スペシャルオリジナルブレンドについて
go café and coffee roasteryのブレンドは、作家や、音楽家、写真家等、実在の人物からインスパイアされて作り上げたスペシャルオリジナルブレンド。
ブレンドに使う豆のそれぞれの特徴を生かし一種類ずつ丁寧に焙煎、全てアフターミックスで配合し、ひとつひとつ奥行きのある味わいを目指し作り上げています。淹れたては勿論、冷めていく過程、冷めきってからの味わいまで、愉しめるよう、毎回丁寧な手作業で仕上げています。
僕がコーヒーというものに出会ってからこれまでの記憶を振り返ると、コーヒーがあるシーンには、例えば、小説であったり、レコードであったり、写真や映画等といった誰かしらの作品が一緒にあることが多かったように思います。
その記憶の中の味を思い浮かべた時、同時に浮かび上がる人物像があって。
その人物から立ち上がったイメージを、ブレンディングを通して、一杯のコーヒーに翻訳するような感覚で作り上げたのが、go caféだけのスペシャルオリジナルのブレンドです。
原料となる生豆の輸入状況等々の都合で、完全に休止中のものもあれば、一時的に見合わせているものもあり、また完成した後に、アップデートやリニューアルしたものもあり。
2026年2月現在で、リリース済みは、全35種。
看板ブレンドとして、出来るだけ店頭ラインナップに常備しているのは、Burroughs(バロウズ)。深焙りと極深焙りを合わせた、ガツンと強い一杯。
他は、生豆の仕入れ状況他諸々考えつつ。焙煎・ブレンディングして店頭のラインナップに加えたりしています。
ところでブレンドの名前は、僕が識別し易いよう、ある種の『記号』的な感覚で名付けたもの。僕自身の一つの『ルール』で付けている為、一般的に世間で知られているその人物の呼び名(相性等)ではないものがあるのは、そういった理由です。
ブレンドについて初めて書く今回は、現在のラインナップの一覧的な感じ。
僕自身にとっての一つの覚書でもあります。
また時間のある時に、一つ一つについて、もう少しだけ解説してみようかなと考えています。
・Dazai(ダザイ)
(極深+中深)(東ティモール)
濃く、深く、微かに甘く、重厚で長い余韻
こちらのブレンドの名前のイメージソースは、日本の小説家、太宰 治 (だざい おさむ)から。
・Richter(リヒター)
(極深+中深)(東ティモール)
苦みと甘さ なめらかな口当り 微かにラムのような香りと重さのある余韻
こちらのブレンドの名前のイメージソースは、ドイツの抽象画家、Gerhard Richter (ゲルハルト・リヒター)から。
・Giacometti(ジャコメッティ)
(深+極深)(インド+インドネシア)
苦く重く甘い スモーキーな風味と長い余韻
こちらのブレンドの名前のイメージソースは、スイスの彫刻家、Alberto Giacometti(アルベルト・ジャコメッティ)から。
・Burroughs(バロウズ)
(深+極深)(イエメン+東ティモール+インドネシア)
濃厚で重厚 ビター感の中に在る微かな甘さとしっかりとしたコク
こちらのブレンドの名前のイメージソースは、アメリカ・ビート文学の作家、William Seward Burroughs II(ウイリアム・S・バロウズ)から。
・Borges(ボルヘス)
(深)(コロンビア+エルサルバドル)
仄かにスモーキーさのある甘い香り ダークチョコの様な苦さ 微かにウイスキーの様な風味
こちらのブレンドの名前のイメージソースは、アルゼンチン出身の作家、小説家、詩人、Jorge Luis Borges(ホルヘ・ルイス・ボルヘス)から。
・Corbijn(コービン)
(深)(インドネシア+東ティモール)
スモーキーな程良い苦味、微かにキャラメルのような甘さと長い余韻
こちらのブレンドの名前のイメージソースは、オランダのロック・フォトグラファー、映画監督、Anton Corbijn(アントン・コービン)から。
・Tarkovsky(タルコフスキー)
(深+中深)(エルサルバドル+インドネシア)
スモーキーで濃厚なカカオの様な口当たりと微かに甘さのある重たい余韻
こちらのブレンドの名前のイメージソースは、ソ連の映画監督、Andrei Arsenyevich Tarkovsky(アンドレイ・アルセーニエヴィチ・タルコフスキー)から。
・Brautigan(ブローティガン)
(深+中深)(ニカラグア+コスタリカ)
しっかりした苦味 やわらかな口当たり 甘苦く重さのある余韻
こちらのブレンドの名前のイメージソースは、アメリカの作家、詩人、Richard Brautigan(リチャード・ブローティガン)から。
・Jenkinson(ジェンキンソン)
(中深+深)(ブラジル+コロンビア)
