忘れていた「熱帯夜」。
熱帯夜に、寝られないではなく、寝たくない夜がありました。
あれは青春の「熱帯夜」だったのでしょう。
中学、高校を沖縄で過ごしていた頃の話です。
沖縄の夜は、21時ぐらいから夕涼みの時間。日中よりもある意味、にぎやかになります。小学生が路上で普通に遊んでるし、高校生の悪ガキどもは、ポマードで髪をかためて改造バイクにエンジンをかける時間。
オヤジどもは外に長椅子と泡盛の一升瓶を持ち出し、三線(さんしん)を弾き始めます。外れた音がさらに暑さを醸し出したりして・・・。
あの頃、自分の家にはクーラーがなかったので、窓は開けっ放しでした。外から悪友の合図が聞こえるのを待つのです。合図と同時に、母親の静止を無視して国際通りへと徘徊しに行くわけです。特に土曜日の夜は、「俺たちひょうきん族」の放送が終わったら出かける時間でした。沖縄の夏の夜は長いのです。
今も沖縄の夏は、こんな雰囲気なのでしょうか?

北海道でも夏は窓を開けっ放しにして寝ることがあります。気温は太陽が沈むと一気に下がるけど、寝室は日中の熱気が抜けきらないのです。
窓を開けていると冷気ともに、鳥のさえずり、犬やキツネの鳴き声、オホーツク海の波の音、等々、結構にぎやかです。もし、人の気配や話し声がしたら、チョット怖いし、異常事態です。

長い間、熱帯夜のことは忘れていました。
あの頃に戻りたいとは一切思はないけど、いい思い出です。

小牧幸助さんの#シロクマ文芸部に参加しています。
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