英語ができる人が、良い児童英語講師とは限らない?
英語が得意だったり、留学経験がある人が
「英語が話せるから、教えられるでしょ」と言われ、
お願いされて、近所の子を集め自宅で英語を教え始める・・・
これ、結構あるあるです。
しかし、私は25年以上児童英語教育に携わってきて、英語ができるから
といって、児童英語に向いているとは限らないという事を理解して欲しい・・・
もちろん、児童英語講師には英語をしっかり教えられる程度の英語力は必要です。
発音や文法、語彙などの基礎が曖昧では、子どもたちに正しく伝えることはできません。
しかし、それ以上に重要なのが「子どもを理解する力」です。
英語を教えることと、子どもを教えることは別の能力
実は、英語教育と一言でいっても、対象年齢によって必要な知識は大きく異なります。
例えばTOEIC満点だとしても、英検1級を持っていても、
幼児や小学生へのレッスンが得意かというと、そうではありません。
これは英語の能力の問題ではありません。
大人を教えるのとは異なり、児童英語に関わるのであれば、
児童教育や児童心理、発達段階について専門的に学んでいないと、
臨機応変に対応する事はできません。
教える対象が違えば、必要な知識も変わるということです。
大人には文法を論理的に説明できます。
しかし、5歳の子どもに同じ説明をしても伝わりません。
子どもには、
歌
ゲーム
絵本
体を動かす活動
ごっこ遊び
などを通して「英語って楽しい!」と感じてもらう工夫が必要です。
児童英語講師に本当に必要な力
私は、児童英語講師には英語力以上に、次のような力が求められると思っています。
① 英語を研究し続ける姿勢
英語は常に学び続けるものです。発音、表現、文化、指導法…。
「もっと分かりやすく伝えられないだろうか」と考え続ける姿勢が、先生を成長させます。
② 想像力
「このゲームなら楽しんでくれるかな?」
「この説明なら理解できるかな?」
そのように、子どもの目線になって考える力です。
③ 観察力
同じレッスンでも、子どもの反応は毎回違います。
今日は元気がない。集中力が続いていない。少し難しそう…。
そうした小さな変化に気付ける先生ほど、良いレッスンができます。
④ 適応力
レッスンプラン通りに進まないことは日常茶飯事です。
予定していたゲームを変更したり、説明を短くしたり。
その場で柔軟に対応できる力が、子どもたちの学びにつながります。
子どもは「勉強」をしに来ているわけではない
大人は「英語を勉強しよう」と思って教室へ来ます。
でも、子どもは違います。
先生が好き。
ゲームが楽しい。
褒められるとうれしい。
「できた!」が楽しい。
そんな気持ちが、英語を学ぶ原動力になります。
だからこそ、児童英語講師は英語を教えるだけではなく、
子どもの気持ちを理解し、学びたくなる環境をつくる教育者でなければなりません。
「教える力」は経験だけでは身につかない
もちろん経験は大切です。しかし、経験だけでは十分ではありません。
子どもの発達を学ぶ
児童心理を学ぶ
良いレッスンを観察する
実践して振り返る
こうした積み重ねが、「教える力」を育てていきます。
子どもを理解しようと学び続ける
児童英語講師は、英語を教える仕事ではあります。
しかし、本当の仕事は、
「子どもが英語を好きになるきっかけをつくること」ではないでしょうか。
英語力は、そのための土台です。その土台の上に、
子どもを理解する力
想像力
観察力
適応力
学び続ける姿勢
が積み重なって、初めて子どもたちの心に届くレッスンが生まれます。
だから私は、児童英語講師に最も必要なのは、
「英語が得意な人」であることではなく
「子どもを理解しようと学び続ける人」であると思っています。
社会は日々変わって行っています。それと同時に子ども達をとりまく社会情勢や教育方法も変わっています。
英語と同じように、児童英語に携わるスキルを磨いていかないといけないといけないな・・・と私自身も日々感じています。
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