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もじゃこのノンフィクション② 「ここ」

もじゃこは先日、百円均一に買い物に行った。
植木鉢などを買った。
昨今はどのお店もセルフレジである。
別に悪いことをする気はないが、ずらりと居並ぶセルフレジの近くにはエプロンをつけたお店の人などがにこやかな雰囲気で滑るようにうろついており、得体の知れない「絶対に失敗できない」切迫感を覚えたりもする。

さて、もじゃこは植木鉢のバーコードを読み取り、運悪くマイバッグを持ち合わせていなかったため、泣く泣くレジ袋を購入した。
レジ袋は乾燥肌のおばさんには優しい仕様になっていないため、もじゃこは必死の形相で滑る指先に念を込め、それでも尚、レジ袋を開けるのに梃子摺った。

その時である。
もじゃこの隣のレジには、もじゃこよりも随分と風格のあるおばさんがスマホを片手に器用に精算作業をしていらっしゃった。
その小母さんが大きな声で
「えっ!?…ここ!今ここよ!ここにおる!」
とおっしゃったのである。さらに
「えっ!?どこって!?ここよ!ここ!」
とますます強めにおっしゃった。物凄い圧であった。
もじゃこは横から「百均ですよ!」と言ってあげたかったが、何しろあちらは最近おばさんの仲間入りを果たしたようなもじゃことは格が違うようであったし、余計なお節介はすべきでないと判断して黙っておいた。

その後、もじゃこはたまたまだが、店の外で件のおばさん目掛けて小走りに近寄っていらっしゃる男性の姿を確認し、安堵したのである。

もじゃこは最近、noteで俳句や短歌などを詠んでいらっしゃる方の作品を読み感銘を受けた。
本日はもじゃこも一句挑戦してみようと思う。

「今どこ」に 「ここ」で通じる 絆かな

だめだこりゃ。

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