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ありがとう」を増やすだけでは足りなかった|家事・育児を「手伝い」から共同担当に変える3つの言葉

夫🦥「娘ちゃんの爪、切っておいたよ」

私「ありがとう、助かった」

5歳娘「パパが切ると“ありがとう”で、ママが切ると“いつも”なの、どうして?」

──5歳娘、見た。

夫が悪いわけではない。

私も、感謝をやめたいわけではない。

それでも娘の言葉は残った。

なぜ、父親の育児は「してくれたこと」になり、母親の育児は「いつものこと」になりやすいのだろう。

感謝だけでは、担当は変わらない

「いつもありがとう」と言われれば、もちろんうれしい。

でも、感謝されたあとも、爪が伸びていることに気づく係が私だけなら、負担の形は変わらない。

日用品がなくなりそうなことに気づく。保育園の予定を覚える。子どもの体調の変化を見る。

こうした仕事は、「やってくれてありがとう」だけでは分けにくい。

感謝は必要。でも、感謝だけでは足りない。

「手伝う人」と「責任を持つ人」が固定されたままだからだ。

そこで、家事や育児を共同担当へ近づけるために、変えたい言葉を3つ考えた。

1.「何か手伝おうか?」を「今日は何を担当する?」に変える

「手伝う」という言葉には、中心で担っている人が別にいる。

聞かれた側には、仕事を見つけ、説明し、頼むという新しい仕事が増える。

だから、「何か手伝おうか?」ではなく、「今日は何を担当する?」にする。

担当には、最初から最後までが含まれる。

爪切りなら、爪が伸びているかを見る。子どもに声をかける。切る。終わったら片づける。

頼まれた作業だけではなく、その仕事を終わらせるところまで持つ。

2.「ありがとう」を「いつも」にも渡す

夫が家事をしたときの「ありがとう」を減らす必要はない。

必要なのは、日常に溶けている仕事にも感謝を増やすことだと思う。

「今日も準備してくれてありがとう」

「残りに気づいてくれてありがとう」

「予定を覚えていてくれてありがとう」

目立つ作業だけでなく、気づいたこと、考えたこと、覚えていたことにも言葉を渡す。

「いつもやっていること」こそ、感謝を省略しない。

3.「何をすればいい?」を「これを最後までやる」に変える

「何をすればいい?」と聞かれると、答える人が司令塔になる。

家事を見つけ、分解し、相手に渡し、終わったか確認する。作業を任せても、管理は手元に残る。

代わりに、自分から一つ選ぶ。

「今日は保育園の準備を最後までやる」

「日用品の在庫確認から購入まで担当する」

「夕飯を決めるところから片づけまでやる」

正解を確認してから動くのではなく、終わりまで引き受ける。

それだけで、一人に集まっていた「考える家事」が少し動く。

完璧な半分を目指さなくていい

毎日、すべてを同じ量に分けるのは難しい。

仕事の時間も、得意なことも、体調も違う。

だから、完全な半分を目指すより、「一人だけがずっと気づく係にならない」ことを目指したい。

誰かがやってくれた特別な家事だけでなく、誰かが毎日続けている「いつも」を見る。

家事分担の最初の一歩は、表を作ることではなく、言葉を少し変えることなのかもしれない。

「手伝おうか?」ではなく、「今日は何を担当する?」

そのひと言から、家事は誰か一人の仕事ではなく、家族の仕事に近づいていく。

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