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『なんとなくの自己流から抜け出す 今の自分に合う「メイクの正解」は、鏡の前の私を助けてくれる本』

年末を前に、久しぶりに友人とお茶をした。
顔を見た瞬間、あれ?と思った。なんだか、いつもと違う。
「きれいになったねえ」
気づいたら、そんな言葉が口をついて出ていた。

ナンパの口説き文句じゃあるまいし、おばさんの私が女性の友人を口説いてどうする、と思いつつ(笑)。でも、それくらい自然にそう思ったのだ。
顔色はワントーン明るく、目の左右差も気にならない。右と左のバランスがとれていて、何より眉がいい。太すぎず、細すぎず、作りすぎていないのに、ちゃんと整っている。

「ねえ、どうしたの?」と聞くと、彼女は少し照れながら言った。
「『メイクの正解』を読んで、頑張ってみたの」

その瞬間、私はとても嬉しくなった。
というのも、この本
『なんとなくの自己流から抜け出す 今の自分に合う「メイクの正解」』を
彼女にすすめたのは、他でもない私だったからだ。

著者は、ヘアメイクアップアーティストのYUTA.(ゆた)さん。
私にとっては、いわば“推し”の著者である。秋にこの本を読んで感動し、書店で開催されたワークショップにも参加した。そこで触れたYUTA.さんのメソッドと、その奥にあるハートフルな哲学に、すっかり心を掴まれてしまったのだ。

私は自分で言うのもなんだけれど、わりと正直な人間だ。
いいと思ったものは、誰かに伝えたくなる。チャンスがあれば、友人や知人におすすめしてしまう。
だから、秋に会ったとき、この友人にも自然とこの本の話をしていた。

そして彼女は、忙しい仕事と家庭の合間に本を読み、実際に試してくれた。
もともと美しい人が、さらにその人らしく、静かに輝いていた。
疲れて、メイクどころじゃなかった日々の中で、この本が小さな支えになっていたのだと思うと、胸がじんわり温かくなった。

「メイクの正解」は、ただのメイク本ではない。
難しいテクニックは出てこないし、ビフォー・アフターの写真も載っていない。なのに、不思議と「できそう」「やってみよう」と思わせてくれる。

スマホを鏡代わりにすること。
肘をついて、顔を安定させてメイクすること。
そんな、シンプルで具体的で、不器用さんにもやさしい方法が、淡々と書かれている。

この本が画期的なのは、「正解の顔」を押しつけないところだ。
アフターはあなたの正解じゃない。
読みながら、自分の顔を思い浮かべて、自分で探していく。
主役はテクニックでも、コスメでもなく、読んでいる“あなた”なのだ。

美容の本は、これまでにも何冊か読んできた。
でも正直、読んだだけで終わることがほとんどだった。
その内容を、自分の顔で再現できた試しがなかったから。

けれど、この本は違った。
「それ、ずっと悩んでた!」というところに、ちゃんと手が届く。
困ったときにパラパラめくれて、迷ったときにすぐ役に立つ。

気づけば最近、周りの人に「なんかいいね」と言われることが増えた。
だから私の机の上には、いつもこの本が置いてある。

「メイクの正解」は、私のお守りだ。

鏡の前で立ち止まってしまったとき。
「これでいいのかな」と思ったとき。
そっと背中を押してくれる。

きっと読み終えたあと、こう思えるはずだ。
「今日の私、なんかいいかも」

それだけで、十分じゃないだろうか。


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