夜の思考整理 No.070 2030年の金曜日。

朝5時。

目覚まし時計が鳴る前に、自然と目が覚めました。
ベッドから起き上がって窓を開けると、少しだけ
湿った夏の風が、カーテンを静かに揺らしながら
入ってきます。

キッチンへ向かい、お気に入りの豆を挽いてコーヒーを淹れる。
部屋の中にゆっくりと香りが広がっていくこの時間が、とても好きです。

マグカップを持って、ベランダへ出ます。
まだ街は静かです。
遠くから鳥の声が少しだけ聞こえる。
そして、はるか遠くを走る始発電車の音が、かすかに響いてきます。
あの規則正しい音を聞くと、「今日も始まるんだな」と、心がすっと整っていくのが分かります。

コーヒーを一口飲みながら、部屋に戻ってカレンダーに目をやります。

来週も、京都。
カレンダーにそう書いてありました。
午後は、球場へ向かう予定が入っています。
出かける準備をしながら、仕事のバッグを開ける。
中に入っているのは、ノートが一冊。
ペンが一本。
あとは、財布と鍵。
三年前と、持ち物はほとんど変わっていません。
今日も、いつもと同じ準備です。

いま目の前にある予定も、今日やる仕事も、すべて
私が「自分のモノサシ」で決めたものだからです。
だから、朝が驚くほど静かです。

振り返ると、三年なんて、あっという間でした。
木曜日も、
金曜日も、
土曜日も。
今日という一日をただ重ねていたら、ここにいました。

未来は、突然やって来るんじゃない。
今日を積み重ねた先に、静かに待っている。

コーヒーが少し冷めてきました。
そろそろ、出掛ける時間です。

三年前。
ベランダでマルエフを飲みながら、「なんだか安心した」と思えた、あの夜の気持ちは間違っていませんでした。

2030年6月28日金曜日。

今日も、いつもの一日が始まります。
さて、明日の支度をしようか。

吉岡 友|思考で勝つメンタルコーチ
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