【日曜日の夕方になると…】月曜日さんはまだ向こうにいる
日曜日の朝、地球人はとてもうれしそうでした。
「今日はお休み!」
そう言って、いつもよりゆっくり朝ごはんを食べたり、好きな本を読んだり、お昼寝をしたりしています。ベガちゃんも、窓から入ってくるお日さまの光を眺めながら、「日曜日って、のんびりした星みたいだなあ」と思っていました。
ところが、お日さまが西の空へ傾きはじめると、地球人の顔から少しずつ元気がなくなっていきます。さっきまで楽しそうにしていた人が、窓の外を見ながら、ため息をつきました。
「明日、仕事かあ……」
ベガちゃんは、赤白の丸眼鏡をちょっと上げて、時計を見ました。
まだ日曜日です。
月曜日は、どこにも来ていません。それなのに地球人の頭の中には、もう月曜日が座っているみたいです。
不思議だなあ。
地球人は、ときどき未来から月曜日を連れてきて、まだ残っている日曜日を小さくしてしまうんだね。
ベガちゃんだったら、日曜日が終わるぎりぎりまで、日曜日にいるよ。温かいお茶を飲んで、本の続きを読んで、夕焼けが何色になるのか見ていたいもん。
窓の外で、空がオレンジ色になりました。
月曜日さんは、まだ遠くにいます。
「もう少し向こうで待っててね」
ベガちゃんはそう言って、日曜日の最後のひかりを、ゆっくり眺めました。
— 宇宙特派員 ベガちゃん 👽🪐
