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鼻ちょうちんは、寝てる顔。

人は、ときどき不思議なことを「当たり前」として受け入れている。

どうやら脳は、できるだけ省力化して考えたいらしい。

転生したらスライムだった件を見ていて思ったことがある。それは漫画の表現って冷静に考えると面白いということ。寝ているキャラを見ると、鼻からちょうちんが出ている。でも現実で鼻ちょうちんを見たことがある人は、たぶんほとんどいない気がする。
それなのに私たちは、「あ、この人ぐっすり寝てるな」と一瞬で理解できる。不思議だ。

さらに考えてみる。焦っているキャラは額に汗が一滴つく。興奮したキャラは鼻血を噴き出す。怒ったキャラは額に筋が浮かぶ。混乱したキャラは目がグルグル回る。ひらめいたキャラは頭の上に電球が出る。疑問が浮かんだキャラは頭の上にハテナが出る。
こうして並べてみると、感情がことごとく視覚化されている。だから、言葉がなくても何を感じているのかが伝わりやすい。

目がグルグル回っていたら普通に怖い。鼻血があんな勢いで吹き出していたら救急車を呼ぶ。頭の上に電球が出たら、もはや超能力者だ。でも私たちは何の違和感もなく意味を理解している。漫画家さんが描いているのは現実ではない。感情だ。

汗を描いているようで焦りを描いている。鼻血を描いているようで興奮を描いている。鼻ちょうちんを描いているようで熟睡を描いている。
つまり漫画の記号は絵ではなく、感情を翻訳した言葉なのかもしれない。

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そういえば先日、スーパーでレジ待ちをしていた。前に並んでいた子どもが、買い物カゴの穴に指を入れようとしてた。「なんでカゴって穴が空いてるの?」という顔をしていた。
そういえば、何故だろう。軽くするため?水を切るため?いや、湯切りか。結局、答えは分からなかった。

でも、「そんなことどうでもいい」で終わることがたまに気になる。そして、その「どうでもいい」が面白い。「なんで?」が増えるほど世界は広がるのかもしれない。

今回、「なんで鼻ちょうちんなんだろう?」という、どうでもよさそうな疑問から世界が広がった。
昔なら、「漫画だから」で終わっていた。でも立ち止まって考えてみると、当たり前だと思っていたものが急に不思議に見えてくる。

そう考えると、日常の中にはまだまだ謎が転がっている。ただ見過ごしているだけで。

もしかすると面白い発見は、難しい本の中ではなく、「なんで目がグルグル回るんだ?」みたいな、くだらない疑問の中に隠れているのだろう。

そうやって世界もグルグルと回りだす。

感情。



今日の、筆文字。

今日も読んでいただきありがとうございます。

では、また次の記事で。
素敵な一日を。

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