台湾旅行記③
7月21日。
起きる。身体中が痛い。頭が痛い。
シャワーを浴びて、鎮痛薬を飲んで、共有スペースでしばらくぼーっとする。
この日も予定は決めていなかったので、ひとまずベッドに戻り、チェックアウト前までゆっくりする事に。
ドミトリーを出て民権西路駅から台北駅へ行き、そこから猴硐猫村へローカルトレインで向かった。

ここは自然豊かな観光村で、至る所に猫がいる。なんなら駅内にも猫がいる村。


お土産屋を見つけて入ると、ピンクの髪の女性店員が「コレ、ハシ」とポストカードを指差す。
どうやら駅から村へ渡る橋のことを言っているらしい。村の情景が描かれたポストカードの中から3枚を選び、レジへ持っていく。
お会計中、店に近づいてきた痩せた猫を見て、店員は「ショウマオ」(はっきり覚えてないがそんな雰囲気)と言い、翻訳機に何か入力。
「薄い、痩せたという意味でこの名前を付けています」と書かれていた。

会計を済ませ外に出ると、痩せ君とは対照的な丸々とした猫がゴロンと横たわっていた。

その後、電車が来るまでの間、村をぶらぶらと見て歩いた。徒歩15分程度である程度見て回れる広さの村には、至る所に人に慣れた猫がのびのびと生活していた。

電車を逃してしまった。
時間には間に合っていたのだが、電車が入ってきた時に、なぜか「いや、この電車じゃない」と思い違い。
結果、次は40分後の電車を待つことに。
待っている時、ふと地面を見るとタバコの箱が落ちていた。
それを見た時、少しゾッとした。
箱には黒く変色した足の写真。皮膚が大きく剥がれて、赤い部分が露出していた。
台湾ではタバコの販売を促進しないために、喫煙による害を表すなかなかグロテスクな写真が警告として表示されている。
あとから調べたところ、世界では100カ国以上が同様に、黒くなった歯や胎児など、直視し難い写真を表示して喫煙率の引き下げをはかっているらしい。
どうにか台北駅へ戻り、マックを買った。
BLTバーガー(ベーコン、レタス、トマト)と、サイドにフライドチキン、スプライト。
台北駅のマックはイートインスペースがないため、その辺の路地でハンバーガーを取り出す。
野菜が新鮮で、パテもしっかり肉肉しくて美味しい。ソースも日本のマクドナルドとはどこか違い、オーロラソースに近いような味。

そして、日本との違いの一つは、サイドメニューに手羽元のフライドチキンがあること。昨日も手羽元食べてたな。
台北駅で夕方まで時間を潰して、桃園空港行きのMRTに乗る。
今日は空港で一夜を明かして、明日7時45分の飛行機に備える計画だったので、宿は取っていない。
40分ほどで桃園空港に着き、フードコートで異饗屋という店の海鮮の麺料理を頼んでみる。

特別うまい!って訳ではなかったけど、具沢山で苦しいくらいお腹は満たされた。
その後、寝る場所を探して第一ターミナル内をウロウロ。
3階のフロアに、広々としたソファで何人もの人が寝ているのを見つけた。
空いていたソファは狭くて半円形で、寝るには厳しそうだったけど、身体を窮屈に丸めて、貴重品を入れたショルダーバッグをしっかり抱きしめて、眠りにつく。。。
が、やっぱり首や腰が悲鳴を上げて目が覚める。
その後も体勢を変えたり、場所を移動したりしながら朝を迎えた。
熊本空港行きの飛行機にチェックインし、保安検査を受けて出発ロビーへ。
帰りは特に問題なく進んだ。問題があるとすれば、チェックインの際、残りの席が少なくて非常口座席になったことくらい。
日本語の流暢なCAさんから「緊急時に他の乗客の援助を行う必要があります」と説明を受け、出発。
2時間半ほどのフライトの間は、映画を観たりウトウトしていた。
11時前。ようやく熊本に帰ってきた。
ジリジリと焼き付けるように外は暑くて、「ニッポンの夏やべー」と思いながらも無事帰り着いた事にホッとする。

3日間ほどの台湾一人旅。
この旅で少しでも自分は成長できたのだろうか。
言葉の通じる母国でもなかなかうまく生きられない自分が、初めて他国へ行って、自分自身の何かが変わったり、好転した訳じゃないのかもしれない。
けど、まだまだ色んな場所へ行きたいと思った。
