DAY56|AI社員が会社の知識を使って仕事をする
RAGをAI社員の仕事へ
DAY53では、Company AI OSにKnowledge Baseを作りました。
DAY54では、そのKnowledge Baseを使って、実際に会社の知識を検索しました。
そしてDAY55では、検索したRelevant ChunksをAI Coreに渡し、会社の知識を根拠としてAIが回答できるところまで進みました。
ここまで来ると、次の疑問が出てきます。
「このRAGを、AI社員の仕事にも使えるのではないか?」
DAY56では、ここに進みます。
1.RAGの次へ
これまでのRAGは、
ユーザー
↓
質問
↓
RAG Search
↓
Relevant Chunks
↓
AI Core
↓
回答という流れでした。
これは非常に重要な仕組みです。
しかし、AIが会社の中で仕事をすることを考えると、単に質問に答えるだけでは十分ではありません。
AI社員自身が、
「仕事に必要な会社の知識を探す」
必要があります。
そこで今回は、RAGをAI社員の業務に組み込みます。
2.AI社員に仕事を頼む
HiroがAI社員に仕事を依頼します。
「このプロジェクトについて、過去の資料を調べてまとめてくれる?」
AI社員は、この依頼を単なる質問として受け取るのではありません。
これは一つのTask(仕事)です。
例えば、
Task
このプロジェクトについて
過去の資料を調べて
概要をまとめるという仕事になります。
ここからAI社員自身が会社の知識を探し始めます。
3.AI社員がKnowledge Baseを検索する
AI社員は、仕事に必要な情報を取得するためにKnowledge Baseを検索します。
流れは、
AI社員
↓
質問・タスク
↓
RAG Search
↓
Relevant Chunksです。
ここが今回の重要なポイントです。
RAGがAI社員の内部機能として動き始めた
ということです。
これまでは人間が質問して、RAGが検索していました。
今回は、
AI社員が仕事を受ける
→ 必要な情報を判断する
→ RAGで検索する
という流れになります。
4.必要な会社の知識を取得する
Knowledge Baseには、会社のさまざまな情報があります。
今回のタスクでは、例えば次のような資料が関係します。
プロジェクト資料
技術資料
過去の開発記録
社内ルール
AI社員は、これらの中からタスクに関連する情報を取得します。
つまり、Knowledge Baseは単なる「資料置き場」ではありません。
AI社員が仕事をするための会社の知識基盤
になってきます。
5.取得した知識をAI Coreへ渡す
検索によってRelevant Chunksが取得できました。
しかし、検索しただけでは仕事は完成しません。
取得した情報をAI Coreへ渡します。
Task
↓
Relevant Chunks
↓
AI Core
↓
Reasoningここで初めて、
「検索した知識を仕事のために利用する」
段階へ進みます。
AI Coreは、依頼されたTaskとRelevant Chunksを組み合わせて、必要な情報を整理します。
6.AI社員が仕事の結果を作る
AI Coreで処理された情報をもとに、AI社員が仕事の結果を作ります。
今回の例では、
プロジェクト概要
や、
過去の経緯
などを整理します。
ここで、RAGの役割が少し変わって見えてきます。
RAGは、
「会社の資料を検索するためだけの機能」
ではありません。
会社の知識をAIに渡し、
AIが仕事をするための材料を提供する仕組み
として使うことができます。
7.AI社員と会社の知識がつながる
ここまでの流れを整理すると、こうなります。
会社の知識
↓
Knowledge Base
↓
RAG
↓
AI Core
↓
AI社員
↓
仕事これまで作ってきたKnowledge Base、RAG、AI Coreが、ここでAI社員とつながりました。
Hiroが感じたのは、まさにこの部分です。
「なるほど。
RAGは検索機能じゃない。
AI社員が会社の知識を使うための仕組みなんだ。」
これは今回のDAY56で一番重要なところです。
8.AI社員が会社を知る
今回の開発によって、
AI社員が会社の知識を使えるようになりました。
会社の資料を保存する。
↓
必要な情報を検索する。
↓
Relevant Chunksを取得する。
↓
AI Coreで処理する。
↓
AI社員が仕事に利用する。
この流れができることで、AI社員は単独のLLMではなく、会社の知識とつながった存在になってきます。
もちろん、これだけで完全なAI社員が完成したわけではありません。
まだ、
どの仕事を受けるのか
どのように仕事を分解するのか
どのツールを使うのか
結果をどのように保存するのか
次の仕事をどう実行するのか
など、これから作る部分があります。
しかし、
「AI社員が会社の知識を使って仕事をする」
という重要な一歩は踏み出せました。
9.DAY53〜DAY56の流れ
ここまでの4日間を並べてみます。
DAY53
Knowledge Base
会社の知識を検索できる形にする
↓
DAY54
RAG Search
会社の知識を検索する
↓
DAY55
RAG Answer
検索した知識を使ってAIが回答する
↓
DAY56
AI Employee × RAG
AI社員が会社の知識を使って仕事をする保存 → 検索 → 回答 → 仕事
という流れです。
ここまで来ると、Company AI OSの「会社の知識」が、少しずつ実際の業務につながってきました。
10.次のステップ
DAY56で、RAGとAI社員がつながりました。
次は、このAI社員がさらに実際の仕事を進められるようにしていきます。
RAGから一歩進んで、
AI Agent
そして、
Workflow
へ。
AI社員が、
仕事を受ける
↓
仕事を理解する
↓
必要な知識を探す
↓
AI Coreで処理する
↓
結果を作る
↓
次の処理へ進むという流れを作れるようになれば、Company AI OSはさらに「システム」らしくなっていきます。
DAY56は、そのための重要な接続点になりました。
DAY56 まとめ
今回のポイントは一つです。
RAGを検索機能で終わらせず、AI社員の仕事に利用する。
Knowledge Baseに会社の知識を蓄積し、RAGで必要な情報を取り出し、AI Coreで処理する。
そして、その知識をAI社員が実際の仕事に利用する。
Company Knowledge
↓
Knowledge Base
↓
RAG
↓
AI Core
↓
AI Employee
↓
WorkCompany AI OSは、少しずつ
「会社の知識を持つAI」から「会社の知識を使って仕事をするAI」
へ進んでいます。
DAY56|AI EMPLOYEE × RAG
GitHubでDAY56の実装内容とコードを公開しています。
https://github.com/hoshino122-alt/Company-AI-OS/blob/main/README.md
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