見出し画像

【AIイラストの考え方】2匹いるのに、別々の場面に見える|共同注意

犬を2匹置き、ボールも真ん中に置きました。それでも「一緒に遊ぶ場面」には見えず、画面の左右で別々の時間が流れているように見えることがあります。

物はもう足りています。足りなかったのは、見ている先かもしれません。今回は、犬種、位置、背景、ボールをできるだけ固定し、2匹の頭と視線が向く先を変えました。まずは1枚目です。


🐕 画像1:ボールはある。でも誰も見ていない

日本語プロンプト:1:1。ドッグランに、左を向くラブラドールと右を向くボーダーコリーを座らせる。2匹の中央に赤いボールを置き、どちらもボールや相手を見ない。

左のラブラドールは画面の左、右のボーダーコリーは画面の右を見ています。間には赤いボールがありますが、2本の視線は画面の外へ抜けています。

2匹の身体は近く、同じ場所に座っています。それでも、注意の先は合っていません。画面の中央まで使っているのに、関係は左右へ分かれたままです。ボールを置く作業だけは終わりました。


🎾 画像2:2匹が同じボールを見た

日本語プロンプト:1枚目を参照し、犬種、座る位置、身体、中央の赤いボール、背景、カメラ、光を固定する。2匹の頭と視線だけを内側へ向け、同じ赤いボールを見るようにする。

2匹の顔が内側へ傾き、視線が赤いボールへ集まりました。場所も犬もボールも同じなのに、中央にひとつの出来事ができたように見えます。ボールが飾りから、2匹をつなぐ共有先へ変わりました。

ただし、完全に瞳だけの変更ではありません。足元のボールを見るため、頭も下がりました。そのせいか、一緒に遊ぶ相談というより、少し反省会に見えます。視線をそろえたら、空気まで変わりました。そこまでは頼んでいません。


👀 同じものを見ると、場面に中心ができる

複数の被写体が同じ対象へ注意を向けることを、共同注意と呼びます。人を写した静止画の原研究でも、互いを見る場面、同じ対象を見る場面、別々に行動する場面は分けて比べられています。

今回は犬なので、2匹の気持ちまで決める話にはしません。借りたのは、同じ対象へ注意が集まると、見る側には同じ活動へ関わっているように読める、という画面の考え方です。

今回の距離では、瞳はかなり小さく写っています。そこで、目だけではなく顔ごとボールへ向けました。視線の共有先を見せたいときは、対象を画面内へ置き、頭の向きもそこへ寄せると読みやすそうです。


🧩 いつものプロンプトへ足すなら、このくらい

下の一文は、2人や2匹を描くいつものプロンプトへ足す部品です。

two subjects directing their heads and gaze toward the same clearly visible object between them, their attention converging on one shared focal point

日本語訳:2つの被写体が、間にある同じ見やすい対象へ頭と視線を向け、注意がひとつの共有先へ集まっている。

見比べると、「同じ方向を見る」だけでなく、何を見ているかも画面へ入れたほうが伝わりやすそうです。共有先が見えないと、2人とも偶然右を向いただけにも見えます。


🐾 このプロンプトが役に立つ場面

共同注意は、被写体を複数置いたのに関係が弱く見えるときに使いやすそうです。

  • 2人を並べたのに、それぞれ別のことをしているように見える場面

  • 動物たちが、食べ物やおもちゃを一緒に見つける場面

  • 地図、手紙、画面などを囲み、同じ情報を見ている場面

  • 会話や接触を増やさず、ひとつの出来事への参加を見せたい場面

反対に、共有する対象が画面外にある顔のアップでは、視線の合流先が伝わりにくくなります。2人の関係そのものを主役にしたいなら、同じ物を見るより、互いを見るほうが合う場面もありそうです。

同じ場所に置くことと、同じ場面に参加させることは、少し違いました。次に被写体を2つ並べてばらばらに見えたら、何かを足す前に、どこを見ているかをのぞくかもしれません。

次も、まずは真ん中に物を置くところから始まりそうです。

ま、いっか。


あとがき

ここまで読んでくださり、ありがとうございます。

共同注意という方法を犬2匹で試してみました。
といっても、多くの人はひとつのイラストに何人も登場させたりしないと思いますが!w

堅苦しいことをだらだら書いていますが、みんなで同じものをみる。ただそれだけです!

よければご活用ください~

「フォロー」や「スキ」をしていただけると励みになります!
今後ともよろしくお願いいたします!





いいなと思ったら応援しよう!

緑どんぐり 気に入っていただけたら、チップで応援してもらえると嬉しいです。 いただいた応援は、今後の記事作りの励みになります!