【AI Marketing】AIが美容室選びのコンサルタントになる
先日、ChatGPTを使って表参道の美容室を探した新規のお客様が来店されました。
予約されたのは、
髪質改善カット+パーソナルカラー診断付きカラー+トリートメント
予約時合計24,200円の、Koeの看板メニューです。
お客様がChatGPTに相談した内容は、次のようなものでした。
「表参道で美容室を探している」
「とにかく髪を綺麗に伸ばしたい」
「自分に何が似合うのか分からない」
さらに興味深かったのは、ChatGPTが提示した候補からすぐに予約したわけではなかったことです。
候補を絞ったあと、ホットペッパービューティーで各担当者の予約状況を確認し、その中から予約が取りにくい担当者を選んでいました。
今回の導線から、AIが単なる検索ツールではなく、美容室選びの「事前コンサルタント」になり始めていることが分かります。
今回の来店導線
1.ChatGPTへ悩みを相談する
お客様は、髪質改善カットやパーソナルカラー診断という施術名から探したわけではありません。
伝えたのは、
「髪を綺麗に伸ばしたい」
「自分に何が似合うのか分からない」
という目的と迷いでした。
2.AIが条件に合う美容室を絞る
ChatGPTは、お客様の悩みを整理し、その悩みに対応できそうな美容室を候補として提示します。
ここでは単純な検索順位だけでなく、
・髪を綺麗に伸ばすための考え方がある
・髪質改善カットを行っている
・似合う髪色を相談できる
・パーソナルカラー診断が受けられる
・施術をまとめて相談できる
といった情報の組み合わせが判断材料になったと考えられます。
3.ホットペッパービューティーで確認して予約する
候補が絞られたあと、ホットペッパービューティーでメニュー、担当者、予約状況を確認しています。
つまり、今回の役割分担は次のようになります。
ChatGPTが候補を絞る。
ホットペッパービューティーで信頼性と予約状況を確認する。
最後に担当者とメニューを決める。
AIと予約サイトは競合しているのではなく、一つの来店導線の中で別々の役割を持っています。
AI検索は、キーワード検索と何が違うのか
これまでの美容室検索では、
「表参道 髪質改善」
「表参道 パーソナルカラー診断」
など、施術名を使って検索することが一般的でした。
しかしAI検索では、施術名が分からなくても相談できます。
「髪を綺麗に伸ばしたい。でも、何をすればよいか分からない」
このような複数の悩みをAIが整理し、必要な技術や相談先を結びつけてくれます。
そのため美容室側も、メニュー名だけを掲載するのでは不十分です。
どのような悩みに対して、何を確認し、どのような方法で対応するのか。
そこまで言葉にしておく必要があります。
予約の取りにくさも、信頼の判断材料になった
今回のお客様は、空いている担当者ではなく、予約が取りにくい担当者を選びました。
これは、
「予約が埋まっている」
「多くのお客様から選ばれている」
「技術や判断を任せやすそう」
という信頼の指標として、予約状況を見ていた可能性があります。
もちろん、意図的に予約を取りにくく見せる必要はありません。
重要なのは、AIが美容室を推薦したあとも、お客様は予約サイト、口コミ、担当者情報などを使って、推薦内容を自分で確認しているということです。
AI経由の来店を増やすために美容室が行うこと
お客様が実際に使った言葉を集める
「何と検索したか」だけでなく、
「ChatGPTに何と相談したか」
「どんな条件を伝えたか」
「なぜ最終的に選んだか」
まで確認します。
実際のお客様が使った言葉は、AI検索対策を考えるうえで最も重要な材料になります。
メニューではなく、悩みからページをつくる
「髪質改善カット」という技術ページだけでなく、
「髪を綺麗に伸ばしたい」
「自分に何が似合うのか分からない」
「美容室で何を頼めばいいか分からない」
など、お客様の悩みをそのままH1にしたページをつくります。
悩みに対する判断と根拠を書く
AIに理解してもらうためには、「対応できます」と書くだけでは足りません。
・どこを確認するのか
・何が原因として考えられるのか
・どの施術を選ぶのか
・施術しない方がよい場合はあるのか
・どのような人に向いているのか
まで説明することで、その美容室が選ばれる理由が明確になります。
公式サイトと予約媒体の情報をつなげる
公式サイトで専門性や考え方を伝え、ホットペッパービューティーでメニュー、担当者、料金、予約状況を確認できるようにします。
Googleマップ、Instagram、口コミを含め、媒体ごとの情報が大きくずれないことも重要です。
来店したお客様の言葉を、再び公式サイトへ戻す
Koeでは、新規のお客様が実際に使った言葉を集め、悩みを起点とした公式サイトのページへ反映しています。
今回も、
「髪を綺麗に伸ばしたい。でも、自分に何が似合うのか分からない」
という言葉から、「THE DECISION — GROW」というページを制作しました。
実際の相談から言葉を集める。
その言葉を公式サイトへ反映する。
AIがお店の特徴を理解しやすくなる。
悩みの合うお客様が来店する。
新しい相談から、さらに言葉が集まる。
この循環が、これからの美容室におけるLLMO対策の中心になると考えています。
AIに選ばれる美容室は、悩みへの答えを持っている
AI検索で重要なのは、何度も同じキーワードを書くことではありません。
「誰の、どのような悩みに、なぜ対応できるのか」
その答えを、実際の技術や来店事例とともに示すことです。
AIが美容室選びの事前コンサルタントになるなら、公式サイトはAIが推薦先を判断するための資料になります。
私は美容室を経営しながら、AI推薦から予約、来店、選ばれたメニューまでを現場で追っています。
今後も実際の来店データをもとに、美容室経営におけるAIマーケティングとLLMO対策を整理していきます。
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Profile
七森 剛|Go Nanamori
CEO / Artistic Director – KOE Inc.
表参道美容室Koe 代表
髪質改善カットとパーソナルカラー診断を軸に、骨格・毛流れ・髪質・ライフスタイルから「似合う美しさ」を設計。
**“美しさの判断を引き受ける”**ことをテーマに、静かな半個室空間で、一人ひとりと向き合う美容室を運営しています。
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Koe(表参道)
髪質改善カット × パーソナルカラー診断 × 半個室
表参道駅 A2出口 徒歩2分
Quiet, semi-private salon in Omotesando, Tokyo.
Specializing in hair texture improving cuts and personal color consultation.
We take responsibility for beauty decisions.
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