ブラック・サバスのメタルの部分を探す旅
4月。
これまでブラック・サバスの曲にメタル要素をいまいち見つけることが出来ていなかったのだが「sabbath bloody sabbath」という曲にメタルを垣間見ることができた。
僕だけが出遅れて気づけなかったものが、
ようやく現れたようで嬉しかった。
曲を聴いたときにここがメタルっぽい!と頭の上で電球がピンと光った。
音楽を聴くこと、掘り下げていくことは大好きだし、
なにより発見することはそれ自体がおもしろい。
そこでだ、
完全なる主観で、ブラック・サバスのメタル要素をもっと探索していくことにした。
さらなる奥地へ。
おれはもっと聴きたいんや。
調べるとオリジナルアルバムは19枚もあるとのこと。
さすがレジェンド。多い!
だけどいくら音楽を聴くことが好きだとしても、
全部聴くとなると、どこかでそのエネルギーは切れてまう。いずれ作業的になるだろう。
楽しくやることを第一優先にしたいから5枚に絞ることにした。
そして厳選した5枚がこちら
選考理由としては、
1、2枚目は名盤的ポジションでよく見かけるので、
3枚目は名曲「sabbath bloody sabbath」収録アルバム、
4、5枚目は全アルバムのなかでも個人的にメタルを感じたジャケを直観で。
これらを聴いて特に「メタル」を要素を感じた曲を数曲選んで感想を述べていきたい。
それと、大切な事として英語は分からないので歌詞のメタル要素はほとんど考慮しないことにしている。分かれば感じ方も変わっていたろうけど。
それにしても僕が感じるメタルとはなんなのだろうか。
イメージとしては血。重さ。ズンズン感。ずっしり。地獄。恐さ。神々しさ。なんともわからない。
僕はなにをもってメタルと認識しているのだろう。
そんなことを片隅に浮かべながら聴いていった。
Black sabbath(1970)

1stアルバム。異様。不気味。黒魔術。オカルト。そんな近づいてはならぬ雰囲気がある。「もしもジャケの建物に近づいてしまったら?」を音楽として体感しにいくような。
Black Sabbath
数少ない知っていた曲。
Black Sabbathの1stアルバム1曲目が「Black Sabbath」ってめちゃくちゃかっこいいと思う。
【メタルを感じた部分】
・イントロの雨と雷
・遅くて重い
・4:47あたりの刻むリフ
・ギターソロ
N.I.B
ワウがかかったベースから始まる。この時点で新鮮で引き込まれてしまった。
【メタルを感じた部分】
・ベースが歪んでいる
・曲が物語のよう、ドラマチックさがある?
アルバム全体を通しておどろおどろしさを纏っている。
晴れ間など一切なく、暗雲が立ち込んだままで、無事ジャケの建物から外に出れたとしてもハッピーエンドはないような気がする。
「メタル」っぽいかと言われるとあまりメタルっぽさはない。
だけどその中でもずっしりとした重さ、暗さ。ズンズンとしたリフを刻む部分にやはり反応してしまった。
paranoid(1970)
2ndアルバム。Black Sabbathといえばこのジャケット。
1stと同じく1970年に発売したらしい。創作意欲ノンストップ。
戦士が剣で襲い掛かってきている。幻か幽霊か。
木の影から出てきたように見える。
1stアルバムの建物からの帰り道なのでは、とも思った。

Iron Man
リフだけは何百回と聴いたことがあるが、後半までしっかり聴くことはあまりなかった。シンプルな曲なのだとてっきり思い込んでいたが、改めて聴くとかなり振り回してくる。
【メタルを感じた部分】
・3:16からのギターソロ。
・4:47のiron manの鳴き声からの加速していくギターソロ
Electric Funeral
【メタルを感じた部分】
・繰り返すズズズズジャーッ、の重み
ここまでの2枚を通して思ったのは、どの曲も展開が読めないことが本当に面白い。一筋縄じゃいかない。どこに連れていかれてしまうのか。
1st、2ndを通して「重み」はメタル的要素に最重要なのかも。
sabbath bloody sabbath(1973)

