レイヤーカットは、軽くする技術ではない。僕が「重なり」を設計する理由
レイヤーカットというと、
「軽くする」
「動きを出す」
「巻いたときに可愛くする」
そんなイメージを持たれることが多いと思います。
でも僕は、レイヤーカットを単純に髪を軽くする技術だとは考えていません。
むしろ大切なのは、
どこに重さを残して、どこに動きをつくるか。
つまり、軽さそのものではなく、髪の重なりを設計することだと思っています。
レイヤーを入れて、なぜまとまらなくなるのか
「レイヤーを入れたら毛先がスカスカになった」
「切ってからハネるようになった」
「巻かないと形にならない」
こうした相談は少なくありません。
でも、その原因はレイヤーそのものではありません。
問題になるのは、
どの高さから入れたのか。
どのくらい入れたのか。
毛量をどこから減らしたのか。
毛先にどれくらい厚みを残したのか。
その設計です。
毛量が多い=たくさん減らす、ではない
毛量が多い方の場合、量を減らすこと自体は必要です。
でも、ただ減らせば扱いやすくなるわけではありません。
根元。
中間。
毛先。
それぞれ、減らす意味が違います。
さらにレイヤーが入っている場合は、髪同士がどこで重なるかまで考えないといけません。
必要以上に毛先を削ると、軽くなったように見えても、髪を支える厚みがなくなります。
すると、
軽くする
↓
毛先の支えがなくなる
↓
ハネる
↓
広がる
↓
パサついて見える
という流れが起こりやすくなります。
僕が見ているのは「髪の落ちる方向」
レイヤーを切るとき、長さだけを見ているわけではありません。
毛流れ。
髪の重なり。
落ちる方向。
クセ。
毛先の厚み。
普段どう乾かしているか。
巻くのか、巻かないのか。
そこまで見ながらレイヤーの位置を決めています。
H3|削って軽く見せるのではなく、重なりで軽く見せる
僕が大切にしているのは、
髪を削って軽く見せるのではなく、重なりによって軽く見せること。
必要なところに動きをつくり、
必要なところには厚みを残す。
レイヤーは、減らす技術ではなく、
残す場所と動かす場所を決める技術だと思っています。
レイヤーの正解は、人によって違う
レイヤーカットには、
「何cm入れれば正解」
というものはありません。
その人がこれから何をしたいかで、正解は変わります。
これから伸ばしたい人
これからロングまで伸ばしたい。
普段は結ぶことが多い。
半年後にイベントがある。
そういう人に、高い位置から大量にレイヤーを入れると、短い毛が増えて扱いにくくなることがあります。
だから、必要な範囲だけにレイヤーを入れて、長さを残しながら変化をつくる。
縮毛矯正毛で動きを出したい人
縮毛矯正をしているロングヘアの場合は、また考え方が変わります。
後ろ全体を大きく削ると、毛先が硬く見えたり、巻いたときに横へ広がったりすることがあります。
その場合は、後ろは厚みを整え、
顔まわりや耳前を中心にレイヤーを入れる。
そうすることで、まとまりを残しながら動きをつくれます。
同じ「レイヤー」という言葉でも、
その人によって入れる場所も量も違います。
長さを切らなくても、雰囲気は変えられる
「伸ばしているから、今日はあまり切れない」
そういう方も多いです。
でも、
長さを切らない=何も変えられない
ではありません。
顔まわり。
表面。
毛先。
重心。
シルエット。
ここを変えるだけで、印象は変わります。
レイヤーは「伸ばしながら変える」技術
僕はレイヤーの良さの一つは、
長さを大きく変えずに雰囲気を変えられることだと思っています。
だからこそ、
伸ばしている途中の人には、すごく相性がいい。
ただし、伸ばしているからこそ、
毛先を薄くしすぎないことが大切です。
縮毛矯正をしていても、レイヤーはできる
「縮毛矯正しているから、レイヤーは無理ですよね?」
と聞かれることもあります。
そんなことはありません。
ただし、通常の髪よりも慎重に見ます。
どこまで矯正が残っているのか。
毛先に硬さはあるのか。
クセはどこから戻っているのか。
普段コテを使うのか。
そういう情報を見ながら設計します。
全部を同じ方法で軽くしない
後ろのもたつきは髪質改善カットで整える。
顔まわりにはレイヤーを入れる。
場所によって役割を変える。
全部を一つの方法で軽くしようとしないことが大切です。
巻かなくても成立するレイヤーにしたい
レイヤーのスタイル写真は、巻いてあるものが多いです。
もちろん、巻けば動きはきれいに出ます。
でも、
毎日巻かないと成立しない。
ストレートだとバラバラに見える。
それでは扱いやすいとは言い切れません。
H3|ストレートでも整い、巻けばさらに動く
僕が理想としているのは、
ストレートでもシルエットが整い、巻けばさらに動くレイヤー。
乾かしただけでも毛先がまとまり、
顔まわりや表面には自然な軽さがある。
そのためには、
どれだけ入れるかより、
どれだけ残すか。
そこが大事です。
レイヤーカットは「軽くする技術」ではなく「設計する技術」
レイヤーをたくさん入れることが正解ではありません。
髪質。
クセ。
毛量。
現在の長さ。
これまでのカット履歴。
普段巻くのか。
ストレートで過ごすのか。
これから伸ばすのか。
結ぶのか。
その人の生活まで考えて、
必要な場所に必要な量だけ入れる。
軽さは欲しい。
でも、まとまりも失いたくない。
その両方を成立させるのが、僕の考えるレイヤーカットです。
削るのではなく、重なりをつくる。
軽くするのではなく、動きを設計する。
その考え方が、Koeの髪質改善カット × レイヤーカットにつながっています。
Profile
七森 剛|Go Nanamori
CEO / Artistic Director – KOE Inc.
表参道美容室Koe 代表
髪質改善カットとパーソナルカラー診断を軸に、骨格・毛流れ・髪質・ライフスタイルから「似合う美しさ」を設計。
**“美しさの判断を引き受ける”**ことをテーマに、静かな半個室空間で、一人ひとりと向き合う美容室を運営しています。
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Koe(表参道)
髪質改善カット × パーソナルカラー診断 × 半個室
表参道駅 A2出口 徒歩2分
Quiet, semi-private salon in Omotesando, Tokyo.
Specializing in hair texture improving cuts and personal color consultation.
We take responsibility for beauty decisions.
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