講義05|最初のAIアプリを作ろう――「作れた!」を最初のゴールにしよう

こんしは!
オールアトリエ / All Atelierへようこそ!
今回の生徒は、オール・ドメディア / Owl Dmedia。
講師は、蜂花解津 / Hachika Getuです。
ここまでの講義では、
「Difyって何?」
「Difyでできること」
「必要な準備をしよう」
「Difyの画面を見てみよう」
と、一歩ずつ進んできました。
そして今回、Chapter 1「Difyの世界を知ろう」の最後となる講義05。
いよいよテーマは――
「最初のAIアプリを作ろう」
です!
オール・ドメディア
「ついに来た!ずっと待ってた!今日は本当に作るんだよね!?」
蜂花解津
「ああ。今日は“知る”から“作る”へ進む日だ」
ここまで準備してきた理由は、この瞬間のためです。
とはいえ、最初から完璧なAIアプリを作る必要はありません。
今日の最大の目標は、とてもシンプル。
自分で一つ作って、動かしてみること。
高性能じゃなくていい。
複雑じゃなくていい。
人に公開できる完成度じゃなくてもいい。
まずは、
「自分でもAIアプリを作れた!」
という最初の成功体験を手に入れていきましょう。

今回の講義
これまでの4講義では、Difyというものを外側から見てきました。
でも今回から、自分自身が作り手になります。
AIを普段使っていると、
「質問を入力する」
「AIが答えてくれる」
という体験が中心になります。
Difyでは、そこから一歩進んで、
「どんなAIを作るのか?」
を自分で考えていきます。
オール・ドメディア
「じゃあ、今日はものすごいAIアシスタントを――」
蜂花解津
「作らない」
オール・ドメディア
「即答!?」
最初のAIアプリで大事なのは、大きさではありません。
たとえば、
「質問すると答えてくれる」
「決めたテーマについて会話する」
「自分の入力に対してAIが返してくれる」
そんなシンプルなところから始めれば十分です。
なぜなら、この先のChapter 2で、
AIチャットアプリの基本、
プロンプト、
モデル、
会話の改善、
知識の追加、
を一つずつ学んでいくからです。
今日は、その前の初作品。
「完成度」ではなく「完成した経験」を取りにいきます。

今回できるようになること
今回の講義を終えると、
・Difyで最初のAIアプリづくりへ踏み出せる
・AIアプリは小さな目的から作ればいいと理解できる
・「作る→試す→確認する」という基本の流れを体験できる
・最初から完璧にする必要がないと分かる
・実際にAIへ入力して返答を確認する視点を持てる
・改善したい部分を自分で見つけられる
・Chapter 2のAIチャットアプリづくりへ進む準備ができる
ようになります。
今回のゴールは、
「最初のAIアプリを一つ作ってみた」
と言えることです。
それだけで十分、大きな一歩です。

