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【G-Mateコラム】親との『重い話』を切り出せない

【G-Mateコラム】
人生100年時代を自分らしく楽しもう!
第2章:嵐に備える「リスクマネジメント」編⑥

こんにちは。
ウェルビーイング・ナビゲーター
G-Mate 後藤 学です。

「人生100年時代」と言われる今、私たちはかつてないほど長い航海に出ています。
この連載では、変化の激しい時代を自分らしく、楽しく、安心して進むための「航海術」を「キャリア(=人生)の天気」に例えながらお届けしていきます。

今日は、嵐に備える6回目として、「親と話しておくこと」についてお話しします。

嵐が来てからでは聞けなくなる

以前、介護は突然の「嵐」だとお伝えしました。
ある日の一本の電話で、生活が一変する。

その嵐が来たとき、子の立場で困ることがあります。「親が、本当はどうしたかったのか」が分からない、ということです。

どこで、どんなふうに過ごしたいのか。かかりつけの病院はどこか。加入している保険や、通帳の場所は。誰に連絡すればいいのか。

元気なときなら、笑いながら話せたはずのことが、倒れた後では聞けなくなります。判断を迫られるのは子どもで、しかも「これで良かったのか」という迷いが、後々まで残ります。

つまり、親と話しておくことは、親のためだけではありません。いざというとき、あなた自身が迷わずに済むための備えでもあるのです。

でも切り出しにくい

とはいえ、これがなかなか難しい。

「もしものときの話をしたい」と切り出せば、親は「縁起でもない」と機嫌を損ねるかもしれません。「俺が死ぬのを待っているのか」と、思わぬ受け取られ方をすることもあるかもしれません。

だから、多くの人が「そのうち」と先延ばしにします。私も、その気持ちはよく分かります。

ここで大切なのは、話し合いを「重い会議」にしないことです。改まった場を設けようとするから、切り出せない。そうではなく、日常の会話の隙間に、小さく置いていくのはいかがでしょうか?

切り出し方の三つのコツ

一つ目は、「自分の話」から始めることです。
「最近、うちも保険を見直してさ」
「会社で終活のセミナーがあってね」
親のことを尋ねる前に、自分の話をする。すると、親は「詰められている」と感じません。会話の中で、自然に「そういえば、うちはどうしてるの?」とつなげられます。

二つ目は、「モノの場所」から入ることです。
「保険証ってどこにしまってる?」「かかりつけの病院、どこだっけ?」なら、日常の質問です。答えるほうも身構えません。
こうした小さな事実の確認が、いざというときに、
いちばん役に立ちます。

三つ目は、「一度で全部聞かない」ことです。
一回の帰省で、すべてを聞き出そうとしない。
今日は病院のこと、次は保険のこと、その次は住まいのこと。少しずつ、何度かに分けて聞く。
そのほうが、親も構えませんし、あなたも重荷になりません。備えは、一度の大仕事ではなく、小さな積み重ねでいいのです。

「親の希望」をそのまま聞く

もう一つだけ、大切だと思うことを。
話を聞くとき、思い込みで話をしないことです。

「古い家、危ないから引っ越しなよ」
「施設に入ったほうが安心でしょ」

心配ゆえの言葉ですが、これを言われると、親は本音を話しにくくなると思うのです。まずは、親が何を大事にしたいのかを、そのまま聞く。
もし、相談することがあったとしても聞いた後で。

親にも、親のコンパス(大切にしたい価値観)があります。住み慣れた家にいたい、迷惑をかけたくない、最後まで自分で決めたい。どんな価値観なのかを知ることが、この話し合いの目的です。

今日からできる「0→0.1の行動」

今日からできる「0.1の小さな一歩」は、たった一つの質問です。今度、親と話す機会に、こう聞いてみてはいかがですか。

「かかりつけのお医者さん、どこだったっけ?」

まずはこれだけです。深刻な話ではありません。
でも、この一つの答えが、いざというとき、あなたを助けます。
そして、答えを聞いたら、スマートフォンのメモにでも残しておきましょう。

嵐が来る前に、少しずつ。
「重い話」は、「軽い質問」から始めていきましょう。

天気に良い悪いはありません。
その日の天気をありのままに受け入れ、柔軟に装備を使い分けながら、自分らしい航海を続けていくこと。それが、私がお伝えしていきたい「ウェルビーイングな生き方」です。

次回も、変化の激しい時代を自分らしく、楽しく、安心して進むための「航海術」を「キャリア(=人生)の天気」に例えながらお届けしていきます。

ウェルビーイング・ナビゲーター
G-Mate 後藤 学

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