❪詩❫ 醒酔
夜店から
漏れ出る光が艶めいて
「そこの洒脱なお兄さん」
「そうアンタだよ。ちょいと寄って行かないかい?」
手招ねく指に煌めきユレル
「籠の中に一度入った鳥は……きっと出られると思うかい?」
コトン
緩やかな時間の流れに小石が落ちて
煙草をくゆらす指の煌めき静かにユレル
澄まし顔見つめ頷いたら
小さく弧を描く唇 閉じきらず
再び静かに開かれた
「いつかは空に飛び立つだろうね」
煌めきユレル
「それは何ていう宝石?」
「あゝ確か スファレライトっていったはずだよ」
闇夜の街の片隅より