ドライでビターな口当たり 微かにレーズンの様な甘さと長い余韻
こちらのブレンドの名前のイメージソースは、Squarepusher(スクエアプッシャー)のアーティスト名義で知られるイギリスのミュージシャン、音楽家、作曲家、ベーシストのThomas Jenkinson(トーマス・ジェンキンソン)から。
・Fagen(フェイゲン)(*カフェインレス ブレンド)*休止中
(***)(*****)
重くない深さ 心地好い余韻 (*ウォータープロセスのカフェインレスの豆のみ使用)
こちらのブレンドの名前のイメージソースは、アメリカのミュージシャン、シンガーソングライター、キーボーディスト、Donald Jay Fagen(ドナルド・ジェイ・フェイゲン)から。
・Dolphy(ドルフィー)
(中深+深)(タンザニア+インド)
仄かな苦味 微かな甘さとグレープの様な酸味 重く無い飲み心地
こちらのブレンドの名前のイメージソースは、アメリカのジャズ・ミュージシャン、Eric Dolphy(エリック・ドルフィー)から。
・Grappelli(グラッペリ)
(深+浅)(コロンビア)
カカオの様な苦さと瑞々しい果実の様な甘さ すっきりした飲み心地
こちらのブレンドの名前のイメージソースは、フランスのジャズ・ヴァイオリニスト、Stéphane Grappelli(ステファン・グラッペリ)から。
・Derrida(デリダ)
(中深+深)(ブラジル+エルサルバドル)
ビターチョコレートの様な風味と滑らかな飲み心地
こちらのブレンドの名前のイメージソースは、フランスの哲学者、Jacques Derrida(ジャック・デリダ)から。
・Matsunaga(マツナガ)
(中深+深)(タンザニア)
微かな酸を含んだ軽い苦さ すっきりした飲み心地
こちらのブレンドの名前のイメージソースは、日本のコントラバス奏者、松永 誠剛(まつなが せいごう)から。
・Casals(カザルス)
(中深+深)(パプアニューギニア+エルサルバドル)
微かに果実感のある酸味と甘みを含んだ程好い苦味 長く優しい余韻
こちらのブレンドの名前のイメージソースは、スペインのチェロ奏者、指揮者、作曲家、Pablo Casals(パブロ・カザルス)から。
・Klee(クレー)
(中深+深)(インド)
程好く柔らかな苦味 カカオの様な風味 微かに甘い余韻
こちらのブレンドの名前のイメージソースは、スイスの画家、美術理論家、Paul Klee(パウル・クレー)から。
・Pastorius(パストリアス)
(中深+深)(タンザニア+エルサルバドル)
ビターな口当たりの直後に広がるチョコレートの様な風味とカカオニブの様な余韻
こちらのブレンドの名前のイメージソースは、アメリカのジャズ、フュージョンのエレクトリックベース奏者、作編曲家、Jaco Pastorius(ジャコ・パストリアス)から
・Jarmusch(ジャームッシュ)
(中深)(パプアニューギニア+ブラジル)
軽く柔らかい口当たりと飲み心地 長く続く余韻の優しい甘さ
こちらのブレンドの名前のイメージソースは、アメリカの映画監督、Jim Jarmusch(ジム・ジャームッシュ)から
・Shibusawa(シブサワ)
(中深)(パプアニューギニア+タンザニア)
カカオニブの様な風味 微かにキャラメルの様な甘い余韻
こちらのブレンドのイメージソースは、日本の小説家、評論家、フランス文学者、翻訳家、澁澤 龍彥(しぶさわ たつひこ)から。
・Waits(ウェイツ)
(中深)(ブラジル+タンザニア)
果汁の様な軽い酸味を含んだドライでスモーキーな口当たり、ドライフルーツの様な甘さ、ビターな余韻
こちらのブレンドのイメージソースは、アメリカのシンガーソングライター、俳優、Tom Waits(トム・ウェイツ)から。
・Frank(フランク)
(中深)(ペルー+グァテマラ)
微かにカラメルの様な香り フレッシュハーブの様な風味 程好い甘さとコク
こちらのブレンドのイメージソースは、アメリカの写真家、Robert Frank(ロバート・フランク)から。
・Evans(エヴァンス)
(中深)(グァテマラ+ブラジル)
程好い果実感のある軽い酸味と苦味のバランス 微かな甘さ 優しい口当り
こちらのブレンドのイメージソースは、アメリカのジャズ・ピアニスト、Bill Evans(ビル・エヴァンス)から。
・Marr(マー)
(中深)(ペルー+コスタリカ)
やわらかなビターさの中に軽い酸を含んだ果実感 微かにスモーキーな余韻
こちらのブレンドのイメージソースは、イギリスのギタリスト、Johnny Marr(ジョニー・マー)から。
・González(ゴンザレス)
(中深+中浅)(ペルー+キューバ)*休止中
八朔の様な程好い苦味と酸味 柔らかな口当りと優しい余韻
