『けんいちさん家』 第15話
第15話「ママの“ひとり時間”が消えた日」
(“ひとりで過ごす贅沢”は幻だった)
たまにはひとりで、静かにカフェで本を読みたい――
そう願って出かけたママの“ひとり時間”。
しかし、背後にはなぜかパパの気配。
GPSを追って泉が乱入、洸司が現地実況、健雄は静かに傍観。
……それ、ほんとに「ひとり時間」!?
育児中のママなら思わずうなずく、家族に愛されすぎるママの休日(?)ストーリーです。
🌟 登場人物紹介(ママ視点編)
👩🦰 有里(ゆり)・45歳
家族の舵取り役。久々の“ひとり時間”にカフェで静かに本を読むのが夢。でも現実は、そんなに甘くない。
🧔♂️ 健一(けんいち)・48歳
「たまにはママに休んでもらおう」と言いつつ、気になってつい後を追う“構って副会長”。
👦 洸司(こうじ)・7歳
ママ大好きな小学生。黙って見守ろうと思っていたが、パパが妙な動きをしているのを見て介入。
👧 泉(いずみ)・3歳
ママを見つける天才。「ママ、いま、ココにいるって思った!」と言いながら出現する“探知機”。
👶 健雄(たつお)・0歳
今日も静かに観察中。母の“自由”が次々と妨害される様子を見守る冷静な赤ちゃん。
(土曜日の午前)
有里(財布と本をカバンに入れながら)
「じゃあ、ちょっと出かけてくるね。2〜3時間だけ。お願いね」
健一(子どもたちを囲んで)
「おう、任せろ!ゆっくりしておいで〜。パパチームにまかせなさい」
洸司(小声で)
「パパ……大丈夫?」
健一(自信満々)
「お昼は焼きそばで乗り切る!」
泉(バナナを持って)
「ママどこいくのー?いずみもいくー!」
有里(にっこり)
「ママはちょっとだけ“ひとり時間”をもらいにいくの」
健雄(目を細めて)
(母よ……その希望、叶うのか……)
(カフェ。読書中の有里)
有里(心の声)
「久しぶりに静かな空間……本が頭に入る……すごい……集中できる……」
(ふと窓の外を見ると――)
健一(電柱の影から覗いてる)
有里(絶句)
「……え?なんで?」
(15分前。自宅近く)
健一(そわそわしながら)
「なあ洸司……ママ、さっき疲れてた感じしなかった?」
洸司(ゲームをしながら)
「いや、むしろリラックスしてたよ?」
健一
「様子だけ見てこようかな。あくまで“見守り”としてな?」
洸司(ため息)
「パパ、それもう“尾行”だからね」
健雄(ベビーベッドで)
(自爆フラグ、確認)
(カフェ外・健一、尾行中)
健一(スマホで位置確認)
「この辺にいるはず……あっ、いた……でも話しかけたらダメだ……これはあくまで……任務……」
泉(突然現れる)
「ぱぱー!いずみもきたよー!」
健一(ひっくり返る)
「え!?どこから!?」
泉
「ママいるのわかったもん!」
洸司(後ろから現れる)
「パパ、GPS忘れてるよ。泉ちゃんのリュック、鳴ってたし」
有里(ガラス越しに見つめながら)
「……もう、来ると思った」
(結局、全員カフェ内へ)
有里(コーヒーを見つめながら)
「……静かにしたかっただけなのに……」
健一(反省しながら)
「ご、ごめん。でも心配でつい……」
洸司(スケッチブックを開きながら)
「じゃあせめて、みんなで“しずかに読書タイム”にしよう」
泉(ぬりえを広げながら)
「いずみ、これ、かくー!」
健雄(ベビーカーでぐっすり)
(静かさ、ついに訪れる)
(1時間後。帰宅)
有里(なんとなく笑いながら)
「……まあ、これはこれで、悪くないか」
健一
「次は……ほんとにひとりで行っていいよ」
洸司
「でもまたこっそりついてくでしょ?」
泉
「つぎはみんなで“ひとりじかん”する〜!」
健雄(目を開けながら)
(“ひとり時間”とは、幻想……)
✨つづく
🔮次回予告:第16話「健一、在宅勤務で大混乱!」
リモートワーク初挑戦のパパ、健一。
だが、会議中に泉が乱入、洸司の授業とWi-Fi競合、健雄がマイクに謎の音を……!
静かなはずの在宅勤務が、まさかの家族大乱戦!?
次回、「健一、在宅勤務で大混乱!」
パパ、在宅に向いてない疑惑浮上中!?
いいなと思ったら応援しよう!
よろしければ応援お願いします! いただいたチップはクリエイターとしての活動費に使わせていただきます!