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そんなん好きになっちゃうよ、反則じゃん。【前編】

近頃というもの、体力作りを目的としていた筋トレが、次第に趣味の領域に入ってきている。ゴリゴリマッチョはさすがに嫌だけど、脱いだらちょっといい身体、みたいなのを目指したいなー。そしたら人のお腹を揉んで「ぷー、くすくす」してくる彼女さんだって、ちょっとはチヤホヤしてもらえるかも――。ってな動機で。「スミスマシン」というThe ⭐︎ 筋トレみたいなトレーニング器具も使い始めた。

スポーツ×ライフスタイルWEBマガジン MELOSより引用

こんな感じのやつ。筋トレとしての効果も純粋に高いし、何より「やってる俺すげぇ」みたいな高揚感がある。

ただ、このマシーンにはそれなりのリスクがある。途中で重りを持ち上げられなくなってしまったら文字通り動けなくなってしまうのだ。

下記サイトより引用

御託はいい。つまるところ、僕はセーフティーバーの設定をミスった結果、バーベルに挟まれて動けなくなってしまったというわけだ⭐︎

僕にだって見栄はあるので

なんとか一人で脱出しようと試みていた。

今回の敗因を自己分析するに可動域を広げようとセーフティーバーを少し下に下げすぎてしまった。もう少し低めの負荷でやるべきだったな…。などと反省しても時すでに遅し。

頑張ってバーベルをずらそうとするも、なかなかどうして動けない。

ふと意識を横にちらりとスライドすると、常連さんと思しきタンクトップロングヘアーのおじちゃんがいるではないか。

いやいや、自力でなんとかするのだと思いながら、どうしてもうっすらと「助けてくれるのでは…?」と期待してしまう。

そういえば。普段お世話になっているパーソナルトレーナーさんも遠くにはいるけど、普段の練習をトレーナーさんに見られるのはなんとなく気恥ずかしくて、ちょっと遠くに行ったタイミングでトレーニングを開始したのだった。つまりトレーナーさんはいま、近くにはいない。

火事場の馬鹿力みたいなものは、ほんまもんの火事場でないと発揮できないらしい。バーベルとベンチにサンドイッチされながら、30秒ほどモジモジしていたら、別の空間から颯爽と「大丈夫すか…?!」と声をかけてくれる存在があった。大学生くらいの、大柄で無骨そうなおにいちゃんだった。

「すみません、潰れちゃって…」
「うっす、持ち上げますね」

彼はなんの躊躇いもなく、僕がすでにピクリとすらさせることのできないバーベルを持ち上げてくれた。

「あ、ありがとうございます。助かりました」
「いえいえ、大丈夫っす」

――えっ……!?
キュンだが……?????

これが、ピンチを救われて相手のことを好きになってしまうヒロインの気持ち? これはさすがに好きになるわ。


まだまだこの大学生くらいの大柄で無骨そうな男の子について語りたいことがたくさんあるのだけど、もう出勤の時間なので、この話は――。

【後編に続く――!!】

(――かも)

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