【2026年最新】人気チェーン店の月見メニュー大集合! 各社の進化と、意外なルーツ
※この記事は、2026年9月6日にYouTube「ふゆちゃんねる」で公開した動画をもとに、note向けにリライトしたものです。
9月に入ると、コンビニやファストフード店の店頭が、一気に「月見」一色になりますよね。赤いパッケージや、卵をモチーフにしたポスターがずらりと並ぶ光景に、秋の訪れを感じる方も多いのではないでしょうか。
2026年も、各社から続々と「月見メニュー」が登場しています。今回は、そんな各社の月見メニューを比較しながら、実は知られていない、月見グルメの雑学もあわせてお届けしたいと思います。9月25日の中秋の名月に向けて、まずは食卓から、秋の気配を先取りしてみましょう!
「月見」の発想は、どこから来たのか
そもそも、料理に卵をのせて「月見」と呼ぶ文化は、どこからきたのでしょうか。ルーツは、江戸〜明治時代の「月見そば」にあると言われています。そばの上にのせた卵の黄身を、満月に見立てたのが始まりで、当時から、卵の丸い形とつるりとした質感が、夜空に浮かぶ満月をイメージさせるものとして親しまれていたようです。この発想が、時代を超えて、現在の料理にも受け継がれることになったんですね。
そして、この「月見」という発想を、ハンバーガーに取り入れたのが、日本マクドナルドでした。ただ、最初から「月見」を意識して開発を始めたわけではありません。1991年、「バーガーに入っていると嬉しい食材」を調査したところ、卵が人気だったことから、卵を使ったメニューの開発が始まったのです。当初は「ベーコンチーズエッグバーガー」という仮の名前で開発が進められていたものの、まんまるな卵の見た目から着想を得て、最終的に「月見バーガー」という名前に落ち着いたというエピソードが残っています。
ちなみに、秋に発売されるようになったのには、卵の安定供給という、意外と現実的な理由もあったのだとか。季節によって卵の生産量にはばらつきがあるため、比較的供給が安定する秋を選んで販売した、というのが開発の背景だったそうです。
以来35年、月見バーガーには、「大月見バーガー」や「きのこ月見」、「満月チーズ月見」など、これまでに数多くの派生商品が登場してきました。そして、「月見」メニューを取り入れる企業は年々増えていき、今ではファストフード、ファミレス、コンビニ、回転寿司など、さまざまな業種に広がっています。
それでは、ここからは、2026年の各社のラインナップを見ていきましょう。
ファストフード各社の競演
まずは、その生みの親であるマクドナルド。今年は月見バーガー35周年ということで、新作「炙り牛すき焼き風月見」が初登場します。香ばしい炙り風味のすき焼きフィリングを合わせた一品で、夜マック限定の「チーズチーズ倍月見」も加わり、全8種類のラインナップになっています。35周年を記念して、直径およそ70センチの「月見バーガー特大クッション」が当たるキャンペーンも実施されるなど、節目の年らしい力の入れようです。
続いて、ケンタッキーフライドチキン。「とろ〜り月見」シリーズ全5品を展開していて、今年は、昨年よりも卵のとろみ、いわゆる「たまご感」を大幅にアップデートしたそうです。看板商品であるチキンに、とろけるような半熟仕立ての卵を組み合わせるスタイルは、他のチェーンとの差別化ポイントにもなっています。
モスバーガーは、月見シリーズ5年目。黄金に輝く月をイメージした、新作「月見フォカッチャ〜黄金チーズソース〜」が登場し、パルメザンチーズやチェダーチーズを使った、コクのあるソースが特徴です。ハンバーガーと違って、フォカッチャという新しいパンの形で"月見"を表現してきたところに、5年目ならではの遊び心が感じられます。
ハンバーガーチェーンのゼッテリアも、月見バーガーフェアを展開していて、看板商品である「絶品バーガー」を月見に仕立てた「絶品月見バーガー」を中心に、全7種類と、充実したラインナップになっています。日本発祥のバーガーチェーンとして、日本の食文化を大切にしているゼッテリア。3種類の醤油をベースに八丁味噌や香味野菜を加えたコク深い特製月見ソースと、爽やかな香りの柚子マヨを合わせた、和を感じる味付けが特徴的ですね。
喫茶店・ファミレスにも広がる月見商戦
