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「こんな先生になりたかったわけじゃない」保育士9年目の私が、何度も思ったこと

私は小学生の頃から、保育士になりたかった。

だから、保育士になれたときは本当に嬉しかった。

「これから毎日、子どもたちと過ごせるんだ」

「子どもたちに大好きって言ってもらえる先生になりたい」

そんなことを考えていました。

でも、実際に保育士として働き始めてみると、

思っていたよりずっと大変でした。

そして私は、保育士になってから何度も、

「こんな先生になりたかったわけじゃない」

と思うことになります。

「早くして!」と言ってしまう自分

ある日の朝。

子どもたちが次々に登園してきます。

「おはよう!」

と笑顔で迎える。

泣いている子を抱っこする。

保護者から今日の体調を聞く。

そこまではいい。

でも、少しずつ時間が経ってくる。

活動の時間になる。

「みんな、お片付けしよう」

と言う。

一人はまだ遊んでいる。

二人目も動かない。

三人目は走っている。

「〇〇ちゃん、片付けようね」

「△△ちゃん、走らないよ」

「□□ちゃん、こっちおいで」

声をかけ続ける。

時計を見る。

「もう10時になっちゃう」

焦る。

そして、

「もう!早くして!」

と声が大きくなる。

その瞬間、

「あ……」

と思う。

またやってしまった。

本当は、そんな言い方したくなかった

子どもが嫌いなわけじゃない。

むしろ大好き。

だから保育士になった。

子どもたちに笑っていてほしい。

安心して過ごしてほしい。

「先生、大好き!」

って思ってもらえるような先生になりたい。

なのに、

「早くして!」

「やめて!」

「何回言ったらわかるの?」

と言っている。

家に帰ると、

「今日の私は最悪だった」

と思う。

そして、

「明日はもっと優しくしよう」

と決める。

翌日。

また忙しくなる。

また怒る。

また反省する。

この繰り返しでした。

保育士を辞めたこともありました

私は保育士歴9年ですが、ずっと同じ職場で働いてきたわけではありません。

最初の私立幼稚園は、3ヶ月で辞めました。

その後、公立保育園で4年間。

その後、東京都の認可保育園で働きましたが、いじめがあり4ヶ月で退職しました。

そして、適応障害になり、半年間ほど休職しました。

今は認可保育園でフリー保育士として働いていて、3年目になります。

こうやって書くと、

「大変だったんだね」

と思われるかもしれません。

でも、当時の私は、

「私が弱いだけ」

だと思っていました。

「もっと頑張らなきゃ」

「みんなはできているのに」

「私だけできない」

そんなふうに、自分を責めることが多かった。

「頑張る」だけでは、どうにもならないことがある

保育士になりたかった。

子どもが好きだった。

だから、つらくても頑張ればいい。

私はずっとそう思っていました。

でも、8年間働いてきて分かったことがあります。

頑張ることだけでは、どうにもならないこともある。

職場が合わないこともある。

人間関係がうまくいかないこともある。

疲れが溜まることもある。

自分の心に余裕がなくなることもある。

そして、余裕がなくなると、

本当は優しくしたい相手にまで、

強い言葉をぶつけてしまうことがある。

だから「怒らない保育」を考えるようになった

以前の私は、

「怒らないようにしよう」

と考えていました。

でも、それでは苦しくなるだけでした。

一回怒ってしまったら、

「また失敗した」

となる。

二回怒ったら、

「私は保育士に向いていない」

となる。

そんなふうに、どんどん自分を責めてしまう。

だから途中から、

「怒らないこと」ではなく、

「怒りそうになったときに、一度止まること」

を考えるようになりました。

例えば「早くして!」を言いそうになったら

子どもが着替えない。

時間は11時20分。

給食は11時30分。

「早くして!」

と言いたくなる。

そこで一度だけ止まる。

息を吐く。

そして、

「まだ遊びたかったんだね」

と言ってみる。

そのあと、

「でも給食だから、先生と一緒に着替えよう」

と伝える。

子どもがすぐ動かなくても、

「なんで動かないの!」

と、さらに怒るのではなく、

「じゃあ、靴下からやってみようか」

と一つずつ進める。

たったこれだけ。

でも、

「怒らないように我慢する」

のとは違いました。

子どもの行動を変える前に、自分の視点を少し変える。

それだけでした。

それでも、怒る日はあります

もちろん、今でもあります。

「今日は穏やかに保育できた!」

と思っていたのに、最後にイライラしてしまう日もあります。

何度言っても伝わらなくて、声が大きくなることもある。

帰宅して、

「今日もダメだったな」

と思うこともあります。

でも、昔とは一つだけ違います。

「怒ったから私はダメな先生だ」とは思わなくなりました。

「今日は余裕がなかったんだな」

「明日は一回だけ止まってみよう」

と考えられるようになりました。

そして、必要なら子どものところに戻る。

「さっき先生、大きな声出しちゃったね。ごめんね」

と伝える。

それでいい。

そう思えるようになりました。

「優しい先生」って、どんな先生なんだろう

昔の私は、

「絶対に怒らない先生」

が優しい先生だと思っていました。

でも今は、

「怒らない先生」より、「怒ってしまっても子どものところに戻れる先生」

のほうが、私にはしっくりきます。

人間だから、イライラする。

疲れる。

余裕がなくなる。

失敗する。

それでも、

「ごめんね」

と言える。

「次はどうしよう」

と考えられる。

子どものほうをもう一度見る。

それも、子どもに寄り添うことだと思っています。

もし今、あなたも「嫌な先生かも」と思っているなら

あなたがもし、

「最近、子どもに怒ってばかり」

「こんな先生になりたかったわけじゃない」

「もっと優しい保育がしたい」

「帰宅してから毎日反省している」

と思っているなら。

私は、

あなたが嫌な先生だから怒っているわけではない

と伝えたいです。

あなたにも、

「本当は子どもに優しくしたい」

という気持ちがあるからこそ、苦しくなっているのかもしれません。

明日、全部変えなくていい

明日から、

「絶対に怒らない!」

と決めなくて大丈夫。

そんな目標を立てたら、また自分を追い込んでしまいます。

明日は一回だけ。

怒りそうになったら、

3秒だけ止まる。

できたら、

「私、今日一回できた」

と自分に言ってあげてください。

できなくても大丈夫。

「今日は余裕がなかった」

で終わりにしていい。

また次の日にやってみればいい。

もっと具体的に、「怒らない保育」を考えてみました

私はこの9年間、

「どうしたら子どもに優しくできるんだろう」

と何度も考えてきました。

その中で、

「怒りそうになった瞬間にすること」

「子どもの行動を違う角度から見ること」

「実際の声かけをどう変えるか」

「怒ってしまった後にどう戻るか」

など、自分なりに少しずつ試してきました。

そして今回、

「怒らない保育のために、私が大切にしていること」

を一つのnoteにまとめることにしました。

特別な資格も、難しい知識も必要ありません。

明日の保育で、たった一つ試せることをまとめています。

もし今、

「本当はもっと優しい先生になりたい」

と思っているなら。

このnoteが、あなたのための小さなヒントになれば嬉しいです。

そして今日は、もう一つだけ。

保育が終わったら、自分にこう言ってあげてください。

「今日もよく頑張った」

怒ってしまった自分も含めて。

今日一日、子どもたちと向き合った自分を。

ちゃんと労ってあげてください。

明日は、今日より一回だけ優しくできたら十分です。

無理はしないでね。

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