「似合わせ」の前にあるもの|美容師の仕事は“判断”から始まる
「似合わせ」という言葉はよく聞くと思う。
でも実際の現場では、
似合わせる前に、必ず“判断”がある。
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例えばカラーなら
・カラーだけで明るくするのか
・ブリーチが必要なのか
・そもそも今やるべきなのか
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この判断が、仕上がりのすべてを決める。
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「明るくしたい」は、ひとつじゃない
先日ご来店されたお客様は、
「カラーを明るくしたい」
「髪の質感に軽さを出したい」
という希望を持って来店された。
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ただ、
実際の髪の状態は違った。
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・白髪染めの履歴
・市販の黒染め
・縮毛矯正
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一見シンプルな希望の裏に、
複雑な条件が重なっている状態。
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判断は、目に見えないところで行われる
美容師は、
仕上がりだけを見ているわけではない。
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・これまで何をしてきたか
・今どんな状態か
・これからどうしていきたいか
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それをすべて踏まえて、
“何を選ばないか”も含めて判断する。
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今回、一番大きかった判断
今回一番重要だったのは、
黒染め × 縮毛矯正の履歴。
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この組み合わせは、
髪をかなり明るくしにくくする。
黒染めが残留したり、
縮毛矯正にブリーチはハイダメージ。
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・1回で理想にするのは難しい
・ブリーチは色ムラやダメージのリスクが高い
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この時点で、
「どうやるか」ではなく、
「どうやらないか」が決まる。
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一度で完成させないという選択
今回選んだのは、
一度で理想に持っていくのではなく、
段階的に明るくしていく方法。
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遠回りに見えるかもしれないけど、
・髪への負担を抑える
・状態を崩さない
・結果的に綺麗に仕上がる
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この選択が、一番合理的だった。
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美容室で本当に大切なこと
美容室では、「何をするか」よりも、
「なぜそれを選ぶか」が大切だと思っている。
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その理由が共有されていないと、
結果だけ見ても納得できない。
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逆に、
判断の意図が伝わっていれば、
途中の過程も含めて安心できる。
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仕上がりは段階的に
今回の仕上がりは、
黒から少しブラウンを感じる状態。
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完成ではない。
でも、
髪は、一度で完成するものではない。
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少しずつ整えていくことで、
“しっくりくる状態”に近づいていく。
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最後に
似合わせは、感覚ではつくれない。
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その前にあるのは、
状態を読み、
方法を選ぶ“判断”。
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迷っている状態のままでいい。
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その迷いを整理して、
最適な選択を一緒に見つけること。
それが、美容師の仕事だと思っている。
七森 剛(Go Nanamori)
CEO / Artistic Director – KOE Inc.
表参道美容室Koe 代表
髪質改善カットとパーソナルカラー診断を軸に、
骨格・毛流れ・髪質・ライフスタイルから
「似合う美しさ」を設計。
“美しさの判断を引き受ける”ことを軸に、
静かな半個室空間で一人ひとりと向き合う美容室を運営。
Koe(表参道)|髪質改善カット × パーソナルカラー診断 × 個室美容室
“Quiet, semi-private salon in Omotesando.”
“We take responsibility for beauty decisions.”