続いては、コメダ珈琲店です。ご存知の方も多いと思いますが、コメダ珈琲店は、メニュー写真で見るよりも実物の方が大きいサイズで出てくることが多く、「逆写真詐欺」として知られるお店でもあります。そんなコメダ珈琲店では、名物「お月見フルムーンバーガー」が展開されていて、こちらはハンバーグの大きさが、去年よりもさらにボリュームアップしているとのことです。「逆写真詐欺」の異名を持つコメダだけに、実際に届いたときのボリューム感には、今年も期待できそうですね。喫茶店らしく、ドリンクやデザートと一緒にゆっくり味わえるのも、コメダならではの魅力と言えそうです。
そして、今年ならではのトピックが、デニーズです。創業50年を超えるデニーズですが、実は2026年が初めての「お月見フェア」参戦。長年ファミレスとして親しまれてきたデニーズが、ついに月見商戦に加わったというのは、この時期ならではのニュースと言えそうです。デニーズならではの「背徳感のあるメニュー」や「ボリューム満点メニュー」から、「秋の季節を感じるメニュー」や「定番メニューのお月見バージョン」まで豊富なラインナップ。ファストフードだけでなく、ファミリーレストランにまで「月見」の波が広がってきているのが、ここ数年の傾向のようですね。
コンビニも参戦、ローソンは過去最大規模に
そして最後に紹介したいのが、コンビニのローソンです。実はローソン、月見商品への参入は2024年からと、比較的最近のこと。初年度の2024年はわずか4品、2025年は3品と、当初は控えめな展開でした。
ところが2026年、その品数は、なんと一気に19品まで拡大。弁当やおにぎり、麺類はもちろん、スイーツやベーカリーにまで「月見」を展開する、過去最大規模のフェアになっています。具体的には、鶏つくねと半熟卵を合わせた「とろ〜り月見つくね丼」や、卵黄風の具材をのせた「月見カルボナーラポテトサラダ」、満月をイメージした「月見カスタードプリンタルト」など、食事からデザートまで幅広いラインナップが揃っています。
しかも、8月31日から9月8日にかけて、商品を順次発売する「2週連続フェア」という形式をとっていて、期間中ずっと新商品への注目を集め続けられるような工夫もされています。参入からわずか2年で、ここまで規模を拡大してくるとは、ちょっと驚きですよね。
月見商戦が教えてくれること
こうして見比べてみると、各社それぞれに、去年との違いや、その年ならではのドラマがあることが分かります。このほかにも、コンビニ大手のセブン-イレブンや、回転寿司チェーンのくら寿司など、業種を問わず、さまざまなお店が「月見」を冠した商品を打ち出していて、もはや秋の風物詩というだけでは収まらない規模になっています。新作に挑戦するところもあれば、初めて参戦するところ、地道に規模を広げていくところもあります。
かつてはマクドナルドの秋の定番だった「月見」が、今では業種を横断する一大商戦になっていることが分かります。同じ「月見」という夜空の下で、各社が繰り広げる、ちょっとした競争劇。こうした流れの背景には、期間限定という「今しか食べられない」希少性が、多くの人の心をくすぐる、という理由もあるのかもしれません。さらに、SNS映えする卵料理という点も、若い世代を中心に人気が広がった一因と考えられそうです。そしてなにより、いにしえから「月を愛でる」という風流な血が、わたしたちに流れているのかもしれませんね。
そう考えると、いつものコンビニやファストフード店に並ぶ月見メニューも、また違って見えてくるかもしれません。みなさんは、今年はどのお店の月見メニューを食べてみたいですか。
2026年の十五夜、いわゆる「中秋の名月」は、9月25日です。ちなみに、国立天文台によると、中秋の名月と満月が2日ずれるため、満月は9月27日。食べ物としての「月見」を楽しんだ後は、ぜひ夜空を見上げて、本物の月も眺めてみてはいかがでしょうか。
各社の月見メニューを食べ比べながら、実際の月の満ち欠けを追いかけてみるのも、この季節ならではの楽しみ方かもしれませんね。食べる月見と、眺める月見。両方を楽しめるのは、今のこの時期だけの、ちょっと贅沢な過ごし方と言えそうです。
動画はこちら このお話は、YouTube「ふゆちゃんねる」でもご覧いただけます。
いいなと思ったら応援しよう!
よろしければ応援お願いします!
いただいたチップはクリエイターとしての活動費に使わせていただきます!