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実家じまいで兄弟がもめるのはなぜ?親が元気なうちに決めておきたい5つのこと

実家じまいを考え始めたとき、
「そろそろ実家を片付けたほうがいいよね」
「でも、まだ親も元気だし……」
「兄弟で話し合わないといけないけど、なかなか話すきっかけがない」
そんなご家庭も多いのではないでしょうか。

実家じまいというと、
「物を片付けること」
「不用品を処分すること」
「家を売却すること」
をイメージする方が多いと思います。

でも、実際にはそれだけではありません。
実家じまいで意外と難しいのが、
「家族でどう決めるか」
ということです。

兄弟それぞれに生活があります。
親との距離も違います。
実家に対する思い入れも違います。

だからこそ、
「自分はこんなに頑張っているのに」
「兄弟は何もしてくれない」
「親はまだ捨てたくないと言っている」
という気持ちのズレが、家族のもめごとにつながることがあります。

今回は、実家じまいを始める前に、家族で決めておきたい5つのことについて考えてみます。

実家じまいで兄弟がもめる原因は「片付け方」だけではない


実家の片付けを始めると、
「これは捨てていい」
「これは残したい」
「そんなものまで残すの?」
と、意見が分かれることがあります。

でも、よく考えてみると、問題は物そのものではないことがあります。
例えば、
・誰が片付けるのか
・誰がお金を負担するのか
・親はどうしたいのか
・将来この家をどうするのか
・誰が実家の管理をするのか
こうしたことが曖昧なまま、片付けだけを始めてしまうと、後から不満が出やすくなります。

だからこそ、実家じまいは、
「何を捨てる?」
より先に、
「誰が、何を、どうする?」
を話しておくことが大切です。

① まず「親はどうしたいのか」を確認する


一番大切なのは、親の気持ちです。
子どもからすると、
「もう使っていない物だから捨てたほうがいい」
「家も古くなってきたから、そろそろ売ったほうがいい」
と思うかもしれません。

でも、親にとって実家は、長年暮らしてきた大切な場所です。
家の中の物にも、それぞれ思い出があります。

だから、
「もう使わないでしょ」
「こんなのいらないよ」
と決めつけてしまうと、親は片付けそのものを嫌になってしまうことがあります。

まずは、
「この家で、これからどう暮らしたい?」
と聞いてみる。
これだけでも、話の進み方が変わります。

② 兄弟で「誰が何をするか」を決める


実家が遠方にある場合、どうしても負担が偏ることがあります。
例えば、
長男は近くに住んでいるから、親の病院や買い物を担当。
次男は遠方に住んでいるから、なかなか実家に行けない。

このような場合、
「自分ばかり負担している」
という気持ちが生まれることがあります。

そこで、
「誰が一番やるか」
ではなく、
「それぞれ何ができるか」
で考えてみましょう。

例えば、
・実家の現地確認をする人
・親との話し合いをする人
・業者を探す人
・書類を整理する人
・費用を負担する人
・家の管理をする人
などです。

全員が同じことをする必要はありません。
それぞれの生活状況に合わせて役割を決めることが大切です。

③ 片付けにかかるお金を先に確認する


実家じまいでは、意外と費用が発生します。
例えば、
・不用品の処分費
・大型家具の搬出費
・ハウスクリーニング費
・修繕費
・庭の手入れ
・空き家になった後の管理費
などです。

ここを曖昧にしたまま進めると、
「そんなにお金がかかると思っていなかった」
「誰が払うの?」
という問題につながります。

だから、最初から細かく金額を決める必要はありません。

まずは、
「これからどんな費用がかかりそうか」
を家族で共有しておくだけでも違います。

④ 「実家をどうするか」を今すぐ決めなくてもいい


実家じまいを考えると、
「売るのか、残すのか、早く決めないと」
と思ってしまうかもしれません。

でも、必ずしもすぐに結論を出す必要はありません。
親がまだ元気で、今後も住み続けるのであれば、
「今すぐ売却する」
と決める必要はないでしょう。

一方で、
「将来的には売る可能性がある」
ということだけでも家族で共有しておけば、準備できることがあります。

例えば、
家の状態を確認する。
修繕履歴を整理する。
家に関する書類をまとめる。
土地や建物について確認しておく。
こうした準備は、売却すると決めていなくても役に立ちます。

大切なのは、
「今すぐ決める」
ことではなく、
「選択肢を残しておく」
ことです。

⑤ 「親が元気なうちに」話しておく


実家じまいについて話すタイミングは、とても難しいものです。
「まだ元気なのに、そんな話をするのは早い」
と思う方もいるでしょう。

でも、親が元気なうちだからこそ、聞けることがあります。
例えば、
「もし将来、この家に住めなくなったらどうしたい?」
「大切に残しておきたい物はある?」
「家のことを任せたい人はいる?」
「将来的に売却することについてどう思う?」
こうしたことです。

これは「終活を急がせる」という話ではありません。
親の希望を、元気なうちに知っておくための時間です。

実家じまいは「家族会議」から始めてみる


いきなり、
「実家を片付けよう」
と言うと、親も兄弟も身構えてしまうかもしれません。

そこで、まずは30分程度でもいいので、
「実家について一度みんなで話してみない?」
くらいの気持ちで集まってみるのがおすすめです。

話す内容は、難しいことでなくても大丈夫です。
例えば、

家族で確認したい5つ
① 親はこれからどう暮らしたい?
② 実家のことで誰が何を担当する?
③ 片付けや管理にどんな費用がかかりそう?
④ この家を将来どうする可能性がある?
⑤ 親が大切に残したい物や希望は何?

この5つを書き出してみるだけでも、家族の認識がかなり整理されます。

「まだ何も決まっていない」でも大丈夫


実家じまいの話をすると、
「売るかどうかなんて、まだ分からない」
「親もまだ元気だから決められない」
ということもあると思います。

それで大丈夫です。
最初から答えを出す必要はありません。
むしろ、
「まだ決まっていない」
ということを家族で共有することにも意味があります。

大切なのは、誰か一人だけが実家のことを抱え込まないこと。
そして、問題が大きくなってから話し合うのではなく、
「今のうちに少しずつ話しておく」
ことです。

私が実家じまいで大切にしていること


実家じまいでは、家の中をきれいにすることだけがゴールではありません。

そこに暮らしている親が、
「これからどう暮らしたいのか」
そして家族が、
「この家をこれからどうしていきたいのか」
を一緒に考えることが大切だと思っています。

私は、理学療法士としての経験から「その人が安全に暮らせるか」という視点を持ち、不動産の視点から「その家をこれからどうしていくか」ということも考えます。

どちらか一方だけではなく、
「人」と「暮らし」と「家」。
この3つを一緒に考える。

それが、私が実家じまいで大切にしていることです。

まとめ


実家じまいで大切なのは、
「何を捨てるか」
だけではありません。

まずは、
① 親はどうしたいのか
② 誰が何をするのか
③ どんな費用がかかるのか
④ この家を将来どうする可能性があるのか
⑤ 親が元気なうちに何を聞いておくのか
この5つを家族で話してみてください。

すぐに答えが出なくても大丈夫です。
「まだ決まっていない」
「もう少し考えたい」
という答えでも十分です。

実家じまいは、一気に終わらせるものではありません。
家族がそれぞれ納得しながら、
少しずつ準備していく。
その時間そのものが、これからの家族を守る準備になるのかもしれません。

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