こちらのブレンドのイメージソースは、キューバのピアニスト、Rubén González(ルーベン・ゴンザレス)から。
・Tabucchi(タブッキ)
(中深+浅)(ブラジル+エチオピア)
程好いビター感とコク 果実感のある微かな酸味と甘さ
こちらのブレンドのイメージソースは、イタリアの小説家、翻訳家、学者、Antonio Tabucchi(アントニオ・タブッキ)から。
・Kuramata(クラマタ)
(中深+浅)(コロンビア+エチオピア)
明るく透明感のあるしっかりした酸味 微かに赤ワインの様な余韻
こちらのブレンドの名前のイメージソースは、日本のインテリアデザイナー、倉俣 史朗(くらまた しろう)から。
・Nelson(ネルソン)
(中深+中)(グァテマラ+パプアニューギニア)
微かに酸を含んだグレープフルーツの様な果実感のある甘苦さと程好い余韻
こちらのブレンドの名前のイメージソースは、Prince(プリンス)として知られるアメリカのミュージシャン、Prince Rogers Nelson(プリンス・ロジャーズ・ネルソン)から。
・Mandiargues(マンディアルグ)
(中深+浅)(タンザニア+エチオピア)
仄かに甘い香り マンダリンオレンジの様な風味 程好いコク
こちらのブレンドのイメージソースは、フランスの作家、André Paul Édouard Pieyre de Mandiargues(アンドレ・ポール・エドワルド・ピエール・ド・マンディアルグ)から。
・Vonnegut(ヴォネガット)(中深+中)(グァテマラ+ホンジュラス)
程良いコク 八朔、夏蜜柑のような微かな苦味を含んだ酸味のある余韻
こちらのブレンドの名前のイメージソースは、アメリカの小説家、随筆家、劇作家のKurt Vonnegut(カート・ヴォネガット)から。
・Mitchell(ミッチェル)
(中深+中浅)(東ティモール)
フラワリーで甘い香り みずみずしい酸味 紅茶の様な余韻
こちらのブレンドの名前のイメージソースは、カナダのシンガーソングライター、Joni Mitchell(ジョニ・ミッチェル)から。
・Atget(アジェ)
(中深+中)(コスタリカ+パプアニューギニア)
プラムの様な甘い酸 とろみのある舌触り 微かなスパイシー感
こちらのブレンドの名前のイメージソースは、フランスの写真家、Jean-Eugène Atget(ジャン=ウジェーヌ・アジェ)から。
・Sontag(ソンタグ)
(中+中深)(ペルー+インドネシア)
程好い酸味の中にカラメルの様な甘さのあるジューシーな風味
こちらのブレンドの名前のイメージソースは、アメリカの作家・映画製作者・社会運動家、Susan Sontag(スーザン・ソンタグ)から。
・Matthews(マシューズ)
(中)(パプアニューギニア+ホンジュラス)
紅茶の様な飲み心地 微かに蜜柑の様な甘さ 優しく長い余韻
こちらのブレンドの名前のイメージソースは、アメリカのピアニスト、アレンジャー、David Mtthews(デヴィッド・マシューズ)から。
・Sinesi(シネシ)
(中+浅)(パプアニューギニア+コロンビア)
スパイシーさ カラメルの様な香り 柔らかな舌触り 柑橘系の透明感 蜂蜜の様な余韻
こちらのブレンドの名前のイメージソースは、アルゼンチンのギタリスト、Quique Sinesi(キケ・シネシ)から。
・Tellegen(テレヘン)
(中浅+浅)(東ティモール+コロンビア)
ハイビスカスティーの様な酸味 紅茶の様な飲み心地と余韻
こちらのブレンドの名前のイメージソースは、オランダの詩人、児童文学者、医師、Toon Tellegen(トーン・テレヘン)から。
・Salinger(サリンジャー)
(浅+中浅)(エチオピア+東ティモール)
ローズヒップやレモンのような爽やかさ ハーブティーの様な飲み心地
こちらのブレンドの名前のイメージソースは、アメリカの小説家、Jerome David Salinger(ジェローム・デイヴィッド・サリンジャー)から。
以上、36種。(2026.04.29.追加修正)
ブレンディングを始めた当初は、こんなに沢山作ろうなんて微塵も思わなかったのですが、色々と焙煎にハマっていく中で、自分の中の『珈琲』というものの解像度が上がってきて、それに合わせて自分の中の様々なイメージを、焙煎作業を通して一つ一つ焼き付けてくるうちに、気付いたらこんなに沢山のブレンドが出来ていたという感じです。
最後まで読んでくださって、もし気になるものが一つでもあって、それが店頭に並んでいたら、是非お試しください。
そして先程も書きましたが、落ち着いた時間が出来たら、一つ一つについて、もう少しだけ(多分それほど長文にはならないと思いますが)、書けたらと思っています。
