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🌹女風土記🌹 静岡県榛原郡 「おしん」のモデル 丸山 静江 女史 / OSHIN’s Muse, Ms. Shizue Maruyama

-川根本町観光協会|川根本町まちづくり観光協会


「死んでから指をさされるような生き方はしたくない。」
"I refuse to live a life that warrants post-mortem scorn."

「時代が違うのです。私の時代はこうだった。私が言いたいのはそれだけでございます。」
"The era has passed. This was the reality of my time. That is my sole point."

丸山 静江 女史
Ms. Shizue Maruyama
1907 - 1984
静岡県榛原郡本川根町八木
Born in Haibara-gun, Shizukoka-ken 

丸山 静江 女史は、NHKテレビドラマ「おしん」のモデル。『主婦と生活』誌で作家・橋田 寿賀子さんが連載する「母たちの遺産」に次女が投稿したことがきっかけ。
MS. Shizue Maruyama is the inspiration for the NHK television drama 'Oshin.' Her second daughter submitted a piece to the 'Mothers' Legacy' series, written by Sugako Hashida and serialized in 'Shufu to Seikatsu' magazine.

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「子守奉公」
 静江は、川根茶で有名な山中の小さな盆地で、百姓を営む父母のもと8人きょうだいの末っ子として誕生。6歳の時に母親を亡くし、7歳の時に近く野村に子守に出されます。深い雪が降って長いつららが下がる中、沢で凍るような水に手をさらして2人の小さな男の子のおしめを洗ううちに、つらくて情けなくなって逃げ出します。雪で道も分からなくなった山道を裸足ですたすた歩きだして親戚の家にしばらく助けを求めます。「つり橋の雪がとけたら帰りなさい」家へ戻った静江は蔵に閉じ込められた後で杉苗を背負って山へ入り、学校の先生の2人の赤ん坊を背負って学校に通います。丸太いかだにしがみついて「越すに越されぬ大井川」を下って、11歳のときに米6俵と引き換えに髪結い屋で1年間、12歳のときに米12俵と引き換えに小料理屋で2年間を奉公します。

「髪結い」
 父に引き戻された静江は浜松の製紙工場へ働きに行った後、浜松で理髪学校を開く叔母の紹介で上京してお茶の水にある理髪学校に入学します。4年の見習い修行を終えて、川上千代先生について日本橋三越や徳川喜久子姫の婚礼で職人として働きます。やがて小伝馬で独立して、風呂敷に髪結道具一式を包んで浜松から築地にかけて日本髪を結って歩きます。日中は1日15円から20円を稼ぎ(当時ライスカレー8銭、かつ丼10銭)、間借りする家の近所の喫茶店で皿洗いを夜11時まで、部屋に戻ると和とじ本の内職を深夜2時3時まで。静江のささやかな楽しみは、郷里の父や兄に仕送りした残りで、浅草へ映画を見に行くこと。やがて、髪結の常連客のレストランの女給から見合いを世話してもらい、越後長岡の名家の出という洋服商に嫁ぎます。

「露店」
 静江は株に熱中する夫を爺やと一緒に心配しながら、針を持って手伝いミシン掛けを覚えます。そのうちに夫が仕入れて売れ残った反物をメーター売りにしようと思いつき、神田明神・先住・浅草でヤクザと仁義を切って露店を出しては大儲けします。ヤクザから両親のいない9つの女の子を50円でもらいうけると、あの手この手で色街に売ろうとするヤクザから助け出し育てあげ嫁に出します。息子に娘も生まれ、夫の商売を本格的に手伝ううちに、空襲で焼け出され家族で大井川上流の郷里に戻ります。夫の実家から1万円の援助を受けて家を建てると、親戚の旅館で夫はワイシャツを仕立て、静江は食料品や日用品の行商を始めます。やがて奥原でダム建設が始まると、毎朝トロッコを山中に登ってラーメン食堂、次にパチンコ屋、そして飲み屋を始めます。

「ダムと旅館」
 兄嫁にいびられ、松竹出の夫の浮気話を耳にして、何度もつり橋から子供と一緒に川に飛び込もうとするのを踏みとどまり、荒くれ男たちを相手にあいくちを突き付けられたり畳にドスを刺されたりしても「殺すなら殺しなよ」とふんばります。東京で人は刺す、ヒロポンは打つ、盗癖はある、何度も警察にあげられて裁判にかけられる、ヤクザに追いかけられる、といった男たちを世話しながら、3年目にダムが完成。静江はダム建設の情報を得ては川口ダム、笹間ダムの飯場で飲み屋を開きます。静江は千頭で旅館を受け持つ夫とは30年間離れ離れのまま、時には浮気相手の女をぶっ倒しながらも夫を立て、こどもたち夫婦と協力しながら、浜岡にできた原子力発電所を終の棲家にします。

-「母たちの遺産 : 橋田寿賀子の人間ドキュメント」(橋田寿賀子 著 /
主婦と生活社1981年)
- 「おしんのモデルは川根本町の女性だった」 (@S静岡新聞社・静岡放送2013年3月7日)
-川根本町観光協会|川根本町まちづくり観光協会
-民宿丸山

女風土記 Happywomen
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