過剰な勝利パフォーマンス!
キン肉マン杯の一試合で勝利後に過剰な勝利パフォーマンスを行った選手が対戦相手と一触即発になりかけた試合について少し書きたい。
先日行われたキン肉マン杯のある試合で一本勝ちした選手とその応援団は喜びを爆発させて明らかにエキサイトした様子だった。そして選手は応援団の掛け声と共に拳を上げるパフォーマンスを何度も行った。
勝ち名乗り後もまだまだ興奮した様子だったが、最後は相手選手に抱擁し離れた。しかしここで負けた選手が不服の表情で近寄り一触即発といところで動画は終わっている。
この動画が凄い再生されていて物議を醸している。これに対して個人的な見解とともに、少し前話題になった表彰台で"変顔"する選手についてもあわせて触れたい。
◯類例
これに似たような例としては、かつてギィ・メンデスも試合で勝ったあとに刀で斬るパフォーマンスを行っていた時期があった。サムエル・ブラガに勝利後、同様の行為を行った際は突き飛ばされてあわや乱闘という事態に発展したことがあった。
この時はパフォーマンスしたギィではなく突き飛ばしたサムエル・ブラガが失格になった。
また勝利パフォーマンス以外ではメレガリは相手選手ではなく観客に対して、中指を立てたために失格DQとなった。
ちなみにサムエル・ブラガもニコラス・メレガリも膠着などによる通常の失格の敗退とは異なり、入賞も剥奪されている。
ほかの競技でも今回のような過度な勝利パフォーマンスにくわえて挑発的、屈辱的な行動で乱闘になるというのは割と散見される。なんならマインドゲームとしてあえて対戦相手に挑発的行為を行う選手もいるとされる。
真剣勝負なだけにいろんな部分で乱闘を引き起こす要因がある。
逆にトラブルに発展しない勝利パフォーマンスも珍しくなく、今年のワールド・カップのノルウェー代表は船を漕ぐ仕草のバイキング・ロウと呼ばれるパフォーマンスを観客とともに大規模に行なっていたがトラブルはなかった。
この辺はプロスポーツとアマスポーツだけではなく、対戦相手のいないところでやるという配慮もあるのかもしれない。
◯反則かどうか?
ではキン肉マン杯のパフォーマンスも失格なりペナルティなりの反則に値するのか?というとならないのではないかと考えている。
d) 選手が、試合中または勝利を祝う際に、自身の対戦相手、センターテーブル、テーブルオフィシャル、審判、または一般の人々に対して、冒涜的な言葉、わいせつなジェスチャー、または無礼な行為を向けた場合。
— 馬場広志 (@badon2012) August 23, 2026
先日の例の勝利後動画に、これを適用可能かと考えると、なんか微妙なのではと思う https://t.co/6OEH6dwCfA
上記のXのルール解説にあるような無礼な行為に値するのかというと、今回の行為は対戦相手に向けたものではなく一応は自身の応援団に向けた良い言い方をすると"喜び"のパフォーマンスのため適応されないのではないだろうか。
またこの選手も相手選手と抱擁を求めたという事は、あくまでも喜び過ぎただけで敵意はなかったと思っている。
そのうえ相手選手と一触即発になったのは勝ち名乗り後だが、勝ち名乗り後にペナルティが入るケースも果たしてあるのだろうか?とも思う。
短い動画の中という限られた情報による考察になるが反則とはならないのではないというのが私の結論だ。
◯本質的な問題
この問題の意見のなかには「私はあれくらいで怒ったりしないよ」みたいな意見も多いし、個人的には反則には含まれないと思ってる。
この問題の本質的な部分は相手に敬意があるのか?というところだ。逆に敬意という見えない問題だから難しい部分でもある。
今回のように試合に勝って過剰に喜んでパフォーマンスしたり相手選手や応援団への侮辱行為だけでなく、試合後にSNSで「余裕で勝てた」や「意外と強かった(弱かった)」みたいな事を選手であれセコンドであれ書き込むのもどうかと思う。相手選手がそれを読んだらどう思うだろうか。
◯変顔はしてもいいか?
また最初に少し触れた表彰台で変顔するのも果たしていかがなものか。優勝者が変顔すればふざけていても優勝出来た思われるし、準優勝者が変顔すれば真面目に戦ったつもりはないと思われるかもしれない。
試合というのは対戦相手がいて成り立ち、試合に勝つというのは対戦相手が負けたから成り立つ。すべては対戦相手があって成り立つ。その対戦相手への敬意は持つべきだろう。
それでは「対戦相手がいない一人優勝なら表彰台で変顔やってもいい!」と考える読者もいるかもしれない。
対戦相手はいなくても大会を開催して、金メダルを用意して優勝者として認定してくれた大会スタッフはいる。大会スタッフはなにもふざける場を用意したわけではない。
たとえ1人優勝でも大会スタッフが認定した王者としての振る舞いを表彰台で見せるのが大会スタッフへの敬意ではないだろうか。
それにしてもキン肉マン杯は参加者多数で入場料徴収問題。さらにそれに伴い桜井マッハ速人の大会棄権騒動。
そして今回の勝利パフォーマンスといろんな事件が起こる大会だったなとつくづく感じる。
