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右側に気をつけろ!

右側に気をつけるべきだ。

左側は放っておいても良い。左側は硬い甲羅に覆われている。
反対に右側は、柔らかい部分である。

だからそこを攻撃されれば、たちまち深いダメージを負ってしまう。
それは避けなければならない。だから右側に集中するのだ。

そうすれば、ひとまずは耐えられる。
耐えられなくても大丈夫だ、右側に気をつけること。これが第一の条件だ。
さあ、覚えているだろうか? 右側を気をつけるのだ。

なんだって、忘れた?
もう忘れているとは、どういうことだろうか。

君は馬鹿なのか。
馬鹿でなかったとしても、右側に気をつけろと言ったじゃないか。
いいや左側は良い、左側には甲羅がある。
甲羅があれば、たいていの攻撃は妨げられる。

けれども、右側はダメだ。
右側はどんな攻撃であっても、ちょっと触れただけで、ゾッとするような感覚に陥って、たちまち転げ回ってしまう。
そうならないために、右側を気をつけるのだ。

右側を気をつけておけば、まあ大丈夫だろう。
右側に手が来ても、その手をつかんで、ぶん投げてしまえば良い。
そうすれば、一旦はダメージを受けない。

右側に気をつける。そこに隙がある。
かつ、可能性はそこに潜んでいるのだ。右側に気をつけさえしていれば、当分の間は大丈夫だ。
逆に、右側をお留守にしていれば、きっと致命傷を負ってしまう。
もう立ち上がれないほどの状態になってしまう。

それは避けるべきである。
避けるべきというか、そうなってしまえばもう終わりである。
それ以上に強さはない。強さというか、戦う余地がなくなってしまうのだ。
それは本望だろうか。まあどうでもいいことではある。
そうだ、右側に気をつけろ。
それが人生を生きていく上で大切なことであると自覚しろ。

これは命令である。君はまだ若いから、知らないだけだ。
右側に気をつけるんだ。
右側からやってくる「囁き」は、致命傷になりかねない。
その囁きに乗ってしまえば、君は何かとんでもない失敗を犯してしまう。
ふわふわした気持ちになって、その声のままに行動してしまう可能性だってある。そうならないために、右側に気をつけるのだ。

左側から囁きかける声は、大丈夫である。
左側は甲羅で覆われている。どんな声も通らない。
甲羅はそれぐらい強い、象徴としてのバリアを張るのだ。
だから左側は放っておいて良い。そういうふうに、この体はできているのだ。

君は知っているだろうか。
甲羅に覆われた左側と、右側の柔らかい部分。それが君の身体的な特徴だ。
生きづらいなどと言ってはいけない。
甲羅に覆われた左側を誇って生きるのだ。

柔らかい部分も決して無駄ではない。その柔らかい部分が存在することで、左の硬い甲羅が際立つのだ。
そのための柔らかい部分といっても良い。
けれど、そこを狙われては致命傷を負ってしまうから、十分気をつけるように。

もしも全身が甲羅で覆われていれば、そんな心配をしなくてもいいじゃないかと思うかもしれない。けれども、弱い部分があるからこそ、そこを補うために知恵が発達する。
その知恵が生きる術なのだ。

弱い部分を補う知恵。それは甲羅かもしれないし、柔らかい部分かもしれないし、別の何かかもしれない。
いずれにしても何でもいいのだ。
ただ「補い合う概念」があれば、人生はうまく進み出す。
うまく回り出すのだ。

右側に気をつけろ!

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