【AIにまかせる技術】分かったことと、まだ分からないこと|シーズン1まとめ
ここまで6本、書いてきました。
AIが覚えている話から始めて、何を見ているか、どれだけ入るか、詰めるとどうなるか、言い方と材料の違い、置いておくということ。
いちど、並べてみます。読み飛ばしていた回があっても、ここだけで足りるようにしました。
📖 分かったこと
1. AIは、忘れていない
覚えてはくれます。ただ、何を覚えるかを選んでいるのは、こちらではありませんでした。好みや、だいたいの人物像は残る。でも「あのとき、こう決めた。理由はこう」は残りにくい。だから毎回、また説明していたわけで。
2. 返事は「実力」より、そのとき見えていたもので決まる
AIが見ているのは、渡した指示、覚えていること、その場の資料、これまでの会話、使える道具。この範囲が視界です。見えていないことは、返事にできません。
3. 見せられる量には、はしがある
窓に入る分だけが視界で、あふれると古いところからこぼれるか、要約されて縮みます。渡すものを選ぶのは、けちっているからではなくて、単純に入らないからでした。
4. しかも、多いほど良いわけでもない
入りきっていても、長いほど質は落ちます。18のモデルを横断した調査で、どれも同じ傾向でした。まん中に埋めたものがいちばん弱く、関係ありそうで関係ない資料がいちばん邪魔をする。
5. 直す場所は、二つある
うまくいかないとき、つい言い方を直しにいきます。でも、無いものは言い方では引き出せない。言い方と、材料。二つあると分かっていると、迷う時間が減ります。
6. 置いたものは、ずっと効く
貼ればその会話で消えます。置いておけば残ります。良い方向にも、そうでない方向にも。
🧭 手元にできたもの
シリーズを通して手を動かした人には、たぶんこれが残っています。
自分について書いた、短いメモが1枚
そのメモを置いておく場所
うまくいかないときに見る、二つの候補(言い方か、材料か)
AIに「いま何を見て書いたか」を聞く癖
配れるものではありません。人によって中身が違うので。ただ、この4つがあれば、しばらくは回せると思います。
🤔 まだ分からないこと
正直なところ、こちらのほうが多いです。
何を置いて、何を置かないか。 少ないほうがいいのは分かりました。でも、どこで線を引くのかは、まだ手さぐりです。
どのくらいの頻度で見直すのか。 置いたものは残る。ということは、古くなったものも残る。放っておくと、いつか間違ったまま読まれ続けます。かといって毎日見直すのも現実的ではなくて。
そもそも、この分野自体がまだ動いています。
調べていて、ひとつ驚いたことがありました。この分野を1400本以上の論文からまとめた大きな調査があるのですが、その書き手たち自身が、一年も経たないうちに「これはもう全体像ではない」と書き足していたんです。関心の中心は、もう別のところへ移りつつあるらしくて。
まとめた人が、まとめた直後に言い直す。そういう速さの場所を、いま歩いています。だからここに書いたことも、そのうち古くなります。そう思って読んでもらえると、たぶんちょうどいいです。

🪨 つまずいたところ
いちばん最初の回に書いたことに、また戻ります。
Claude Code と Codex で、同じものを二回作っていました。いまはどちらを使っても同じものを見にいくようにして、すっきりしたつもりでいます。
ただ、こうして6本ぶんを並べてみると、すっきりしたのは置き場所であって、中身ではなかったな、と思います。置き場所を一つにしても、置いてあるものが良いかどうかは別の話で。そこはまだ、確かめられていません。
✍️ 今日、ひとつだけ
置いたメモを、読み返してみてください。
前の回で作った短いメモでも、ずっと前に書いた自己紹介でも。改めて読むと、もう違うことが書いてあるかもしれません。
古くなっていた一行を、一つだけ直します。 全部でなくていいです。一つ見つけて、直す。それだけ。
置いておく運用は、置いた日から始まるのではなくて、たぶん最初に直した日から始まります。
🍵 おわりに
次からは、作るほうへ入っていきます。読んで分かる話より、手が動く話が増えるはずです。
分かったことより、分からないことのほうが増えた気もしますが。
ま、いっか。
あとがき
ここまで読んでくださり、ありがとうございます。
やっと導入が終わりました。
のんびり進行すぎるかな~と思いつつも、マイペースに続けていきたいと思います。
よければご活用ください~
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