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縮毛矯正で迷ったときのアプローチと、カットの重要性



縮毛矯正をしていると、


「これはクセなのか?」

「もっと薬を入れるべきなのか?」

「ここで止めた方がいいのか?」


迷う場面があります。


今回のお客様のケースは、まさにそんな事例でした。



今回のお悩み


  • 1年ぶりの縮毛矯正

  • 表面の広がりが気になる

  • 毛先がまとまらない

  • 雨の日に膨らむ


髪を濡らしてみると、少し不思議な状態でした。


根元〜中間はほぼ真っ直ぐ


新生部には大きなうねりはありません。


濡らすと、ほぼ真っ直ぐな状態になります。


 毛先だけがパーマのようにうねる


一方で、毛先だけがS字を描くようにうねっています。


「毛先だけクセが残っているのかな?」


そう考えたくなる状態でした。



 本当のクセは根元から生えてくる


波状毛や捻転毛などのクセは、基本的に根元から生えてきます。


そのため、


根元にクセがほとんどないのに、毛先だけがうねる。


これは少し違和感があります。


もちろん、すべてがそうとは言い切れません。


しかし、美容師としては一度立ち止まって考えたい状態です。



ダメージによる形状変化という考え方


今回の毛先には、


  • 過去のブリーチ履歴

  • セニングがかなり入っている


という履歴がありました。


ブリーチや熱ダメージによって、髪の内部には、


  • 水を吸いやすい部分

  • 水を吸いにくい部分

  • 膨らみやすい部分

  • 縮みやすい部分


が生まれます。


すると、


毛先だけがパーマのようにうねって見えることがあります。


これは、


「クセが残っている」


というより、


ダメージによる形状変化


であることが少なくありません。



 今回の薬剤アプローチ


根元〜中間の薬剤設定


今回は、


タマリス シルバー:C4.5=9:1


を使用しました。


根元1cmを空け、


新生部〜中間まで塗布しています。



なぜシルバーをベースにしたのか?


今回の目的は、


強いクセを伸ばすことではなく、広がりと表面のピヨピヨを整えること。


そのため、


必要以上に還元を強くせず、


柔らかさと艶感を残すことを優先しました。


シルバーをベースにすることで、


  • 自然なまとまり

  • 柔らかな質感

  • 硬くならない仕上がり


を狙っています。



時間差塗布を選んだ理由


まず、


根元〜中間に、


シルバー:C4.5=9:1


を塗布。


そのまま、


10分放置。


その後、


毛先に、


シルバー単品


を塗布。


さらに、


15分放置しました。



毛先はなぜシルバー単品なのか?


濡れている状態を見ると、


もう少し薬を入れたくなる気持ちもありました。


しかし、


ブリーチ履歴とセニングが入っている毛先は、


薬剤の反応が均一ではありません。


もしここで、


さらに還元力を上げていたら、


その場は綺麗でも、


数ヶ月後、


  • パサつく

  • 硬くなる

  • 毛先がまとまらなくなる


というリスクがあります。


今回は、


毛先を伸ばすことよりも、毛先を守ることを優先しました。



結果


乾かした後は、


  • ツヤが出た

  • 広がりが改善した

  • 自然にまとまった

  • お客様にも満足していただけた


という仕上がりでした。


結果として、


濡れている時の少しのうねりだけを見て、


「もっと薬を強くしなかった」


ことが良かったのではないかと思っています。



 縮毛矯正で大切なのは「どこで止めるか」


縮毛矯正は、


どこまで伸ばすか。


もちろん、それも大切です。


しかし、それ以上に、


どこで止めるか。


こちらの方が大切な場面もあります。


特に、


ブリーチ履歴のある毛先は、


100点の真っ直ぐを目指すより、


95点の収まりと100点の質感


を目指した方が、


長く綺麗な髪を維持できることが多いと感じています。



結果的に「髪質改善」と感じる縮毛矯正になった


今回の仕上がりは、


乾かしただけで、


  • ツヤが出た

  • 広がりが収まった

  • 毛先も自然にまとまった


結果的に、


「髪質が良くなった」


と感じていただける縮毛矯正になりました。


しかし、私は普段から、


縮毛矯正=髪質改善


だとは考えていません。


縮毛矯正は、


あくまでクセをコントロールする技術です。


もちろん、


クセが整うことで扱いやすくなり、


結果として髪質が改善したように感じることはあります。


ですが、


本当の意味で髪を扱いやすくするためには、


薬剤だけでは限界があります。



髪を綺麗にするのは、薬剤だけではない


今回のお客様も、


もし毛先のダメージや形状変化を、


薬剤だけで何とかしようとしていたら、


もっと強い薬を使っていたかもしれません。


しかし、それでは長期的な美しさを失っていた可能性があります。


髪を綺麗に見せるためには、


  • どこまで薬剤で整えるか

  • どこで止めるか

  • どこをカットで整えるか


このバランスがとても大切です。



「切り方」で変わる髪がある


今回のような、


  • セニングによる広がり

  • 毛先だけの不自然なうねり

  • ダメージによる形状変化


は、


縮毛矯正だけでは解決できないことがあります。


むしろ、


カットで毛流れや厚みを整えることの方が効果的な場合も少なくありません。


私は日々のサロンワークの中で、


薬剤だけに頼らず、


「切り方で髪を整えること」


の重要性を強く感じています。



最後に


今回のケースを通して改めて感じたことがあります。


縮毛矯正は、


どこまで伸ばすかではなく、どこで止めるか。


そして、


髪質改善とは、


薬剤だけでつくるものではなく、


カット・薬剤・熱のバランスによって生まれるものだということ。


だからこそ私は、


必要以上に傷ませないこと。


そして、


切り方で変わる髪を大切にすること。


これからも、


お客様の髪と真剣に向き合っていきたいと思います。




七森 剛|Go Nanamori


CEO / Artistic Director – KOE Inc.

表参道美容室Koe 代表


髪質改善カットとパーソナルカラー診断を軸に、

骨格・毛流れ・髪質・ライフスタイルから

「似合う美しさ」を設計。


“美しさの判断を引き受ける”ことをテーマに、

静かな半個室空間で、一人ひとりと向き合う美容室を運営。



Koe(表参道)


髪質改善カット × パーソナルカラー診断 × 半個室


表参道駅A2出口 徒歩2分


Quiet, semi-private salon in Omotesando, Tokyo.

Specializing in hair texture improving cuts and personal color consultation.

We take responsibility for beauty decisions.



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[Hot Pepper Beauty]

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@koe_omotesando


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