警視庁特殊装甲強化服次期採用機種選定プロジェクト (仮面ライダーアギト V1システム)
他の記事でも書いておりますが、私はパワードスーツ大好き人間だったりします。
加えていえばロボット大好き人間であり、更に積み増せばメカ全般大好き雑食人間なのです。
メカが出てくる物語でちょっと深掘りするタイプのものだと主人公に関わる装備と正式採用を争うライバルの存在があります。
いわゆるコンペというやつですね。
現実世界の話だと昭和後期生まれの戦闘機ミリオタの基礎教養となるYF-22 (ライトニングII) vs YF-23 (ブラック・ウィドウII)があります。
アニメーションだとマクロスプラスに出てくるYF-19とYF-21が有名ですかね。
そして特撮であれば・・・やはりG3-XとV-1 Systemに決まってます!(偏った個人的感想です)
今回は正式採用に惜しくも僅差且つ上層部の思惑と競合相手であるG3ユニットの妨害もあってギリギリ敗れた我らが北條透さんの着用するV-1 システムについて語っていきます。
[出自]
V-1はG3システム(第3世代型強化外骨格および強化外筋システム)に代わることを目的として開発された特殊強化スーツです。正式名称はVICTORY-1。

開発ラインを2つに分けて競い合うことで技術の発展を促したのか、または警視庁内外での各勢力の思惑を上手く動かした北條透の手腕故か。
単純に小沢さんの口の悪さで敵を作りすぎただけの様な気がしま(通線途絶)
それにしてもVICTORY-1だなんて、勝利を勝ち取った上にナンバーワンとは自信に満ち溢れた名称・・・命名者が誰だか気になりますね!
[性能]
G3を超える性能が期待され、実際にスペックシート上では上回っている点も多いです。競合相手の開発者である小沢澄子からも「悪くないシステム」とのお墨付きが付く程です。

普通に高性能強化服ですね
なんというかこの時点でファミコンに勝つ為にセガ・マスターシステムを開発したら、相手として出てきたのがポリゴンおばけのニンテンドー64だった的な不運さを感じます。
[開発体制]
V-1開発プロジェクトには発起人の警視庁きっての若手エリートである北條透を中心に日本の最高頭脳が集められたようです。その中には天才小沢澄子の師でもある高村光介教授もいます。
ちなみに高村教授の本業は水ソムリエです。
[実績]
調整段階での緊急出動でアンノウンを見事撃退しています。V-1を装着した北條透の操るV-1ショットは的確にアンノウンにダメージを与えていました。

バックに陽炎の中から
現れたヤツは何者だ!?
この出来事はG3と違いシリーズとしての実績のないV-1の不安材料を払拭した頭脳プレイといえます。
・・・初回バトルで颯爽と相手を撃ち払うシーンに何か既視感があります。(尚、再戦はありませんでした) あとやったもん勝ちに文句を言う割に北條さんも同じことをやっている点がポイント高いですね。
[開発の系譜]
兵器的な装備に限りませんが実戦データは開発に何よりも必要なものです。
警視庁全体の資産としてGユニットから共有されていた可能性はありますが、いくら日本のトップ頭脳が集おうと短期間でここまでの完成度に至るのはそれなりの積み重ねが必要だと考えられます。
その推察を後押しするのはV-1の各パーツが過去に警視庁で採用された特殊装備と共通性があることです。
但しこれは明言されてはいない為、本記事では深掘りはしません。
[試験開始]
100%の命中率を叩き出しポージング迄決める余裕はV-1システムの高い火器管制能力と装着者への追随性を証明しています。

無茶振りに応える高性能
ここまではとても良かったのです。
[事件、そしてかなしみ]
北條透は次にマヌーバを行うG3-Xの頭部へ銃口を向けます。
「私に撃ち損じはありませんよ。」
そしてV-1による挑発を敵対行為と捉えたG3-X搭載AIの暴走でV-1は完全に破壊されてしまいます。

