『国家試験の前に、あるいはNICUに放り込まれる前に──私が愛した「新生児本」4選
メインターゲット:助産師国家試験受験者
サブターゲット:NICUに配属されてオタオタしている若手Dr & Ns
「新生児を勉強するのにおすすめの本、ありますか?」
授業のあとや実習前、あるいはNICUに突如配属されて「どうしよう…」と焦るタイミングで、よく聞かれる質問です。
ここでは、小児科医として私が実際に読み込み、現場と教育の両方で「これぞ」と思った本たちを紹介します。
1. 『新生児学入門 第6版』医学書院
定価:6,380円(税込)
難解本レベル:★★★☆☆(3)
書評
あなたの国語力と生理学の知識が十分にあるなら、迷わずこれを読んでください。
逆に言えば、読んでみて「理解できた」と思ったら、このnote記事はもう必要ありません。
本気でNICUで働くつもりのない人には、正直おすすめしません。
それくらい、真剣に新生児医療に関わる人向けの1冊です。
2. 『1週間で学ぶ新生児学 第4版』メジカルビュー社
定価:3,080円(税込)
神本レベル:★★★★★(5)
書評
まず、最新版は高い。メルカリで初版を探してください。
なぜなら、改訂を重ねるごとに“必要ない情報”が追加され、コンセプトの純粋さがスポイルされてしまったからです。
この本は「1日目=出生」「2日目=呼吸」「3日目=黄疸」……というように、赤ちゃんが生まれてからNICUで直面する“順番”に沿って解説してくれる稀有な構成。
はっきり言って、新生児の入門書としては神レベル。
noteの記事を読む前に、これだけは読んどけ。
まさに新生児DT向けの1冊。
3. 『AHA/AAP 新生児蘇生ハンドブック』
入手困難・定価不明
マニアック本レベル:★★★☆☆(3)
🖋 書評
**新生児蘇生法(NCPR)にハマった人向けの“原典”です。
学問的な背景や根拠をしっかり押さえたい人にはおすすめ。
私はかつてインストラクター資格を有していましたが、この本は今でも愛読書の一つです。
現場で「なぜこうするのか」を理解したい方はぜひ。
4. 『病気がみえる vol.10 産科編』メディックメディア
定価:3,850円(税込)
神本レベル:★★★☆☆(3)
🖋 書評
「病みえシリーズ」の中でも、この産科編の“すみっこ”に載っている新生児の章は神本と言える。
コンパクトにまとまっていて、試験前の復習には非常に便利です。
ただし、あくまで試験用・確認用。初学者が1から学ぶには説明が足りませんので、サブ資料として使うのがベスト。
🎓 まとめ
新生児学入門
ガチ教科書 NICU勤務者向け
難解★★★
1週間で学ぶ新生児学
ストーリー型入門書初学者 国家試験受験生向け
神本★★★★★
新生児蘇生ハンドブック
理論派の愛読書
蘇生に関心ある医療者向け
マニア★★★
病気がみえる(産科)
コンパクト補助資料
国家試験直前のまとめ用
神本★★★
最後に
ここにあげた以外の本は読んだことがないのでなんとも言えません。
機会があれば、書評を書きたいと思います。
助産師国家試験を控えたあなたも、NICUに突然放り込まれて焦っているあなたも、新生児を理解するには“表層の知識”だけでは太刀打ちできません。
ぜひ、これらの本を片手に、少しずつ「新生児の世界」に近づいてみてください。
