【#創作大賞2026】#20 更年期ファンタジー 聖ホルモーニア・クエスト ~お母さん、今日も転生したの?~
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こんにちは😀
異世界転生中のアザミです。
★前回までのおさらい★
凍りついた異世界でピンチに陥った私たちを救ったのは、
賢者ヨシエの『生姜・生おろし汁』でした。
更年期の冷えにも効く生姜汁のおかげで、ヒエ子の足元の氷が溶け、
なんとか全身ガチガチの危機を脱出することができました。
生姜パワーで体もポカポカになり、
「これならすぐにでも帰れるわね☆」
なんて安心していたのですが、この巨大冷蔵庫はそんなに甘くはありませんでした😡
第6話の④:アザミ、ピンクのスリッパを脱ぐ
「……うう、寒い。生姜のポカポカが、一瞬で蒸発していくじゃないの……」
氷の通路の最深部へ進むにつれて、空気の冷たさがさっきまでとは比べものにならないほど増していく。
現実のスーパーの精肉コーナーだってここまで酷くはない。
耳がちぎれそうなほどの寒さだ。
ゴーゴーゴーゴー……!!🌀
通路の突き当たり、氷が分厚くそびえ立つ部屋の真ん中に、それは鎮座していた。
バカデカい、見たこともないほど不気味な形をした
エアコンの化け物。
鉄の塊のような不気味な機械から、冷凍庫より冷たい(気がする)風を容赦なく噴き出し続けている。
家庭のエアコンでこれだけの冷気を出していたら、一発で電気代が破産するレベルだ。
主婦として、それだけは見過ごせない😡
「リモコン、リモコンはどこ?」
「おみゃーさん、アホなこと言っとったらアカンわ!」
背後から、乳母車をキコキコいわせながらヨシエが現れた。その顔の中心で、鼻水が2本、ツララのように凍っている。
「ほんなもん、リモコンなんかで止まるわけにゃーがっ!」
「がっ!」と共に、私の顔面に小さな氷の粒が当たる。
(何かしら?)
「ありゃあ、魔王エストロゲン・ロスの手先、『冷感エアコン・コア』だわ!!」
ヨシエが、鼻水のツララを激しく揺さぶりながら叫んだ。
「ヒエっち! さっきみてぇやに、サクッと倒したりゃあて!!」
「ガタガタガタガタ……🧊🥶」
見れば、ヒエ子はいつものガタガタ冷え冷えのヒエ子に戻っていた。
「ヨシエさん、生姜!! もう一度ヒエ子に生姜を……」
「にゃあ!」
(にゃあ?🐱)
「生姜はにゃあが、ワシが温っためたるわ!!」
ヨシエはカッと目を見開くと、乳母車から何かを掴んでヒエ子に投げつけた。
「ワシ愛用の業務用カイロだわっ!!」
ベタッ、ベタッ。
ヒエ子の鎧に、ドラッグストアでよく見かけるカイロが貼り付けられる。
「よ、余計に寒いぃぃぃ……ガタガタガタガタ🧊🥶」
ヒエ子に貼られたヨシエ愛用というカイロが、エアコンのお化けから吹き付ける猛烈な冷気のせいで、みるみる白く変色していく。
発熱する前にカチンコチンに凍りついているのだ。
ヒエ子は、保冷剤と化したカイロを貼られて、
「……アザっち。……だめ。……細胞が、冷凍保存される……ガタガタガタガタ🧊🥶」
あまりの冷気に耐えかねて、氷の床にガタガタと崩れ落ちそうになっていた。
「あかんわ! ワシの最強カイロが凍ってまっとるがね!!」
冷気が一層と強くなり、ヨシエの鼻水ツララがさらに太くなっていく。
ヒエ子の足首からは、さっき生姜で溶けたはずの青白い氷のトゲが、再びバリバリと這い上がっていた。
このままでは、
今度こそ、私たち全員が冷凍肉になってしまう!
(どうする?)
私が身につけているのは、繰り返しの洗濯でクタクタになったピンクのパジャマと、愛用のおたま。
そして足元に……⤵️⤵️
💡💡
「ヒエ子、これ貸してあげるわ!!」
私は、イトーヨーカドゥの改装セール半額で救い出したピンクのスリッパを脱いだ──
瞬間!