やり返せば間違いなく逆にボコボコに出来ましたが、情け深い北條さんは装着者の氷川さんの安全を考慮した為に有効な反撃が出来なかった模様です。
ここで重要なのは何故北條透は氷川誠を挑発したのか。
聡明な北條透はG3-XのAIによる過剰な制御を予め危険視していた可能性があります。そして推測は残念ながら予想を超えるレベルで的中してしまったのでしょう。小沢澄子許すまじ!
ボコされる途中、想定外な感じで「何をするんですか!?」と叫んだ様な気もしますが恐らく気の所為です。」
[コンペの結末、そして・・・]
諸々の事情からV-1システムはプロジェクト凍結となりました。そして紆余曲折がありつつも北條透は新たにG3-Xの装着員に選ばれます。
しかしG3-Xの正式な初出動の際に北條透は呼び出し電話を無視してしまい、その代わりとして氷川誠がG3-Xを装着し見事にアンノウンを撃退します。氷川誠はその流れでG3-Xの装着員に返り咲くのです。
もしかすると全ては北條透という男の掌の上、シナリオ通りだったのかも知れません。
結果的にAIの支配下だったG3-Xは高村教授の制御チップによって人間の手に戻り、氷川誠は新たな力で人間を守る盾となり続けます。
そして神に抗う最終決戦でG3-Xは大きな役割を果たすのです。
その最終決戦直前にも北條透の姿はありました。G3-Xを強奪しにきた氷川誠と小沢澄子に対し、「きっと来ると思っていましたよ。」と驚きもせずにGユニットを引き渡すのです。
北條さんマジ英雄!
[V-1システムの真価]
残念ながら破壊後にプロジェクトも凍結されてしまったV-1システムですが、実際にG3-Xと比較しての優劣はどうだったのでしょうか。
先ず全ての基本となる運動性は間違いなく高い性能を確保していたと思われます。対するGシリーズの詳細が不明な為に比較は出来ないものの、高村光介教授からの製造工程への注文で可動部の噛み合わせに3nmの精度を求めていたことも高い基礎運動能力を支えた土台でしょう。

G3系列とは根本的に構造が違う
可能性がある
やはり何らかの枯れた技術を
取り入れた可能性が高い
V-1の過小評価を生んだ近接戦闘の結果についてもここで補足します。
格闘での衝突の際にほぼ全ての攻撃がG3-Xに防がれていましたが、これはG3-Xの搭載AIによる行動予測の差であり人間では超えられない領域と考えます。
後に起こるG4とG3-Xの戦いはこの時の立場が逆転した状況とも言えます
・・・はっ、北条さんもマスクを脱いで戦っていればワンチャン!?
実際にG3-X暴走からの格闘時の動きを観察するとV-1の攻撃をその発動以前に封殺する動きが見て取れます。G3-XのAI優先の挙動と比較すると顕著に現れるのですが、V-1は各挙動の前に明らかに人間が思考した間が存在します。
元々の思考速度の差に状況からの混乱。対してG3-Xの搭載AIはスタートから存在する圧倒的なアドバンテージを無駄にせず、躊躇なく追撃を重ねることでV-1を完封と言ってよい程に打ちのめすのです。
もしも運動性能はV-1の方が上だったとしても最早その程度では覆せない程の能力差があるわけです。
どのみちパワー装甲とも元々G3-Xの方が上手であり、例えG3-Xが暴走ではなかったにしても射撃武器を使わない戦いの時点でV-1の敗北は覆らなかったと予想されます。
逆に勝負を決定付ける要素として挙げた射撃能力は間違いなくトップクラスのものを備えています。装着員の資質によるところが大きいとも言えますが、逆にいえばG3同様に装着員の資質を腐らせない能力を備えているわけです。その上で精密射撃を好む北條透の意向を受けて開発されているので、火器管制能力はかなりのものを盛り込まれている筈です。
G3-Xからの奇襲で真っ先にV-1ショットを失っていますが、これは明らかにG3-XがV-1ショットを脅威と捉えていた証明だと思われます。

V-1をアンノウンに
見立てて行動したと
語られています
掴み上げてもう一度
殴ろうとする執念は
日頃の鬱憤が溜まって
いたので(以下検閲)
賞賛すべき点は何かに取り憑かれたような全力稼働のG3-Xの攻撃から装着員を最後まで守りきったことです。尚、ヘルメットが吹き飛ぶのはベースと思われる強化服時代からの仕様です。
旧機種となるG3もまた類稀な頑健さを持っていましたが、装甲強度が劣るとはいえV-1システムもまた最前線で稼働できるだけの耐久性を備えていたことを皮肉な状況で証明しています。スペックシートに表れない何よりも大切な実戦評価としてです。
映像上ひたすら一方的に打ちのめされたV-1システムですが、小沢澄子が「アンノウンに十分対抗できる」とプロジェクトの再開を望んだ通り優秀なシステムであることは間違いありません。
たしかにGユニット全体として追い込まれた状況下での妥協であったことは否めませんが、G3-Xプロジェクトの撤退を上層部に提示した際は交換条件的に氷川誠を装着員に推薦しています。
G3-Xの廃絶は氷川誠を守る為でもあるわけですから、発案者である北條透はまだしもその本人をアンノウンと戦えば間違いなく死ぬ様なシステムに託す筈はないのです。
たとえ感情に揺れても、小沢澄子は技術者として嘘をつけない人物だと思うからこその推察となります。
余談としてV-1システムの開発チームには精神科医も参加しています。目的は装着員のメンタルの保護です。
その点で言えば
装着員としてのプライド
舵取りを果たしたプロジェクト
相応しい専用品として誂えられた強化スーツ
をどれも完膚なきまで破壊された北條透が小沢澄子の心の籠もっていない謝罪を受けた際に・・・
「心が籠っていませんねぇ。 まぁいいでしょう。 私は心の広い人間ですから。」
と追い風を活かした追求もなくその一言だけで場を収めたのは正にメンタルフォローの成果だと考えます。
時間を巻き戻して単純な性能比較をすると、フルスペックのG3-Xとでは分が悪いかも知れませんがAI制御チップを組み込んだ後の現実的なG3-Xとであればそこそこ悪くない競合結果を出すのではないでしょうか。コスト比較が表に出ていないことから全国配備用の一般装備としての立ち位置もあったかも知れません。

