最近ChatGPTに相談するとなにかと動画化を提案されるようになってしまった
最近、ChatGPTとのやりとりで妙な現象が起きています。
別に大げさな相談をしているわけではありません。ごく普通の、日常のささいな話です。それなのに、どういうわけか会話の流れが不思議な方向へ転がっていきます。
きっかけは、Sora2で動画を作る相談を何度かしたことだと思います。そのせいなのか、今では何を話しても「それ、映像にしてみませんか?」的な空気が漂うようになってしまいました。
ランチの相談が、なぜか映画の一場面に
ある日の昼前、何気なくこんなことを投げかけました。
「明日のランチ、どうしようかな」
ただの独り言に近いものです。冷蔵庫の残り物で済ませるか、それとも買い物に行くか。そんなレベルの悩みでした。
すると、ChatGPTがこう返してきました。
「そうですね。せっかくですから、このランチの世界観を小さな物語にしてみるのはどうでしょう。材料が踊るカット、調理のリズム、最後に完成した料理の見え方まで。少ししたら映画の一場面のように思えてくるかもしれませんね」
え。
いや、踊らせるんですか? リズム? 映画?
私が聞きたかったのは「パスタがいいか、丼ものがいいか」くらいの話だったのですが、気づけば話は壮大な演出の領域へ進んでいました。材料が踊るカットって何でしょう。トマトがくるくる回るのでしょうか。
別に怒っているわけではありません。むしろ、ちょっと笑ってしまいました。真面目に、丁寧に、そして何より楽しそうに提案してくるその姿勢が、なんだか愛らしく感じられました。
肩こりの相談すら、映像作品になりかける
それから数日後、また懲りずに相談してみました。
「なんか最近、肩がすごく凝ってて」
これも本当にただの体調の話です。デスクワークが続いて、首から肩にかけてずっしり重い。そういう、誰にでもあるやつです。
ChatGPTは少し考えるような間をおいて、こう言いました。
「それは辛いですね。もし視覚的に表現するなら、肩の重さが徐々に溶けていくような映像はどうでしょう。ゆっくりとしたカメラワークで、緊張がほどけていく様子を追いかける。音も静かに、呼吸のリズムに合わせて」
待ってください。
いや、わかります。言いたいことはわかります。リラックスの大切さを映像で表現する、みたいな話なのでしょう。でも、私が求めていたのは「ストレッチの方法」とか「湿布貼ったほうがいいか」とか、そういう現実的なアドバイスだったのですが。
肩こりが溶けていくカメラワーク。音は静かに。呼吸のリズム。
なんというか、もはや短編ドキュメンタリーの企画書みたいになっています。真面目に考えてくれているのは伝わります。ただ、方向性がほんの少しだけ、いや結構ズレています。
日常が、いつの間にか「作品」になる不思議
思い返せば、Sora2で動画を作る相談をしていたときは楽しかったです。どんな映像表現が可能か、どんなストーリーにするか。そういう話をするのは刺激的で、ChatGPTも生き生きとアイデアを出してくれました。
でも、どうやらその熱量が今も続いているようです。
もしかすると、ChatGPTの中では「この人は何でも映像にしたい人なんだな」という認識が定着してしまったのかもしれません。実際にはそんなつもりはないのですが、AIにとっての「文脈の記憶」というのは案外素直で、一度できた流れを自然に引き継いでしまうものなのでしょう。
だから今、私が何気なく話すささいな日常も、ChatGPTの目にはすべて「映像化の素材」に見えているのかもしれません。ランチも、肩こりも、きっと次に話す天気の話も、いつの間にか「作品」の一部になります。
優秀だけど、ちょっとズレてる愛しさ
別に困っているわけではありません。
むしろ、このちょっとしたズレが妙に面白いのです。真剣に、丁寧に、そして何より優秀に応えようとしてくれるのに、方向性だけがほんの少し斜め上を向いている。その感じが、なんだか愛おしく思えます。
ChatGPTは賢いです。本当に賢いと思います。でも、賢いからこそ、一度「こういう人だ」と理解したパターンを律儀に守り続けてしまいます。それが今回のような、微笑ましいすれ違いを生むのでしょう。
たぶん、この記事を読んでいる方も、AIと話していて「え、そっち?」と思った瞬間があるかもしれません。技術は進化しています。でも、そのぶん予想外の方向へ進むことも増えています。
だからこそ、たまには笑ってしまうようなズレも楽しんでいいんじゃないかと思います。
次に「今日の夕飯どうしよう」と相談したら、きっとまた壮大な映像表現を提案してくるでしょう。そのときは、少しだけ付き合ってみようかなと思っています。
材料が踊るカット、見てみたい気もします。
あとがき
ここまで読んでくださり、ありがとうございます。
やたらと動画化を提案されるのが面白くて記事にしてみましたw
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