社員1000人超の大手から超ベンチャーへ。事務職として働いて感じた5つの違い
ベンチャー企業で、経理・総務・労務などのバックオフィス全般をほぼ1人で担当している「はな」です🌸
私は以前、社員数1000人を超える企業の支店で、事務職として働いていました。
電話対応や売上入力などが、私の主な仕事でした。
現在は、超ベンチャー企業で経理・総務・労務をほぼ1人で担当しています。
同じ「事務職」ですが、転職してみると、仕事の進め方も任される範囲もまったく違いました。
大手には大手の働きやすさがあり、ベンチャーにはベンチャーならではの面白さがあります。
今回は、両方で事務職を経験した私が感じた5つの違いを、実体験を交えて書いてみます。
※あくまで私が実際に働いた2社での比較です。すべての大手企業・ベンチャー企業に当てはまるわけではありません。
1.大手は分業、ベンチャーは「全部自分の仕事」
前職では、仕事の担当がかなり細かく分かれていました。
仕入れを担当する人、支店の経理を担当する人、売上入力を担当する人。
本社には、経理・電算・総務・法務・労務など、それぞれの専門部署もありました。
私が担当していた仕事にも、きちんと「ここからここまで」という範囲がありました。
分からないことや支店だけでは判断できないことがあれば、本社の担当部署へ確認します。
一方、現在のベンチャー企業では、経理・総務・労務の境目がほとんどありません。
請求書や振込を確認していたと思ったら、従業員から社会保険について質問される。さらに、社内で使う管理シートの改善も考える。
「これは経理だから」「これは総務だから」と分けるより、会社を回すために必要なことを、その都度対応していく感覚です。
大手では一つの業務を深く覚えやすく、ベンチャーでは短期間で幅広い業務を経験できます。
同じ事務職でも、求められる動き方はかなり違いました。
2.大手はマニュアルに従う。ベンチャーはルールからつくる
前職では、基本的に本社が作ったマニュアルやルールが支店へ降りてきました。
私たちは、その内容に従って仕事を進めます。
手順が決まっているため、自分で一から方法を考えなくても、決められた業務をきちんと進めれば仕事が回ります。
これは、今振り返るとかなり安心できる環境でした。
一方、現在の職場では、「このやり方で本当に効率がいいのか」から自分で考えます。
使いにくい管理シートがあれば、自分で項目や計算式を見直す。
新しい業務が増えたら、どう管理するかを考えて、新しいシートを作る。
業務効率化につながるなら、自分の判断で改善していけます。
最初は、何もかもの裁量が自分にあることに驚きました。
自由に変えられるのは面白い反面、「本当にこの方法で大丈夫?」と不安になることもあります。
さらに、ベンチャーでは、一度ルールをつくれば終わりというわけでもありません。
せっかく業務を整理してマニュアルを作成しても、会社の状況や方針が変わり、すぐに今のやり方と合わなくなることがあります。
「やっと形にできた」と思った頃には、また新しい運用に変わり、マニュアルを修正する。
変化が速いからこそ改善しやすい一方で、決まった手順どおりに仕事を進め続けることが難しいのは、ベンチャーで働く大変さの一つです。
大手は、すでにある仕組みの中で正確に動く力。
ベンチャーは、まだない仕組みを自分で考えてつくる力。
それぞれ違う力が求められると感じています。
3.本社が遠い大手、社長が近いベンチャー
前職では、支店と本社の距離を感じる場面がよくありました。
書類を一つ作成する場合でも、支店だけでは完結せず、本社への確認や承認が必要になります。
会社として統一されたルールを守るためには必要なことですが、確認先が多く、完成までに時間がかかることもありました。
現在のベンチャー企業では、社長との距離がとても近いです。
「この管理方法を変えたい」
「このシートを改善したい」
そう思ったら、直接社長へ相談できます。
その場で話が進み、問題がなければすぐに実行できることも珍しくありません。
大手では、本社が遠いからこそ決められた仕組みが守られる。
ベンチャーでは、経営者が近いからこそ現場の意見をすぐに反映できる。
この距離感は、転職して特に大きく変わった部分でした。
4.経費精算だけでも、スピードがまったく違う
意思決定の速さを一番実感したのが、経費精算です。
前職では、申請した経費が一つずつ上の承認に回り、実際に精算されるまで1か月ほどかかることもありました。
承認の段階が複数あるため、不正やミスを防ぎやすい一方、どうしても時間がかかります。
現在の職場では、私が領収書や内容を確認し、問題がなければすぐに精算しています。
確認する人と処理する人の距離が近いため、とにかく速いです。
大手にいた頃から考えると、「もう渡していいの?」と思うほどでした。
ただし、速いということは、自分の確認と判断がそのまま結果につながるということでもあります。
何段階もの承認がない分、私が見落とせば、そのまま処理されてしまう可能性があります。
ベンチャーのスピード感は大きな魅力ですが、その速さは、担当者の責任とセットなのだと実感しました。
5.「守られた安心」と「任される責任」
大手で働いていたときは、マニュアルがあり、担当範囲が決まり、判断に迷ったときは本社の専門部署へ確認できました。
良い意味で、自分だけですべてを考えなくても仕事を進められます。
会社の基盤が整っている安心感もありました。
ベンチャーでは、業務の進め方を自分で決められる分、自分の行動に常に責任が伴います。
社長との距離が近いため提案は通りやすいですが、提案した後は、自分で形にして運用するところまで求められます。
誰かがつくった仕組みの中で働くのではなく、自分も会社の仕組みをつくる側になる。
そこに、ベンチャーで事務職として働く難しさと面白さの両方があります。
結局、どちらが事務職として働きやすい?
「大手とベンチャー、どちらが自分に合っていましたか?」と聞かれると、正直、私はどちらも良いと思っています。
大手には、安定した環境や整った仕組みがあります。
決められた業務を正確に進めることが得意な人や、一つの業務をじっくり覚えたい人には、働きやすい環境だと思います。
ベンチャーには、意思決定の速さと大きな裁量があります。
幅広い仕事に挑戦したい人や、自分で仕組みを改善することに面白さを感じる人には、良い環境だと思います。
私自身、大手で働いたからこそ、整ったルールや分業のありがたさが分かりました。
そして今、ベンチャーで働いているからこそ、自分で考えて会社の仕組みをつくる経験ができています。
どちらが上かではなく、自分が仕事に何を求めるかで、働きやすさは変わるのだと思います。
同じ「事務職」でも、会社が変われば仕事は変わる
転職前の私は、同じ事務職なら、会社が変わっても仕事内容に大きな差はないと思っていました。
でも実際は、担当範囲、マニュアル、判断の速さ、経営者との距離、背負う責任まで、まったく違いました。
前職では、決められた役割を正確にこなす力が身につきました。
今の職場では、正解がない状態から考え、仕組みをつくる力が身についています。
どちらの経験も、今の私にとっては必要だったと思っています。
これから事務職で転職を考えている方は、仕事内容だけでなく、
仕事はどこまで分業されているか
マニュアルや相談できる部署はあるか
業務改善を自分で提案できるか
どこまで自分の判断が求められるか
といった部分も確認してみると、入社後のギャップを減らせるかもしれません。
このnoteでは、1人バックオフィスとして働く中で感じたことや、AIを使いながら業務を効率化する方法を、実体験を交えて発信しています。
大手とベンチャーの両方で事務職を経験したことがある方は、どんな違いを感じましたか?
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