【少年野球】試合前後の長い話しは本当に必要だろうか?
試合前に監督から長い話。
試合後にまた長い話。
「なんでもっと声を出せなかった?」
「集中しろ」
「今のプレーはこうだった」
「次はこうしろ」
子どもたちは黙って聞いている。
大人からするとちゃんと聞いているなと思うかもしれない。
でも本当に覚えているだろうか。
僕は自分が子どもの頃のことを思い返してみた。
少年野球の試合。
試合前のミーティング。
試合後の反省。
いろいろあったはずなのに正直ほとんど覚えていない。
監督が何を話していたのか。
どんな反省をしたのか。
どんなことを注意されたのか。
ほとんど覚えていない。
でも一つだけ、今でも覚えている言葉がある。
「お前らは前回この大会で優勝している。だから勝てばいい!以上!」
これだけ。
本当にこれだけだった。
細かい話は覚えていないし、戦術も覚えていないし、試合前に何分話したのかも覚えていない。
だけどこの一言だけは今でも頭に残っている。
「お前らは前回この大会で優勝している。だから勝てばいい。」
子どもの僕にはそれがものすごく響いた。
怖かったわけじゃないし怒られたわけでもない。
でも「俺たちは勝てるんだ」そう思えた。
これが勝者のメンタリティだったのかと今だと思う。
子どもに必要なのはたくさんの言葉なのか?
大人になると「あれも伝えたい」「これも教えたい」となってしまう🤔
だから話が長くなる。
もちろん指導者が子どもたちのことを思っているからこそだと思う。
全く否定はしません!
ちなみに僕も長くなることもあります。
でも子どもに残る言葉って意外と少ない。
10分話して10個伝えるより、1分で1つ心に残る言葉を伝える。
そのほうが何年経っても覚えていることがある。
僕自身がそうだった。
「何を言ったか」より「何が残ったか」。
指導者は今日しっかり話したと思っている。
だけど子どもはそのほとんどを忘れているかもしれない。
それは悪いことじゃない。
子どもだから当然だと思う。
大人でも忘れることもある。
だからこそ全部覚えさせようとしなくていい。
一つだけでいい。
その一つがその子の胸を熱くさせる言葉になるかもしれない。
試合前なら、もっと短くてもいい。
「今日は勝つぞ!」それだけでもいい。
「お前らならできる。」それだけでもいい。
「楽しんでこい。」それだけでもいい。
そして、その子たちに一番必要な言葉をその瞬間に届ける。
僕が子どもの頃にもらった「だから勝てばいい」
という言葉のように。
試合後も同じ
負けたことエラーしたこと打てなかったこと。
そんなとき、30分かけて反省する必要があるのだろうか。
もちろん振り返りは必要だと思う。
でも「今日のここはよかった。」「次はここを直そう。」「また次、頑張ろう。」それで十分な日もある。
特に小学生なら反省する時間より、もう一度ボールを触る時間のほうが大切なこともある。
大人になっても覚えている言葉
僕は今でも覚えている。
あのときの監督の一言。
何十年経っても頭に残っている。
もし長いミーティングが本当に効果的なら、僕はもっともっとたくさん覚えているはずだ。
でも覚えているのは一言だけ。
子どもたちに残すべきなのは、長い話ではなく、心に残る一言なのかもしれない。
頭と頭の会話ではなく、心と心の会話。
この表現が僕の中ではしっくりくる。
指導者の仕事はたくさん話すことではないのかなと。
子どもたちが「よし、やってみよう」と思える言葉を渡すことなのかもしれない。
試合前。
子どもたちを集める。
そして長い話をする代わりに一言だけ伝える。
「お前らなら勝てる。」
それだけで子どもたちの目が変わるかもしれない。
そして何年後か、その子が大人になったとき、
「あのとき監督が言ってくれた一言、今でも覚えてる。」
そう言ってくれたら、それって指導者として最高じゃないかなと思う。
長く話したことが残るとは限らない。
でも、たった一言が一生残ることはある。
僕の記憶に残っているのは長いミーティングではない。
あの日のたった一言「お前らは前回この大会で優勝している。だから勝てばいい!」
