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1コマ育児日記♯9|怖い。でも触りたい。1歳の挑戦

実家には猫がいる。
名前は【にゃん太】。もう17歳になる。

人間で言えば、かなりのおじいちゃん。
だけど今日もこたつで丸まって、元気にしている。

1歳3ヶ月の娘にとって、にゃん太は初めての動物。

これまで何度か対面してきたけれど、
近くに来ると泣いてしまっていた。

怖い。
でも、目が離せない。

そんな距離感だった。

ある日、じぃじの膝の上で
にゃん太がすやすや眠っていた。

娘はつかまり立ちをして、そっと覗き込む。

怖いけど、興味がある。

その表情は、まさにそれだった。

触りたいのか、
私の手をぎゅっと握って、にゃん太の方へ導く。

「ママ、代わりに触って」

そう言われている気がした。

私はゆっくり撫でながら言う。

「いい子いい子〜。よしよし〜」

すると、しばらくして
娘が恐る恐る手を伸ばした。

チョン。

尻尾に、ほんの一瞬触れた。

「お!触れたね!ふわふわだねぇ」

その瞬間の、娘の表情。

「あれ?大丈夫かも」

そんな顔だった。

それから少しずつ、
自分の手で触れるようになった。

そして翌日。

にゃん太を見た瞬間、

「にゃーにゃー!」

と声をあげ、はいはいで一直線。

昨日までの涙はどこへやら。

今度は、にゃん太の方が警戒している。

立場逆転。

その光景が、なんだかおもしろい。

こたつで丸くなって眠るにゃん太に
娘が近づく。

にゃん太が少しだけ顔を上げ、
また眠りにつく。

娘は顔をぐっと近づけて、

「ばあっ!」

どうやら、
【いないないばあ】をしていると思ったらしい。

その姿が、愛しくてたまらなかった。

昨日まで怖がっていた存在が、
今日は大好きな存在になる。

子どもの世界は、
一晩で広がる。

この日は、
娘が猫が好きになった日。

そして私は、
少しだけ大きくなった娘を見た日だった。
毎日が急成長のこの時期を目に焼き付けておこうと思う。

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