月と星と、桜と。【シロクマ文芸部:お題『夜桜と』】
小牧さん、お題をありがとうございます。貼付記事以下、参ります。
夜桜と共に感じたいもの。
銀の雫を零す月、煌めく星たち。そして、夕暮れから宵闇に変わる前の朱色と藍色のグラデーション。少し冷えた風が運ぶ花の香りは、昼間のそれよりずっと鮮明で、鼻腔を春に染めていく。
それを見つめていると、真昼には浮かばない言葉たちが浮かび上がってくる。

「桜とは関係ないのだけれど。さらっと読み流してね、雅也」
こうしたとき、傍らの人が専門家なのは、いいのか悪いのか。そう思いつつ言葉を掛けると、小さな笑いが零された後、ローテーブルの天板を指さした。

それは恥ずかしいからボツにしたのに、と答えを返した私に、
「これは独立させた方がいいだろうけどな、テーマ的に。ボツか否かは出来映えで決めろよ、直美」
と、雅也が笑った。
(了)
拙稿題名:星と月と、桜と。
総字数:324字
よろしくお願い申し上げます。
※今回の短歌テンプレートは、以下よりお借りしました。
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