【金曜朝の音楽飛行】世界から争いをなくすために、僕らが『OneLove』を聴く理由。
金曜日の朝。
1週間走り続けた心と体を少しだけ緩め、週末へ向かう準備をする時間。
今朝、ふと耳にしたくなったのは、ボブ・マーリー&ザ・ウェイラーズの名曲**『One Love / People Get Ready』**でした。
「世界から争いをなくしたい」という問い
ニュースを開けば、連日のように流れる世界各地の不条理なニュースや分断の言葉。
「どうして人は争ってしまうのだろう」「自分ひとりに何ができるのだろう」と、無力感に苛まれることがあります。
そんなとき、ボブ・マーリーが遺したこの言葉が静かに胸に響きます。
"One Love! One Heart! Let's get together and feel all right."
(ひとつの愛、ひとつの心。みんなで集まれば、きっと大丈夫)
あまりにもシンプルで、どこか青臭くさえ聞こえるかもしれません。
しかし、この曲が生まれた背景を知ると、この言葉が持つ「重量感」が変わってきます。
銃弾を越えて歌われた「愛」
1970年代後半のジャマイカは、二大政党による凄惨な政治闘争の渦中にありました。
街には暴力があふれ、ボブ・マーリー自身も
自宅で襲撃され、銃弾を受けるという事件が起きます。
命を狙われるほどの恐怖と憎しみの渦中にいながら、彼が選んだ回答は「復讐」でも「激高」でもなく、**『One Love』**という許しと団結のメッセージでした。
動画の[00:15]で流れ出す心地よいワンドロップのリズム。
裏打ちのエレキギターと豊かなコーラスが織りなす空間は、殺伐とした現実を包み込むような温かさに満ちています。
彼にとって「One Love」とは、きれいごとではなく、暴力と分断を打ち破るための唯一の実践的な武器だったのではないでしょうか?
ミュージックビデオが伝える「壁を越える力」
今回紹介した公式MV([01:22]あたり)には、ポール・マッカートニーをはじめ、人種もジャンルも異なるさまざまなミュージシャンや子どもたちが笑顔で登場します。
[02:09]のように、街を行き交う多様な人々が手を取り合い、ステップを踏む姿。
音楽には、国境や立場、思想の壁を軽々と飛び越えて、人と人とを「ただの人間同士」として繋ぎ合わせる不思議な力があります。
僕たちが今日からできること
世界からすべての争いを一度になくすことは、とても難しいかもしれません。
けれど、「ひとつの心(One Heart)」になろうとする意識を、自分の身近な場所から始めることはできます。
・身近な人の意見の違いを、まずは否定せずに聞いてみる
・誰かの言葉に棘を感じたとき、一歩引いて思いやりを持って接してみる
・音楽を通じて、遠い国の人々の心に想像力を巡らせてみる
「争いのない世界」は、どこか遠くの大層な政治によって作られるのではなく、僕たち一人ひとりの心が『One Love』のリズムに調律されたとき、足元から静かに広がっていくのかもしれません。
金曜日の朝。
温かいコーヒーを飲みながら、この優しくも力強いレゲエのリズムに身をゆだねてみませんか?
皆さまにとって、穏やかで素晴らしい週末になりますように。
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