DAY42|AI COREは「失敗」を記憶できるか
Company AI OS 開発記録 DAY42です。
DAY41では、Toolが失敗したときに、AI COREが仲間を責めるのではなく、もう一度挑戦できるように支えるというドラマを描きました。
今回は、その次の段階です。
「その失敗を、AIは覚えていられるのか?」
という問題です。
成功だけを記憶しても、成長できない
前回、Toolは一度失敗しました。
AI COREが原因を確認し、Memoryをもう一度検索して、Toolが再挑戦。
そして、最終的には成功しました。
しかし、そこで私は一つの問題に気づきました。
もしMemoryに「成功した」という結果しか残らなかったらどうなるでしょうか。
次に同じような問題が発生したとき、AIはまた同じ失敗をするかもしれません。
つまり、
成功だけを記憶しても、失敗から学ぶことはできません。
そこでDAY42では、Memoryの役割を一歩進めます。
失敗を「経験」として残す
AI COREはMemoryに問いかけます。
「前回の失敗は?」
Memoryの答えは、
「記録されていません。」
ここでAI COREは気づきます。
結果だけではなく、失敗したという事実と、その原因も記録する必要がある。
そこでMemoryに、
失敗
↓
原因
↓
修正
↓
成功
という経験を保存します。
これがDAY42の中心です。
同じ問題がもう一度起きたら?
そして、同じような問題が再び発生します。
Toolが処理を始めます。
しかし、今回は以前と違います。
Memoryに過去の記録があります。
Tool:
「……このケースは、前に失敗しています。」
Memory:
「記録があります。」
前回の失敗原因を確認します。
そしてToolは、
「前回と同じ間違いはしない。」
と判断して、もう一度処理します。
今度は成功します。
Memoryは「保存場所」から「経験」へ
ここでMemoryの意味が少し変わります。
最初は、
Memory = 過去の情報を保存する場所
でした。
DAY40では、
Memory = 判断に必要な過去の情報を取り出すもの
になりました。
そしてDAY42では、
Memory = 過去の失敗を次の判断に活かすもの
へ進みます。
この変化は、Company AI OSを作る上でかなり重要だと考えています。
AI COREはリーダーになれるのか
AI COREが全部の仕事をする必要はありません。
MemoryにはMemoryの役割があります。
ToolにはToolの役割があります。
LLMにはLLMの役割があります。
AI COREの役割は、それらをつなぎ、チームが成長できるようにすることです。
失敗したToolを責めるのではなく、
「なぜ失敗したのか?」
を考える。
その経験をMemoryに残す。
次に同じ問題が発生したら、その経験を使って失敗を避ける。
これは人間のチームにも似ています。
失敗は「消すもの」ではない
プログラム開発では、エラーが出ると修正して終わりになりがちです。
でも、本当はそのエラーには価値があります。
なぜ失敗したのか。
何を変更したのか。
どうすれば成功したのか。
そこまで残せば、失敗は単なる失敗ではありません。
次の成功を作るための経験になります。
今回、AI COREにその考え方を持たせました。
Company AI OSのこれから
Company AI OSには、大きな目標があります。
AIを組み合わせたシステムを作るだけではありません。
AI CORE、Memory、Tool、LLMがそれぞれ成長し、協力しながら、一つのチームとして動くシステムを作りたいと思っています。
そして、その先には、
Company AI OSを一つのベンチャー企業へ成長させる
という目標があります。
そのためには、機能だけではなく、チームとしての成長を描く必要があります。
DAY41では、
失敗した仲間を支える。
DAY42では、
失敗を経験として記憶する。
次は、
その経験を使って、失敗する前に判断できるようにする。
そんなAI COREへ進めていきたいと思います。
DAY42
AI CORE:
「失敗は、終わりではありません。」
そして、
「次の成功を作るための記憶になります。」
AI COREたちの成長は、まだ始まったばかりです。
DAY43へ続きます。
開発環境
Ren'Py
Python
Local LLM
AI CORE
Memory
Tool
LLM
この開発記録では、完成したシステムだけではなく、
設計 → 実装 → テスト → 失敗 → 修正 → 成長
という開発の過程そのものを記録しています。
GitHubでDAY42の実装内容とコードを公開しています。
https://github.com/hoshino122-alt/Company-AI-OS/blob/main/README.md
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