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inagakijunya
will the circle be unbroken
階段から転げ落ちて死んでしまったSF作家カート・ヴォネガットが書いていたことだけれど、
彼はたくさんのタバコを吸って、あまり多くない親友といつも長電話をしていて、かつては戦争でとっても酷い目にあっていて、
その過程でなぜか文化人類学的なことを学習する過程で、あるひとつの部族の在り方に行き当たった。
その村では、産まれたばかりの赤ん坊に、村の全員が顔合わせに行くのだそうだ。
数十人という村人が、産まれたばかりの赤ん坊に会いに来る。
とっても迷惑な行為にも思えるけれど、
けれどその赤ん坊にとっては、たぶんその子自身にとってもすごく迷惑なその行為が、たぶん人生でほとんど一度だけの無条件の、異常な人数からの不特定多数からの幸福表現なのだ。
べつに、それほどの規模はまったく望まないけれど、
そんな赤ん坊に会いに行く、そんな村人のひとりでありたい。
例えばひさしぶりに会えたなら少しの笑顔をわけあって、たくさんの笑顔は次の誰かに譲って、
また会える日を望む、
そんな村人のひとりでありたい。
