夜の思考整理No.067主人公は自分。京都で見つけた、人生第二幕の答え。

火曜日の夜。

日々のせわしない時間が少しだけスピードを落とし、静かな夜が満ちてくる頃でしょうか。

仕事でも、キャリアでも、私たちは気づかないうちに「もっと特別な何かにならなければいけない」と、見えないモノサシに背中を急かされていることはありませんか。

誰もが知るような実績を上げること。
誇れる肩書きを持つこと。
高い数字や結果を出して、自分の価値を誰かに
証明し続けること。

そうやって「外側の正解」を必死に追い求めては、
自分の人生なのに、どこか「他人の観客席」から眺めているような、乾いた心地がしてしまう瞬間。
しかし、自分の人生の主人公を、いつの間にか他人や肩書きに明け渡してしまうこと。
この心のクセは、あなたからいま目の前にある「生きている手応え」を奪い、どれだけ結果を積み上げても「まだ足りない」という、終わりのない焦燥感に自分を縛り付ける原因になります。

会社で全国1位を何度獲っても、どれほど華やかな
ステージに立ったとしても。

もし、その肩書きや結果がなくなった瞬間に自分の価値が消えてしまうのだとしたら、それはあまりにも苦しすぎる生き方ではないでしょうか。

次の肩書きを焦って手に入れようとしたり、誰かの作った正解に自分を無理やり合わせたりする必要は、どこにもないのです。
本当の豊かさとは、特別な何者かになることではありません。
あなたの人生の主権を、他の誰でもない、あなた
自身の手にしっかりと取り戻すことにあります。

今回の京都の旅の途中、三条大橋の上で、ふと気づいたことがありました。

目の前を雄大に流れる鴨川。
誰もがその美しさを称え、多くの人が集まる特別な存在です。けれど、私が本当に心を惹かれたのは、
その華やかな鴨川のすぐ横を、静かに、でも途切れることなく流れている、名前も知らない小さな水路の佇まいでした。

私は、鴨川になりたいのではなかった。
その横を静かに流れる、名もなき水路でよかったのだ、と。
大切なのは、大きな舞台で主役を張ることではなく、どんなに小さな場所であっても「自分の物語」を生きること。
つまり、「主人公は自分」という、ただそれだけの
確信でした。

ビジネスの現場でプロとして立つあなたも、新しい選択の前に立って未来を模索しているあなたも、全く同じです。
他人が決めた「成功」の枠組みに、振り回されるのをやめてみてください。
あなたが明日からの日常でやるべきことは、自分以外の何者かになって誰かを圧倒することではありません。
「完璧な肩書きや結果を追い求める焦りをそっと手放し、いま踏み出している等身大の足跡を、あなた自身のモノサシで愛おしんであげること」です。

結果はまだ出ていなくてもいい。
未来の保証なんて、どこにもなくていい。
「この人生を動かしているのは、他の誰でもない、
自分なんだ」と心の真ん中にドサッと座り直してみる。

あなたが人生の主権を自分に戻し始めたとき、
あなたの佇まいには、虚勢や無理な力みとは無縁の、「圧倒的にしなやかで、誰にも揺るがされない大人の強さ」が宿るようになります。
他人のモノサシに囚われて、あなた本来の美しい流れをフリーズさせてはいけません。

今日、やってみてほしいこと。

明日、もし「もっとがんばって、何かを証明しなきゃ」と焦りが首をもたげたとき、
「私は今、誰かの作った観客席から、自分の人生を眺めていないかな? この物語の主人公は、一体誰だろう?」と一瞬だけ、自分の胸に問いかけてみてください。

「特別なひと」になろうとする執着を止め、ただ「主人公は自分」である現実を両手で受け入れる。
あなたが他人のモノサシをそっと足元に置き、自分の幸福度で人生を丁寧に満たし始めたとき、そこには何かを勝ち取らなくても、最初からすべてが満ち足りていたという、静かで圧倒的な安心感が広がっていくはずです。

大丈夫。

私は鴨川になりたいのではなかった。
その横を静かに流れる名もなき水路でよかった。
主人公は自分。
たった6文字の道標があれば、人生の第二幕は、いつからだって、どこからだって、最高に美しく始めていくことができるのです。

吉岡 友|思考で勝つメンタルコーチ
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