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1928
姉の作品は発掘級、私の作品は事件性あり
私は昔から、美術的センスがあまりなかった。
何かを作ってみても、わかる人にはわかるかも知れない"味わい深い仕上がり"になるタイプ。
ま、早い話、ヘタクソってことね。
そんな私の真逆にいたのが、センスの塊・姉である。
小学生だったある日、姉が図工で作った"ハニワ"を持ち帰った。
・・・いや、上手すぎる。
今、古墳から発掘されました?ってレベル。
色といい、形といい、見紛うことなきハニワ。
そのハニワ様は、その後、玄関に鎮座。
何年にも渡り、家族の『行ってきます』と『ただいま』を静かに見守り続けた。
もはや家宝。
小学生の作品がここまで大切に扱われるなんて聞いたことがない。
そして翌年、私も同じく図工で"ハニワ"を作ることになった。
・・・いや、これ、何?
ハニワというより、呪物。
いつ、どこで作られたのか分からない物。
"世界ふしぎ発見"で取り上げられてもおかしくない。
家に持ち帰ったが、当然、玄関に飾られることもなく、闇に葬られた。
まぁ仕方ない。
あんなものを玄関に置いたら、魔除けどころか近所の人に不審がられる。
『お宅の玄関に得体の知れない物が・・・』
って。
なぜ姉妹でこんなにもセンスが違うのかと、自分のセンスを呪った、幼き日の思い出である。
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