胸にしまい込んだ言葉と、「そっかぁ」に込めた祈り
もう、やめてっていってるやん!!
また始まった。
お決まりの喧嘩である。
泣きながら私のもとに来て訴える次女
遊びたいだけやのに邪魔してくる!
そっかぁ…(それはうざいナ)
すると長女が、向こうから
声を張り上げてこう言う
だって約束守ってくれんもん!
そっかぁ…(それは傷付くナ)
すると次女は
だって今日は嫌な気分なんだもん!
そっかぁ…(それは致し方ないナ)
みんなそれぞれ、
自分だけの「正義」のレンズを通して
世界を見ている。
だから、どうしても
「自分が正しく、相手が間違っている」
というパラダイムに
閉じ込められてしまいがち。
でも本当はどっちが正しくて、
どっちが間違ってるとかはない。
ある人の目線で見れば、その人が正しく見えるし、
別の人の目線で見れば、その人が正しく見える。
だから、子ども同士の喧嘩で
どっちが悪いとか、どっちが間違ってるとか
親がジャッジできるものではないんだよなぁと
喧嘩を見るたびにつくづくと感じる。
泣きながら被害を訴える次女
悲しみに蓋をして自分の正当性を主張する長女
そんな2人に向かって
カッコの中の共感の言葉は
決して外には出さないようにしている。
私がどちらかの正義を支持した瞬間、
もう片方の正義が行き場を失ってしまいそうだから。
どっちも悪くないし、どっちも辛いよね。
2人が衝突を通して学び合い、
成長していけますように…。
対立し合う2人の間で平坦な「そっかぁ…」を
差し出すことしかできない非力な自分を
どこか滑稽に感じながら、
今日も私はこのカオスを前にして
2人の行く末を見守っている。
