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ロンドン2日目:芸術に浸る一日 ― 大英博物館とロイヤル・アルバートホール

◾️ロンドン2日目(2025年9月12日)朝の移動 ― スマートウォッチでスムーズに

この日は、日中は大英博物館、夜はロイヤル・アルバートホールのクラシックコンサートを楽しむという、まさに芸術尽くしの一日。

前日まで続いていた地下鉄(Tube)のストライキもほぼ終了し、ホテルの方のアドバイスで午前中はバスを利用しました。

スマートウォッチにクレジットカード情報を登録していたので、改札やバスの乗降時に左手首をかざすだけでOK。

切符を買う必要もなく、とても快適でした。
妻のウォッチにはその機能がなかったため、直接クレジットカードをタッチして利用していました。

◾️大英博物館 ― 古代文明との対話

午前から午後にかけて、大英博物館をじっくりと見て回りました。
展示はエジプト、メソポタミア、古代ローマなど、世界の古代文明を中心に構成されており、ミイラや発掘された遺物、そして定番のロゼッタストーンなど、どれも圧倒的な存在感を放っていました。

・驚愕の5500年前のミイラ

特に印象に残ったのは、紀元前3500年(今からおよそ5500年前)にエジプトで埋葬された男性のミイラです。


内臓や脳の一部が保存されており、実物のほかにCTスキャンの映像で内部構造まで見ることができました。

数千年前の人間の姿を現代の技術で可視化するという、時空を超えた不思議な体験でした。

・ロゼッタストーンに感動

ロゼッタストーンとはの解説です:

ロゼッタ・ストーンには、複数の言語で刻まれた碑文があり、古代エジプト文字の解読に大きな手がかりを与えました。この碑文は、より大きな石碑(ステラ)の一部で、紀元前196年3月27日に発布された神官たちの布告を記録したものです。
この布告では、
「この文章を硬い石のステラに、神聖文字(ヒエログリフ)、エジプトの民衆文字(デモティック)、そしてギリシア文字で刻み、エジプト中すべての神殿に設置せよ」
と命じています。
・最上段の「神聖文字」はヒエログリフ
・中央の「民衆文字」は日常で使われたデモティック
・最下段は当時の行政の公用語であるギリシア語

当時のエジプトはマケドニア系のギリシア人王朝に統治されており、この布告はプトレマイオス5世エピファネス王を称えるためのものでした。文は王を賛美する言葉から始まり、神官団が王に与えた称号や恩恵などが列挙されています。
ロゼッタ・ストーンは発見された最初の布告碑でしたが、その後も同種のステラが発掘され続けています。
ロゼッタ・ストーンは、元々は神殿の壁際に立てられていたと考えられています。これは、フィラエ島にあるイシス神殿の丸い頂部を持つステラとよく似た配置です。

実物横の解説より

歴史の教科書に出てきて名前は知っていましたが、実物を見るのはもちろん初めてで、これが紀元前2世紀ごろにしかも3つの言語で書かれていると知って感動を覚えました。

・ギターの祖先、バイオリンにも繋がるシトール

個人的に心惹かれたのは、1300年ごろに作られた「シトール」という楽器です。


ギターの祖先にあたるとされ、1578年にはバイオリンに改造されたという記録がありました。
装飾が美しく、ガット弦が張られた姿は、まるでバロック期の楽器の原型のよう。音楽好きとしては、しばらくその前から離れられませんでした。

・ランチは博物館横でピザ

昼食は事前に公式サイトで予約しておいた、大英博物館敷地内のピザ店で
ピザを注文。イギリスのピザはどんなかなと思いましたが、本ばのイタリアの味にも引けを取らない予想以上の美味さでした。

物価は日本の2倍くらいで、すべてが高く感じられました。

◾️夜のロイヤル・アルバートホール ― 念願のコンサート

・ロイヤルアルバートホールBBCプロムスコンサートへ

夜は、長年の念願だったロイヤル・アルバートホールへ向かいました。
以前、出張でロンドンを訪れた際に近くまで来たことがありましたが、その時は休館日で中に入ることができませんでした。

今回はついに、ホールの内部で生の演奏を聴く機会を得ることができ、胸が高鳴りました。

会場の向かいには英国王立音楽院があり、周囲には音楽の気配が漂っています。


ホールの中に入ると、その荘厳な円形の構造と客席の広さに息を呑みました。人気のコンサートとあって、満員です。

満席の客席からは期待に満ちたざわめきが聞こえ、演奏が始まる瞬間の静寂が一層印象的でした。

・プログラムと演奏の感動

この夜の指揮はジョン・ウィルソン、オーケストラはシンフォニア・オブ・ロンドン。
合唱団とソリスト(ヴァイオリン)はジェイムズ・エーネスという豪華な顔ぶれでした。
プログラムはリヒャルト・シュトラウス《ドン・ファン》、バーンスタイン《セレナード》、ラヴェル《ダフニスとクロエ》。

《ドン・ファン》は学生オーケストラ時代に演奏したことがある懐かしい曲で、当時の記憶がよみがえりました。
《セレナード》は今回初めて聴きましたが、エーネスのストラディバリウスが奏でる音色は柔らかく、それでいて芯のある響きで魅了されました。
《ダフニスとクロエ》は生演奏で聴くのは初めてでしたが、オーケストラと合唱が一体となるクライマックスの迫力には圧倒されました。

広大なホールに音が満ちていく感覚、観客の熱気、そして指揮者とオーケストラの呼吸。
そのすべてが重なり合い、まさに「音楽が空間を満たす」体験となりました。

◾️まとめ

昼は人類の歴史と出会い、夜は音楽の歴史に浸る――そんな贅沢な一日でした。
ロンドンの街には、過去と現在、芸術と日常が絶妙に溶け合っています。

帰り道ふと振り返ると、ライトアップされたロイヤル・アルバートホールの外壁が夜空に浮かび上がって見えました。


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