5thアルバム。初めてサバスにメタルを感じた表題曲であるsabbath bloody sabbathが収録されている。もうこのアルバムは聴かないわけにはいかない。
A National Acrobat
アルバム2曲目。
後半のメロディアスな展開は曲変わったのかと思った。
【メタルを感じた部分】
・5:40あたりの早くなるところ。
・ハイトーンのボーカル。
Killing Yourself To Live
【メタルを感じた部分】
・ギターソロ
・重さ、クサさ
・1:38からの展開
全然メタルとかじゃないけど一番驚いた曲があったので、番外編として貼っておきたい。
Looking for Today
まさか踊れるような曲が聴けるとは思わなかった。
このアルバム、正直1st、2ndより聴きやすかった。
1stと2ndはBlack Sabbathの原液だったけど、5thは飲みやすいように割ってあるように感じた。オカルト要素、おどろおどろしさはそのままに。
暗い部屋でひとり聴くようなジメジメさが幾分かひいた。
こうなると聴いていない3rd,4thアルバムからここまでの変化が気になる。
いずれ聴いてみよう。
Born Again(1983)

5thアルバムから10年後の11thアルバム。ジャケット恐い……。
悪魔の赤ちゃん。だけどそこにメタルを感じたので選んだ。
「Sabbath Bloody Sabbath」発売から10年後であり、ボーカルはイアン・ギランが務めているので、これまでのオジー期ブラック・サバスとは変化するだろうな、とワクワクしながら再生した。
Trashed
1曲目から本当に驚いちまったよ。変化しすぎやしまいか。
Zero the Hero
もう「メタルの部分を発見する」とかでは無くなってきた。全体としてかなり歪んでいるし、速い曲やズンズンした曲、ギターソロもある。想像し得るメタルっぽさが大盛り。
でも不思議だ。
感じたのは、このアルバムはメタルよりはハードロックかもってこと。
ギターの音とハイトーンのボーカルやシャウトからなのか。
派手さ。煌びやかさがメタル要素を覆っているのだろうか。
僕は硬派なイメージを求めているのかも。メタルだけに。
Dehumanizer(1992)

16thアルバム。1st,2ndから約20年が経過した。
ジャケがこれでもかっていうほどにメタル。これまでで一番メタル。
コレだよコレ。この世界観のイラスト。バンドロゴも左右対称を意識していてメタルっぽい。
でもよく見ると、死神は骸骨かと思えばターミネーターっぽくてコンピュータが背後にある。SF要素はメタルとあまり結びつく印象はないけれど、このジャケットにそれらはマッチしている。
今作はボーカルをDioが務めているのでまた違った変化が待ち構えているだろう。
Computer God
これはメタルだなぁ。ジャケ通りだ。
「メタルの部分を見つける」とかではなく、出ている。
YouTubeリンクを貼る曲もできるだけ絞っているのだが、このアルバム。絞るのも難しいほどにメタルを感じる。聴いて欲しい。
After All(The Dead)
これも完全にメタルだ。重たい。スマブラのクッパさながら。ヘドバンもできる。刻むリフ。
Letters From Earth
1stや2ndとは遠いところまでやってきたけど、このアルバムはこれでとても聴きやすい。
5枚聴いたけど、「メタル」の部分に注目して聞けば聞くほど僕は何をもってメタルと認識しているのか分からなくなってきた。
なんか、ジャンルって大変だ。
こりゃ人によって認識も違う。ジャンル論争が生まれるわけだ。
ただ、今のところ歪みと重量感にはやたら反応してしまう。
僕にとってのメタルの入口は、どうやらそこらしい。
あとはそこに何を足し、何を引くか。
どう味付けするかでハードロックなりメタルなり様々なジャンルに枝分かれしていくのかもしれない。
