【AIイラストの考え方】色ガラスを置いたのに、壁が白いまま|透過光がつくる色模様
色ガラスを置いた。ガラスはきれいに染まった。でも、壁と床はいつもの白いまま。AIイラストでは、色のある物と、そのまわりの空間が別々に見えることがあります。
今回は、透明なパネルを通った光が、少し離れた壁と床まで色を運ぶ透過光を比べました。変えたのは、透明なガラスの色だけです。先に2枚を見ます。
🪟 画像1:光は通った。でも、色はない

比較用の基準画像です。透過光の色模様を扱うのに、最初の画像は無色です。順番としては合っていますが、記事名だけ見ると少し話が逆です。
透明なパネルを白い光が通り、壁と床には明るい格子が落ちています。色はなくても、光が別の面へ届くところまでは見えました。金属の枠が作る暗い線も、曲面から床へ続いています。
🌈 画像2:同じ光が、色を運んだ
2枚目は、1枚目を参照して編集しました。場所、カメラ、光源、パネルの形、壁と床は固定し、透明なセルの色だけを赤、青、黄へ変えています。下の引用は、実際に使った編集プロンプトの比較部分です。
English:Compose for an exact 1:1 canvas. Use the attached accepted baseline as environment reference image 1 and make an exact single-variable optical edit, not a reinterpretation. Change only the transmission color of the existing colorless glass cells. As the sole physical consequence, let the exact same white light pass through those tinted cells and replace the neutral bright grid on the same curved wall and floor with unmistakable colored transmitted-light patches.
日本語訳:正確な1:1の画面で構成する。添付した採用済みの基準画像を参照し、別の絵として作り直さず、一つの変数だけを編集する。既存の無色透明なガラスセルは、透過する色だけを変える。その結果として、同じ白い光が色ガラスを通り、同じ曲面壁と床にある無色の明るい格子を、はっきりした有色の透過光へ置き換える。

ガラスに色を付けたら、少し離れた壁と床まで赤、青、黄に変わりました。色が物の中で止まっていません。 白い壁が、光を受ける画面になっています。
色を一か所だけ変えるつもりでしたが、壁と床も変わりました。ただし、今回はそれで合っています。
🔍 いちばん変わったのは、ガラスから離れた面
2枚を見比べると、パネルの枠、作業台、道具、カメラ位置はほぼ同じです。色は部屋全体へ広がらず、もとの明るい格子の内側に残っています。壁の曲面から床へ色模様が続くため、平らな色紙を貼ったというより、光が面へ届いた形として読めました。
一方で、ガラスの細かなセルと壁の色は、一枚ずつ正確には対応していません。壁側では色の並びが少しまとめ直され、かなり濃く均一です。ところどころ、光より塗装に近く見えます。AIは光学の正確さより、赤、青、黄の差が見えることを優先したようです。
Autodesk Arnoldの透過に関する公式資料では、光をどれだけ通すかと、通った光を何色にするかを分けて扱っています。Getty Publicationsのステンドグラスに関する資料でも、ガラスの色は表面で反射する色だけではなく、光が通る途中で一部の波長が吸収され、透過した光として現れると説明されています。
これは、画像生成AIが同じ光の計算をしているという意味ではありません。今回プロンプトへ借りたのは、白い光、透明な色の物、光を受ける面をひと続きに置く考え方でした。
🧩 いつものプロンプトへ、通った後の色を足す
下のコードブロックは、場面を作るいつものプロンプトの後ろへ足す部品です。色ガラスや色水だけで終わらせず、その光が届く壁、床、机も画面へ入れておきます。
white directional light passing through a visibly colored transparent medium, the transmitted light casting clearly colored patches onto a nearby neutral wall, floor, or tabletop, the projected colors corresponding to the transparent medium, dark separator shadows preserved, color confined to the illuminated receiving surfaces, not paint, not self-emission, not colored ambient light, not rainbow dispersion日本語訳:白い方向性のある光が、色の付いた透明な物を通り、近くにある無彩色の壁、床、または机へ、はっきりした色の光を落とす。投影される色は透明な物の色に対応させ、枠などが作る暗い影を残す。色は光を受ける面の中だけに置き、塗装、自発光、色付きの環境光、虹の分散にはしない。
見るところは、光がどこから入り、何を通り、どこへ届くかです。今回なら、天窓から入る白い光が、色ガラスを通り、壁と床へ届く。透明な物の色だけでなく、その先まで書くと、色が空間へ出やすくなります。
🏠 このプロンプトが役に立つ場面
透過光は、透明な色の物は置けたのに、その色が背景へつながらないときに使いやすそうです。
ステンドグラスのある室内で、壁や床まで色を広げたいとき
色付きの瓶や透明な器を置き、机の上にも色を落としたいとき
色水や透明な樹脂を通った光で、白い背景へ模様を作りたいとき
被写体を直接塗り替えず、まわりの面から色を重ねたいとき
反対に、光を受ける壁や床が画面にない場面では、色の行き先が見えません。曇り空のような広くやわらかい光や、不透明な物にも向きにくそうです。まずは、白い光、透明な色の物、白い面の三つが見える小さな場面からで十分です。
今回、色を変えたのはガラスでした。それなのに、いちばん大きく変わって見えたのは、少し離れた壁と床でした。次に色ガラスを置いたときも、たぶん最初はガラスだけを見ています。
ま、いっか。
あとがき
ここまで読んでくださり、ありがとうございます。
色付きのガラスを使った画像が、すごいことになりそうですねこれ。
色鮮やかでうつくしい!
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