【読書】金の使いどころを考えろ。|ビル・パーキンス『DIE WITH ZERO』
読書感想文です。
『DIE WITH ZERO』という本を読み終えました。
『DIE WITH ZERO』というタイトルを見たとき、最初は少し怖い本だと思いました。
「死ぬときにゼロでいい。」
ゼロにするのは、お金や資産のこと。
死ぬときには、お金や資産をゼロにするのがよい、という主張です。
そう聞くと、将来のことを考えずに、お金をどんどん使ってしまおう、という本のようにも感じます。
お金は大事です。生活を守るものですし、安心にもつながります。将来、何かあったときのために備えておくことも必要だと思います。
でも読んでみると、その予想はよい意味で裏切られました。
この本が言っていることは、単純に「お金を使い切れ」ということではありませんでした。むしろ、「今しかできない経験を後回しにしすぎるな」という主張であり、「人生の時間をちゃんと使えているか」という問いを投げかけてくる本でした。
経験に金を使う
本書には、次のように書かれています。
大切なのは、自分が何をすれば幸せになるかを知り、その経験に惜しまず金を使うことだ。
また、別の箇所ではこう書かれています。
つまり、今味わえるはずの喜びを極端に先送りすることに意味がないと伝えたい。
この二つの文章を読んで、私は「いつか」のために、今を後回しにしすぎていないかと考えました。
本書の中では、アメリカ人の純資産は70代半ばまで増え続けていると紹介されています。つまり、70代になってもなお、未来のためにお金を貯め続けているということです。
これは、日本人にもあてはまるのではないでしょうか。
もちろん、将来への備えは必要です。貯金があることで安心できることもあります。私自身も、何も考えずにお金を使えばいいとは思っていません。
ただ、本書を読んで考えたのは、「貯めること」そのものが目的になっていないか、ということでした。
使いどころを考えろ~スタバのコーヒー~
著者は、時間とお金をどのように使うかについて十分に考え、自覚しなさいと言います。
その例として出されていたのが、スタバ、つまりスターバックスのコーヒーです。
毎日スタバでコーヒーを買い続ければ、1年間では相当な額になります。そのお金で、ほかにどんな経験ができるかを考えてほしい、と著者は言います。
自分の場合、スタバのコーヒーにあたるものは、コンビニでの細々した買い物です。
もちろん、すべてが無駄遣いというわけではありません。昼食を買うこともありますし、必要な出費もあります。
ただ、なんとなく買っているものもあると思います。
そのお金を少し意識して減らすことで、別の経験に使えないだろうか。そんなことを、頭の片隅に置いておきたいと思いました。
旅行へ向かうバスの中での読書
この本は、先日、仙台旅行のために乗った往復のバスの中で読み終えました。
考えてみると、仙台への旅行にかかるお金は、まさに経験のための出費です。
旅行先でのイベント。
会った人。
そこでの会話。
食べたもの。
訪れた場所。
それらはどれも、かけがえのない経験になりました。
お金は減りました。
でも、ただ減ったわけではありません。
記憶になりました。
会話になりました。
あとから思い出せる時間になりました。
そう考えると、仙台に行ってよかったと思います。
そして、旅行へ向かうバスの中で読んだという読書経験自体がとても良いもので、この本を特別なものにしてくれました。
まとめ
『DIE WITH ZERO』を読んで、私は「お金を使い切ろう」と思ったわけではありません。
むしろ、「何に使うかを考えよう」と思いました。
なんとなく使っているお金を少し見直す。
そのぶん、本当にしたい経験にお金を回す。
今しかできないことを、あまり後回しにしすぎない。
この本は、私にとって「散財しろ」という本ではありませんでした。
「使いどころを考えろ」という本でした。
未来のために備えることは大切です。
でも、未来のために今を空っぽにしてしまうのは、少し寂しい。
お金を貯めることも大切にしながら、そのお金をどんな経験に変えていくのか。
これからは、そのことも考えていきたいと思います。
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積読チャンネル:【悲報】金を貯めすぎました。
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