G3-X + G3 Mildではなく
V-1 + G3 Mildという
ハイローミックス案のある
世界線があり得たのかも
その需要はG3 Mildや後の世界で量産化されたG3の存在が証明しています。
以上のことからV-1システムは「悪くない程度に完璧なシステム」と判断します。
#付録 : V-1システムを眺める#
ここからはV-1システムの超かっこいい姿を眺めていきます。新しいギャバンに続く次のメタルヒーローは決まった! だってこっちのボディカラーは伝説のシルバーだぜ!



(最終決戦、超常相手は任せろー)

専用銃V-1ショットは恐らくGM-01スコーピオンより口径が大きく単発での威力重視ではないかと推測します。
作中見る限りだとV-1の設計思想は開発段階では射撃全振りなのかなぁとも。泥臭い殴り合いはしない心意気
「私に撃ち損じはありませんよ」
と語る通り100発100中の命中率を誇る北條透の特性に合わせた性能です。腕前的にもG3の頃から撃ち損じはなかったですしね。
但し銃口は決して人に向けてはいけません・・・人質毎発砲し続けた報いとかも言ってはいけません
もしかすると近接武装含めてオプションは開発中だったのかも知れませんが、精密射撃に特化した武器管制と装着者の素養で汎用性に富むG3と同じ現場に投入するなら悪くない組み合わせだった気も。
視界情報を伝えた時のあのシーンでのコンビネーションが出来るならきっと良い実績が残せるのかと。
氷川さんのG3、自分から突っ込んでGM-01スコーピオンをよく落っことしますからね(;´Д`) ハ、ハンデ
あとV-1は外見的に剣とかガトリングガンを持ったらとても安心感がありますけどなんででしょうね(笑)
#作中のV-1システムの存在意義#
これはもう完全に当て馬G3や警察組織のリアル感の補強ですね。対抗馬のV-1が登場したことでG3シリーズをヒーローサイドの特別な存在ではなく、あくまで人間が作り出した装備のひとつとして再定義しています。
V-1の存在は後継機のG3-Xにとって砂時計の様なものだったなのかなと。そのタイムリミットからコンペに勝ち抜く為の無理が様々な要素に繋がっているのですよね。
AI制御問題もコンペの日程に追われ未解決のままに当日を迎えています。またその結果を受けて氷川誠は一般人である津上翔一に託すことでG3-Xの完成度の高さを証明し、同時に津上翔一の特異性を明らかにしています。そして人間の手に負えないシステムという話となり、高村教授の制御チップに繋がっていくわけです。
そしてこの制御チップの話も小沢澄子の内面と高村教授との師弟関係の深掘りとなり物語に厚みを増しているのですよね。
責任を取る形で氷川誠はGユニットから外され、北條透はG3-Xの装着員に選ばれています。結果として一周回った上での三方良しに落ち着くのです。あれ、氷川さんがG3-Xを着て出動したぞ?
全てはV-1システムが投じた一石であり、その波は物語全体を大きく揺らしていたわけなのです。
#あとがき#
そんなわけでモブキャラにしては珍しく同じ系統のネタが続いております。理由は前回も触れた通り真アギト展が現在も開催中でV-1システムを間近で眺めることが出来る貴重な機会である為です。
V-1システムに会えるのは真アギト展だけ!(ほんとにそうかも)
さーて、次回こそはSF大好き人間大歓喜の超高周波震動ブレードGS-03(デストロイヤー)について語れれば良いなぁと思っています( ˘ω˘) カケルウチニ カクノダ!
真アギト展に訪れるきっかけとなれば・・・とは思っているものの、単純にモブキャラ本人が強化服を語りたいだけです( ˘ω˘)
そういえば関連記事全てで北條透(演:山崎潤)さんをいじりまくってますね。彼のことは独自の正義を貫く信念と人間らしいエゴが両立するとても素晴らしいキャラクターだと思っています。例えるならハンバーガーのピクルスの様な不可欠な存在なのですよ。余談として緊急離脱スイッチで逃亡ネタも、聞こえてくる映画での立ち位置として考えるととても関係のあるシーンだなぁとも。
<前のお話>
<サブカルざんまい>
サブカルチャー的なものを中心に緩く語っています(゚∀゚)
