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スパイラルライフの10曲・前編

私のスパイラルライフ評がスキ130を超えました。これはすごいことです。多くの方に届いて、ほんとに嬉しい。めっちゃ嬉しいです。

そのせいか最近私の中でまたスパイラル熱が上がってきており、世間の再評価(されるべきだよ!)のためにもここでまだ書き足らなかったことや、ちょっと語弊を生んでるな、という部分の説明をしたりなんかしようと思います。あと、個人的"スパイラルライフ・ソング・トップ10"も考えてみようかなと。

私は上記事中、「「Blind/Love Flower」後に正式に結成されたスパイラルライフは大いなる蛇足だった」と書きましたが、これは意図して露悪的に書いています。というのはやはり「Blind」と「Love Flower」という2曲の楽曲の完成度の高さをわかってほしいという思いから、です。本当に蛇足だったと思ってたらこんなにスパイラルスパイラル言ってないです笑。

そして同記事の中ではあえて3rdアルバム『FLOURISH』以降のスパイラルライフには触れていません。そこには個人的な思い入れがあるのと、3rd以降の2人の"離れていっている感"がちょっと切ないからです。

ちなみに私は世代的に音楽に目覚めたとき既に2人はAIRとスクーデリアに別れていて、あとからスパイラルに辿り着きました。CDのブックレットに写る2人の美しさに心臓を撃ち抜かれ、VHSを買いライブのカッコよさに痺れまくりました。リアルタイムでAIRを追いつつ、スパイラルライフを同時に掘り下げていった感じです。

3rdアルバム以降への思い入れ、と書きましたが、私がスパイラルライフで1番大好きな曲は「Maybe True」です(シンガーソングライターの古明地洋哉さんがあの記事の中で察してくれて、めちゃくちゃ嬉しかった)。
そして1番カッコいい時期も3rdアルバム以降だと思っています。
ライブでの「GARDEN」、「FLOWER CHILD」、「DANCE TO GOD」、「CHEEKY」、「Why don't you come with me?」を聴いてしまうと、CDの音源が物足りなくなるんですよね。「DANCE TO GOD」の車谷氏のアドリブで弾くギター、「FLOWER CHILD」の荒々しさ、「CHEEKY」の石田氏のコーラスの繊細さ、「GARDEN」の激しさ、これらは本当にたまんないです。Youtubeにあるんですが違法なやつかもしれないのでリンク貼るのは止めときますが、是非観てください(違法かもといいつつ観てと勧める笑)。

やはりスパイラルライフは2人がステージに立っている瞬間が1番カッコいい。

さてでは私の考えるスパイラルライフの曲トップ10にいきます。

※「Maybe True」は別格で殿堂入り、「Blind」「Love Flower」は結成前ということで外しています。


第1位「100Miles(Diplomat 601 Ver.)」

はい、私の考えるスパイラルライフ1位の曲はこの曲です。この「100Miles」の、企画アルバム『Freaks Of Go Go Spectators2 -SELL OUT-』の方のバージョンの100Milesが、スパイラルライフが到達した最高地点だと確信しています。

まず、この曲は車谷浩司と石田小吉の2人じゃなければ決して作れない世界です。石田氏の手腕が光りますが、メインボーカルを車谷氏が担当し、寺山修司と谷川俊太郎から引用した歌詞はおそらく車谷氏が書いていると思われます(寺山修司や谷川俊太郎を引用しそうなのは車谷氏の方だが、マイルという単位を歌詞によく登場させるのは石田氏なので本当のところは謎。知っている方おられましたらコメントで教えて下さい!)。

