【無料連載⑨】それでもやると決めた日 ― 逃げなかった理由
渡邉貴志
2026年4月
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気づけば、少しずつ前を向けるようになっていた。
でも——
それは“完全に立ち直った”わけじゃない。
正直に言えば、怖さはずっと残っていた。
また同じように苦しくなるんじゃないか。
また、自分が壊れてしまうんじゃないか。
そんな不安は、消えることはなかった。
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■ それでも「やる」と決めた
ある日、現場に向かう車の中で、ふと思った。
「逃げたら、楽になるのか?」
答えは、すぐに出た。
“楽にはなる。でも、終わる。”
その瞬間、はっきり分かった。
自分が本当に怖いのは、苦しさじゃない。
“何も残らない人生”になることだった。
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■ 覚悟は、大きな決断じゃない
覚悟と聞くと、
何か大きな決断をすることだと思われがちです。
でも、実際は違う。
覚悟とは——
「逃げないと決め続けること」
それだけです。
派手でもないし、カッコよくもない。
ただ、目の前の一日から逃げない。
それを、ひたすら繰り返す。
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■ 現場が教えてくれたこと
現場は、嘘をつきません。
手を抜けば、そのまま仕上がりに出る。
逃げれば、必ずどこかに歪みが出る。
でも——
向き合えば、必ず応えてくれる。
これは仕事だけじゃない。
人生も同じだと、現場で教えられた。
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■ 支えてくれた人たちへの答え
あのとき、背中を押してくれた人たち。
何も言わずに見守ってくれた人たち。
その存在があったから、ここまで来れた。
だからこそ思う。
「逃げない」という選択が、
自分にできる唯一の“恩返し”だった。
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■ まとめ:強さとは“続けること”
強い人間なんて、いない。
みんな、どこかで弱さを抱えている。
でも——
その弱さを抱えたままでも、進むことはできる。
止まらないこと。
逃げないこと。
続けること。
それが、私のたどり着いた「強さ」です。
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▼ 次回(無料連載⑩・最終回)
最終回では、
「なぜ私は“困り事を解決する仕事”を続けるのか」
そのすべてをまとめます。
この連載の答えを、ここでお話しします。
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