初・浅草東洋館
初・浅草東洋館
行ってみた。
知らなかったけど、漫才を中心とする「浅草東洋館」と落語中心の「浅草演芸ホール」が隣り合わせになっている。都内に住んで20年以上経つが、寄席に行ったのは初めてだった。平日になぜ行ったのかというと、会社をサボったからだった。(はっはっは)
北野武サンが東洋館のエレベータボーイをしていたのは、今ではお笑いファンならずとも知っている有名なハナシだ。かつてその舞台では、萩本欽一、坂上二郎、渥美清、斎藤清六など(ほかにもたくさん)がいたらしい。
本日のトリはナイツ。

抜群の安定感で笑わせてもらった。寄席に行った甲斐があったというものだ。今日の出演者ラインナップでちゃんと顔と名前が一致して知っていたのは、「にゃんこスター」「ロケット団」「ナイツ」の3組だけだった。12時半からスタートする寄席は全22組。いくらサボったからとはいえ、アタマからトリまで見ていたら尻が痛い。(なので途中入場)
寄席に行ったのだから無理やり感はあったが楽しんだ。その中で気になったことがふたつ。
ひとつは、出演者の中には明らかに惰性で演じている組がいること、もうひとつは、トリが売れっ子であるナイツであることをことさら強調するだけの組がいること。
平日昼間、そしてコロナも終焉したわけではないことから特に午後の早い時間は客もまばら。ナイツ目当ての客が増えるまでは空席も目立つ。通っている酔客もいて、大声でネタばらしをするオヤジが演目中も構うことなく茶々を入れる。だからやっている側が投げやりになるのもわかる。そんなことも含めて浅草なのかもしれない。
会社員が、係長(古い言い方かもね)、課長・・・のように管理職になるよりも、芸人サンが売れるようになることのほうが大変なような気がする。当たれば「けた違いに売れる」だけにシビアな世界。
あるベテラン出演者は、たけしもダウンタウンもタモリも、いわゆるテレビで売れた芸人を舞台出身ではない「素人」と断罪し、ずっとぼやいているだけだった。せっかくのその人の「芸」(すばらしい手芸だった!)が、台無しに感じてしまった。
初めて垣間見た舞台はなかなか深かった。