左右に振り分けられ微妙にずらしたドラムループと、空間的に響くシンセとピアノとSE、そして何より2人の声(ハミング)の重なりの美しさ。

風の便りさえ無常にも
知らせは何も置いてかない

1万フィートの追跡で
大きすぎていた落とし物に気づく

100Miles

この歌詞も大切なものを失った喪失感が伝わってきます。この曲の歌詞、メロディ、アレンジ全てが、スパイラルライフの最高到達地点だと私は強く思います。

いきなり「Blind/Love Flower」の時点で完成されていた、という前回の私の評価を裏切る展開になりました。
しかしながら、やはりこれも「Love Flower」と比べると少しだけ「Love Flower」に軍配は上がるかな、と思います。それだけ「Love Flower」の完成度はやはり高いです。

第2位「Game Over」

車谷氏のメロディセンスと、石田氏のプロデュース力の光る超ポップなこの曲が2位です。
「Game Over」はシングルの方でも企画アルバムの方でも聴くのはどっちでも構いません。
モンキーズを弾いてるうちにインスパイアされたであろうギターワークに、スタイル・カウンシルっぽさを塗して仕上げたような見事なポップソング。
「プレゼントに土曜日が欲しい」という素敵なキラー・フレーズも入っています(ここで重なる2人の声!)。
この曲は車谷氏のポップセンスがあってこそ生まれたと思っています。
今でも寝過ぎた休日や土曜日など、人生においてささやかな幸せを感じたときにこの曲を口ずさみたくなります。こんなにポップなのに、実は別れの歌だというのもいいですよね。

第3位「20th Century Flight」

ファン人気のかなり高いこの曲が3位です。人気の高さはやはりAメロ→車谷、Bメロ→石田、サビ→車谷リード石田コーラス、というスパイラルでは珍しい2人が曲中にリードボーカルを交代するスタイルに依るところが大きいと思われます。
楽曲も高揚感があり、見事としか言いようがありません。

ただしかし…この曲、歌詞が何を言いたいのかよくわからないんですよね。すごく雰囲気だけの字面だなぁと感じてしまいます。
フリッパーズ・ギターの「星の彼方へ」と比べてしまうのがよくないのでしょう(「光の彼方へ」という邦題が付いているので)が、ソレノイドとかスペクトルとかレシプロとかといったいかにもな石田ワールドの歌詞は、自分はちょっとついていけないんですよね…。
あとこれは明らかに「Love Flower」の派生曲ですよね。既に完成されている得意なスタイル。
そりゃ良い曲になるのは決まってるだろうと思います。
でも聴けば心は踊ります。なので外せません。

第4位「I DON'T BELIEVE」

1stアルバム『Further Along』収録のこの曲が4位です。まずバカラックっぽいメロディやアレンジがかなり好き。この方向性の曲はこれ以外無いので、貴重な1曲だと思います。もっと作ってほしかった。Youtubeにこの曲の弾き語り(ラジオ出演時に演奏したもの)があり、そちらも素晴らしいので是非探して聴いてみて下さい。

第5位「CHEEKY」

スパイラル屈指のバラード。人気も高く、ベスト盤にも必ず入る曲です。始まりの「Love,Love」の2人のチャントからもう素晴らしいです。Big Starの曲からメロディを引用していますが、それを差し置いても名曲でしょう。

ただ、この曲もやはりライブの方を聴いてしまうと若干音源だと物足りなくなってしまうんですよね。
あと私にはスパイラルライフの2人が本気で作り上げた最後の輝きに聴こえます。実際この曲の入った3rdアルバム(最後のオリジナルアルバム)『FLOURISH』の他のバラード曲、例えば「STEP TO FAR」や「I SAW THE LIGHT」は車谷、石田どちらか1人でも成立する曲ですが、この「CHEEKY」は2人が揃ってないと成り立たない曲になっていると思います。そういう意味でも正にスパイラルライフ最後の傑作がこの曲でしょう。


これ、書いてくうちに気づいたんですがめちゃくちゃ長くなりそうです。
(そりゃそうだ。自分の人格形成のひとつである大切なバンドの好きな曲を10曲挙げるんだから、語ってたらキリがないよ)

なので前編と後編に分けます。とりあえず前編はここまで。スパイラルライフの好きな曲第5位まででした。

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