私のむき出しの両足が、マイナス3度の氷床に直撃する。
「ギャアアアア冷たっっっ!!!!」
一瞬で足の裏の感覚が消え去る。
冷たすぎて頭の芯までカキーン🧊と響く。
ちょっと待って、これ一秒でも早くどうにかしないと、私の両足が冷凍生ハムになっちゃうんじゃないの!?
私は凍りつく痛みに涙目になりながらも、脱いだピンクのスリッパをおたまの柄で必死に突っつき、床に倒れそうなヒエ子の足元へ滑り込ませた。
「……アザっち、これ……桃色の衣の、足元の守り……」
ためらいながらも、ヒエ子が私のピンクのスリッパに両足をすっぽりと収める。
パチチチッ💥
スリッパからピンク色の火花が飛び散った。
「……っ!? ……あったかい……。何これ、足の裏から、ものすごい勢いで血が巡っていく……!」
ヒエ子の青白かった顔に、健康的な赤みが差し、その瞳に力強い光が戻っていく。
「聖なる桃色スリッパの効果だが!!! 」
ヨシエの鼻水ツララが、興奮でパキンと折れる。
詳しい理屈はよくわからないけれど、ピンク色の効果(女性ホルモンを促すってヤツね)が、彼女の深刻な冷え性を内側から打ち破ったらしい。
彼女の足を縛り付けていた氷のトゲが、一瞬でシュウシュウと音を立てて消滅していく。
立ち上がったヒエ子の体から、ものすごい湯気が立ち上り、
「……全システム、血行促進完了。……もう、スーパーの冷気なんて怖くない」
ヒエ子が物干し竿を真っ直ぐに構えた。
その瞳には、毎晩の冷えに耐え続けてきたベテラン主婦の、ものすごい怒りが宿っている。
「必殺、物干し竿・大回転!!」
「ええがや! ええがや! かっこええが!👏👵👏」
真っ赤に熱を帯びた物干し竿が、凄まじい音を立てて『冷感エアコン・コア』のど真ん中へ叩きつけられた。
ドガァァァァァァンッッ!!!💥
爆発音と共に、冷気の機械が木っ端微塵に砕け散る。
同時に、私の手指を縛っていた嫌な寒さがフッと消え去った。
氷の通路がみるみる溶けて、部屋全体がまるで春の陽だまりのような、優しい温かさに包まれていく。
「ナイスだがね!!!!👏👵👏」
ヨシエが溶けた鼻水と唾液を撒き散らしながら、私たちを絶賛する。
「おみゃーさん、さすがだわ! サンマ……」
ヨシエの声が急速に遠ざかっていく。
いつだって突如やってくる現実世界への帰還。
(サンマが何? サンマ……の続きはなんなの?)
私の視界がグニャリと歪んでいった。
というわけで、
冷え性の元凶だった巨大なエアコンのバケモノを、無事に叩き潰すことができました!😭
まさか、私の履いていたピンクのスリッパが、ヒエ子さんの深刻な冷え性を吹き飛ばす特効薬になるなんて、自分でもびっくりです。
ピンク色の効果ってすごいんですね!
(もう普段着も全身ピンクにしようかしら)
それにしても、スリッパを両方貸してしまったせいで、最後はマイナス3度の氷の床に完全裸足で立ち尽くす羽目になりました。
勇者というより、ただの可哀想な不審者です。
なんだか、まだ足の裏に変な感覚が残っている気がします😭
今日買ってきたピンクの靴下で癒してあげようと思います😀 ミ☆
そうそう、あの戦いのあと、ヒエ子は体質が変わったそうです!
詳しくは次回にまた書きますね!
次回の投稿を楽しみにしててください😀
アザミ@異世界転生中
50歳パート主婦。ただいま異世界転生中😀
アザミっ娘@大学生:32分前
お母さん、今回役に立ってなくない?
裸足勇者ウケるwwwwww
アザミ@異世界転生中:28分前
役に立ったじゃないの!
…ピンクのスリッパが。
赤いきつね:19分前
アザミさん、こんにちは。
今回もピンチ、
助けに行けないのがもどかしく感じました。
ピンクの効果、素晴らしいですね。
私は普段、赤色を着ることが多いのですが、
フム、
ピンクにしてみるのもよいかもしれない。
#更年期 #冷え性克服 #異世界転生 #ピンクの効果 #魔王エストロゲン・ロス

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