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チェコ医学部3年生、なんとか終わりました

7月末、ようやく3年生の全試験が終わりました。

結果だけ言うと、全部一発合格でした。しかも自分でも意外なくらいストレスが少なかったです。1、2年生の頃の方がよっぽど胃が痛かった気がします。なのに今年は試験自体は明らかに難易度が上がっていて、周りでも普通に落ちてる人がたくさんいました。この差はなんだったんだろうと思って、年末(というか年度末)の振り返りついでに書いてみることにしました。

今年勉強した3科目、実は結構面白かったです

医学を勉強していない人からすると、microbiology、pathophysiology、pathological anatomyって言われても正直「はい?」だと思います。自分も1年前まではそっち側でした。せっかくなので、できるだけ噛み砕いて説明してみます。

Microbiology(微生物学)は、簡単に言うと「病気を起こす微生物図鑑」を作る作業に近いです。細菌とかウイルス、真菌、寄生虫が体のどこに住み着いて、どうやって悪さをするのか、どんな薬が効くのかをひたすら覚えていく科目です。個人的な感想としては、暗記量がとにかくえげつないです。でも「なぜこの抗生物質はこの菌に効かないのか」みたいな理由がわかってくると、急に面白くなってきます。
たまに、ザ!世界仰天ニュースで取り上げられる病気も、あ!この菌が引き起こしてるんだ!とわかるようになりました。

Pathophysiology(病態生理学)は、「体の中で何がどう狂うと、その症状が出るのか」を追いかける科目です。例えば「血圧が上がる」という現象ひとつとっても、腎臓が原因のこともあれば、ホルモンのバランスが原因のこともあります。正常な体の仕組み(生理学)を1、2年で勉強してきた上で、今度はそれが壊れたときに何が起きるかを考えます。個人的にはこれが一番「医者っぽいことをやってる」感覚があった科目でした。

Pathological anatomy(病理解剖学)は、病気によって臓器や組織が実際にどう変化するかを、顕微鏡レベルで見ていく科目です。がん細胞が正常な細胞とどう違って見えるか、炎症を起こした組織はどんな見た目になるか、みたいなことをスライドで延々と見て判断できるようにします。ただ見た目を覚えるだけじゃなくて、試験では一つの病気について、そもそもの原因は何か、体の中でどういうメカニズムで進行するのか(pathophysiologyの部分)、肉眼で見た時にその臓器がどう変化しているか、顕微鏡で見た時にどう変化しているか、それによってどんな症状が出るのか、どんな検査でそれを見つけられるのか、というのを一連の流れで説明できないといけません。正直、最初は「これ全部同じピンク色にしか見えないんだけど」状態でしたが、数をこなすうちに少しずつ違いがわかるようになってきます。これも最終的には量がものを言う科目だった気がします。

顕微鏡を覗くと…👀


3つとも共通して言えるのは、暗記の絶対量が1、2年生の頃とは桁違いだったことです。生化学や解剖学みたいな「土台」を勉強してきた1、2年に対して、3年からは実際の病気に直結する内容になってくるので、覚える情報量も増えるし、それぞれが繋がってくる感覚もあって、単純にきつかったです。

今年、意識してやったこと

試験自体は間違いなく去年より難しかったのに、なぜかストレスは減りました。理由を考えてみると、今年から意識して変えた生活習慣がいくつかあります。特別なことはしていないんですが、一応書き出しておきます。

  • 勉強できるときに、その日出せる集中力を全部出す

  • なんとなくインスタグラム等を開いて、なんとなくスクロールする時間をなくす

  • 休むと決めた時間は本当に休む。スマホも見ないし、テキストも開かない

  • ダラダラ勉強する時間をなくして、やる時とやらない時のメリハリをはっきりつける

  • 朝は起きたらとりあえず家を出る(家にいるとどうしても腰が重くなって、机に向かうまでに無駄な時間がかかるため)

  • 睡眠は7、8時間を死守する

書き出すとよくある自己啓発っぽくなりますが、正直どれも大したことはしていません。ただ、これまでの自分は「勉強しているようで実は集中していない時間」がかなり長かったんだと思います。机には向かってるのにスマホをチラチラ見たり、休憩のつもりが気づいたら1時間インスタを見ていたり。あの中途半端な時間を減らしただけで、体感の疲労感がかなり変わりました。

朝家を出る習慣も地味に効きました。家って、勉強道具も休憩道具(ベッドとかスマホとか)も同じ空間にあるから、どうしても意志力を消耗します。それに加えて、家だと誰にも見られていないから、というのも大きい気がします。図書館やカフェだと周りに人の目があるだけで自然と姿勢が正されますが、家は自分ひとりしかいないので、気づいたらダラダラしていても誰にも気づかれません。だからこそ余計に歯止めが効かなくなります。図書館なりカフェなり、とりあえず「勉強しかできない場所」に体を移動させてしまえば、あとは座ってスマホの電源を切り、教材を開くだけでいいんです。

睡眠に関しては、削った方が勉強時間を確保できる気がして1、2年の頃はよく削っていましたが、結局翌日の効率がガタ落ちして意味がありませんでした。今年は逆に「削らない」ことを最優先にしたら、トータルで見た時の勉強効率はむしろ上がった気がします。

終わってみて

暗記量も試験の難易度も明らかに上がっていて、周りにも普通に留年や再試になる人がいる中で、自分は全科目一発合格、しかも7月中に3年生を終えられました。これは正直、要領がいいとか頭がいいとかいう話ではなくて、単純に「集中する時間と休む時間をちゃんと分けた」結果だと思います。

来年からはもっと臨床に近い内容になってくるはずなので、この生活リズムはそのまま持ち越したいです。特別なことは何もしていないので、あんまり参考にならないかもしれませんが、同じように海外の医学部で頑張っている人や、これから受験を考えている人の目に留まれば嬉しいです。


顕微鏡の画像
https://wwwn.cdc.gov/phil/Details.aspx?pid=10131&utm


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