重要ポイント
① 最初に「何をするAIか」を一つ決めよう
AIアプリを作り始める前に、
「このAIは何をするの?」
を一文で決めてみましょう。
たとえば、
「勉強の質問に答えるAI」
「アイデア整理を手伝うAI」
「今日やることを一緒に考えるAI」
「創作のテーマを考えるAI」
などです。
重要なのは、最初から機能を盛りすぎないこと。
「勉強も教えて、家計簿もつけて、ゲームも作って、人生相談もして、動画の台本も作って……」
となると、最初の目的が見えなくなってしまいます。
オール・ドメディア
「全部できる超万能AIの方がお得じゃない?」
蜂花解津
「最初の練習では逆だ。一つに絞った方が、“ちゃんとできたか”を確認しやすい」
まずは一つ。
この考え方を覚えておきましょう。
② 作る前に悩みすぎない
AIアプリを作ろうとすると、
「もっといいアイデアがあるかも」
「名前をちゃんと考えたい」
「完璧な設定にしてから始めたい」
と考えてしまうことがあります。
でも今回は練習です。
最初の作品は、あとで変えてもいい。
やり直してもいい。
別のAIを作ってもいい。
大切なのは、頭の中だけで考え続けるのではなく、
一度形にしてみること。
蜂花解津
「作ってみなければ、何が足りないかも分からない」
オール・ドメディア
「確かに。完成してから考えるんじゃなくて、作りながら考えるのか」
その通りです。
Difyを学ぶときは、
考える → 作る → 試す → また考える
という循環を使っていきます。
③ AIアプリは「作ったら試す」
作ることができたら、それで終わりではありません。
次に重要なのが、
実際に入力してみること。
自分が利用者になったつもりで、AIへ何か話しかけてみましょう。
たとえば勉強を助けるAIなら、
「勉強を始めたいけど何からやればいい?」
と入力してみる。
アイデア整理AIなら、
「新しい作品を作りたいけどテーマが決まらない」
と入力してみる。
そして、返ってきた答えを見ます。
ここでは、
「すごい答えが返ってきた!」
だけで終わらせず、
「自分が作ろうとしたAIらしい答えになっているかな?」
と考えてみましょう。
これが、AIアプリを作る人の視点です。
④ 思った答えじゃなくても大丈夫
最初に試してみた結果、
「なんか違う……」
となることもあります。
でも、それで失敗ではありません。
むしろ重要な発見です。
オール・ドメディア
「勉強を助けるAIにしたかったのに、普通のAIとあまり変わらない気がする……」
蜂花解津
「なら、次に考えることが見つかったな」
オール・ドメディア
「次に考えること?」
そう。
「どうすればもっと目的に合ったAIになる?」
という問いです。
この答えにつながっていくのが、これから学ぶプロンプトやモデルの選択、そして会話の改善です。
つまり、最初のAIアプリが完璧ではないことには意味があります。
「ここを直したい!」
という感覚が生まれるからです。
⑤ 「作る→試す→変える」が基本
ここで、これから何度も使う流れを覚えておきましょう。
作る
↓
試す
↓
結果を見る
↓
気になるところを見つける
↓
変える
↓
もう一度試す
AIアプリづくりでは、この繰り返しがとても大切です。
一発で完成させるゲームではありません。
少しずつ良くしていくゲームだと思ってください。
オール・ドメディア
「じゃあ“完成!”と思っても、また変えていいんだ?」
蜂花解津
「もちろんだ。完成は終点ではなく、その時点の形だ」
これはAIアプリだけでなく、創作やものづくりにも通じる考え方ですね。
⑥ 最初の成功体験を大切にしよう
今回、最も大切にしてほしいのが、
「自分で作ったものが動いた」
という経験です。
AIに詳しい人から見れば、とても簡単なものかもしれません。
でも関係ありません。
昨日まで、
「AIアプリを使う人」
だった自分が、
今日、
「AIアプリを一つ作った人」
になる。
これは結構大きな変化です。
オール・ドメディア
「小さいアプリでも、“作った側”にはなれるってことか」
蜂花解津
「そうだ。そして一つ作れるなら、二つ目は最初より楽になる」
最初の一個には、特別な価値があります。
だから今日は、完璧さより完成を優先しましょう。
⑦ Chapter 1はここで一区切り
今回でChapter 1「Difyの世界を知ろう」は終了です。
講義01では「Difyって何?」。
講義02では「Difyでできること」。
講義03では「必要な準備をしよう」。
講義04では「Difyの画面を見てみよう」。
そして講義05で、最初のAIアプリを作る。
「知る」だけだったDifyが、少しずつ自分の道具になってきました。
ここからChapter 2では、
AIチャットアプリを作る
という、より具体的な制作へ進んでいきます。

今回のまとめ
今回は、ついに最初のAIアプリづくりへ挑戦しました。
ポイントは、
何をするAIなのか一つ決める。
最初から複雑にしない。
悩みすぎる前に作ってみる。
作ったら実際に試す。
返答を見て改善点を探す。
思い通りにならなくても失敗だと思わない。
そして、
「作る→試す→変える」
を繰り返すことです。
最初のAIアプリは、人生最高傑作でなくていい。
今回の最高の成果は、
「自分でもAIアプリづくりを始められた」
という事実です。
ここから少しずつ、自分の理想のAIへ近づけていきましょう。


1分ワーク
今回作った、またはこれから最初に作るAIについて、3つだけ書いてみましょう。
① このAIは何をする?
「____をしてくれるAI」
② 実際に一つ質問してみるなら?
「____?」
③ もっと良くするとしたら?
「____を改善したい」
たとえば、
「勉強を助けてくれるAI」
「英語を勉強するとき何から始めればいい?」
「もっと初心者向けに答えてほしい」
という感じです。
これだけで、次の改善につながる小さな設計図になります。

ミニクイズ
Q1. 最初のAIアプリで最も大切なことは?
A. 最初から大量の機能を入れる
B. 一つ作って動かしてみる
C. 一度も試さず公開する
答え:B
最初は完成度よりも、「一つ作った」という経験を大切にしましょう。
Q2. AIから思っていたのと違う答えが返ってきたら?
A. すぐ諦める
B. 失敗なので全部削除する
C. 改善できるポイントとして考える
答え:C
違和感は、よりよいAIへ近づけるためのヒントになります。
Q3. AIアプリづくりの基本的な流れとして近いのは?
A. 作る→試す→変える
B. 暗記する→暗記する→暗記する
C. 作る→触らない→終了
答え:A
実際に試しながら改善していくことが大切です。

次回予告
Chapter 1は、これでクリア!
次回からは**Chapter 2「AIチャットアプリを作ろう」**へ進みます。
講義06のテーマは、
「AIチャットアプリの基本」
です。
今回作った最初のAIアプリから、さらに一歩前へ。
「AIと会話できるアプリって、そもそもどういうもの?」
「どんなことを考えて作ればいい?」
そんな基本を整理していきます。
オール・ドメディア
「おお……ついに本格的なAIチャットアプリ編!」
蜂花解津
「ここまでは入口だ。次から、自分のAIを少しずつ育てていくぞ」
作れた。
次は、理解して育てる。
Dify学習、いよいよ次のステージです!

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